【中止】リビング重合による精密高分子合成：構造制御材料の設計と工業化への課題

セミナー趣旨

　リビング重合は、高分子の分子量や末端基構造を制御でき、ブロック共重合体や星型ポリマーなど構造が制御された高分子を合成する手法として有効です。今ではリビング重合を用いて、狙いの構造や特性をもつ高分子を自在に設計できる時代になりつつあります。本講座では、リビング重合の基礎知識からリビング重合を用いた高分子の精密合成、リビングラジカル重合による構造を制御した高分子材料設計など最先端の研究実例、さらに工業化に向けた課題まで、幅広くご説明いたします。リビング重合や精密高分子合成に関する本講演が魅力ある機能材料開発の一助となれば幸いです。

習得できる知識

・重合反応、リビング重合、高分子合成に関する基礎知識
・リビングラジカル重合を用いた高分子合成とそのノウハウ、工業化にむけた課題
・構造を制御した高分子材料の設計と物性・機能など最先端の研究例

セミナープログラム

１．リビング重合の基礎と現状
　1-1 通常の連鎖重合や逐次重合とリビング重合の違い
　1-2 リビング重合による高分子合成と一次構造の制御
　1-3 リビングアニオン重合
　1-4 リビングカチオン重合
　1-5 リビングラジカル重合
　　　・ニトロキシドを用いた重合
　　　・原始移動ラジカル重合（ATRP）
　　　・可逆的付加開裂連載移動（RAFT）重合
　1-6 リビングラジカル重合の工業化における課題

２．リビングラジカル重合を用いた高分子合成：一次構造制御と物性機能
　2-1 高分子の分子量制御と構造解析
　2-2 ランダム,交互,グラジエント,ブロック共重合体：連鎖配列制御と物性
　2-3 末端・局所機能化ポリマー：精密機能化
　2-4 星型ポリマー：ナノ空間による機能
　2-5 環化ポリマー：ナノ空孔による機能

３．両親媒性高分子・ランダム共重合体の自己組織化：集合構造制御と材料設計
　3-1 ミセルの精密構築：リビング重合を生かしたサイズや会合数の制御
　3-2 ミセルの温度応答性や機能, 応用
　3-3 自己修復性/選択的接着性ハイドロゲル
　3-4 Sub-10 nmミクロ相分離材料,ナノ構造材料
【質疑応答】

セミナー講師

京都大学 大学院工学研究科 高分子化学専攻 准教授　寺島 崇矢　氏

セミナー受講料

1名につき55，000円（消費税込、資料付）
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき49，500円〕

受講について

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