高周波フッ素系プリント基板の開発へのキーテクノロジー!
フッ素樹脂の接着性を向上するためのポイントと
異種材料との接着技術を解説!

セミナープログラム

<10:30〜12:00>

1.高密度表面波励起プラズマによるフッ素樹脂の表面改質技術

名古屋大学 豊田 浩孝 氏

【講座概要】
 プラズマは低温で様々なプロセスを実現できる点において大きな利点を有しており、樹脂など熱に弱い材料のプロセスとして非常に有望である。一方で、表面処理の性能を最大限に生かすにはプラズマ装置の工夫・最適化も重要である。本講座では、マイクロ波を用いたプラズマに着目し、減圧装置を用いた高密度プラズマ生成法を述べるとともに、プラズマによるPTFEをはじめとした樹脂の表面改質について述べる。さらに、本講演者は大気圧環境において樹脂表面を容易に改質できるフィルムプロセスに適応した幅広処理用の高密度マイクロ波プラズマ源を独自に開発しており、その装置の原理と特長、表面処理の例についても述べる。

1.高密度減圧マイクロ波プラズマの生成法
 1.1 表面波プラズマとは
 1.2 表面波プラズマの生成法
 1.3 表面波プラズマの生成例とその特徴
2.表面波プラズマによる表面改質
 2.2 ポリイミドの表面改質
 2.3 PTFEの表面改
3.大気圧マイクロ波プラズマによる幅広表面処理
 3.1 幅広処理用高密度大気圧マイクロ波プラズマの生成法
 3.2 大気圧マイクロ波プラズマによる高速表面処理
【質疑応答】


<13:00〜14:30>

2.大気圧プラズマ複合プロセスによるフッ素樹脂フィルムの接着性向上技術

大阪府立大学 大久保 雅章 氏

【講座概要】
 本講座では,はじめに大気圧プラズマの発生方法と発生メカニズムの基礎について実例をあげわかりやすく解説します。次に講師が開発した大気圧プラズマ複合表面処理プロセスの原理と方法を,通常のコロナ処理やプラズマ処理プロセスとの差異を明確にしながら,わかりやすく解説します。さらに大気圧プラズマ複合プロセスによるフッ素樹脂フィルムの接着性向上技術の実施例を取り上げ,通常のコロナ処理やプラズマ処理プロセスでは得られない高い接着強度が得られることを示します。以上の内容に関し,受講後,類似の開発を直ちに始めることができるような具体的情報を提供します。

【大気圧プラズマ発生法の基礎知識】
1.大気圧プラズマの発生方法と発生メカニズムの基礎
 1.1 プラズマとは?
 1.2 プラズマの種類
 1.3 大気圧プラズマの発生法
 1.4 パルス放電方式
 1.5 沿面放電方式
 1.6 プラズマジェット電極
 1.7 コロナ放電プラズマ装置と電子回路
 1.8 電流電圧波形
 1.9 コロナ放電とプラズマによる表面処理

【大気圧プラズマ表面処理の産業応用技術】
2.大気圧プラズマ複合プロセスによるフッ素樹脂フィルムの接着性向上技術
 2.1 フッ素樹脂の特性
 2.2 プラズマグラフト重合とは
 2.3 フッ素樹脂フィルム処理の実験装置と実験条件
 2.4 接触角による親水性評価
 2.5 はく離試験による接着性評価
 2.6 電子顕微鏡による表面写真撮影
 2.7 従来技術(ナトリウム−アンモニア処理等)との比較
 2.8 テフロン表面へのめっきについて(プラズマ複合めっき処理)
 2.9 A4コロナ表面処理のデモンストレーション
 2.10 3電位電極間プラズマによる表面処理
 2.11 ESCA(XPS)による表面分析評価
 2.12 FT-IRによる表面分析評価
 2.13 ブチルゴムへの接着(医療器具への応用)
 2.14 処理PTFEとブチルゴムの接着強化反応
・試作サンプル紹介
【質疑応答】


<14:45〜16:15>

3.熱アシストプラズマ処理によるフッ素樹脂の表面改質と接着性向上

大阪大学 大久保 雄司 氏

【講座概要】
 本講座では、プラズマ処理によるフッ素樹脂の表面改質(接着性向上)の動向について、先行研究(学術論文)を交えながら概説します。これらの先行研究に対して、講演者が開発した「熱アシストプラズマ処理」の研究成果(接着性向上効果)について紹介します。そして、プラズマとは何かを説明し、プラズマ処理した表面を分析する手法およびデータの見方について説明します。その上で、「熱アシストプラズマ処理」が従来のプラズマ処理と比較して、どう違うのかを説明し、フッ素樹脂の接着性を向上する上で重要なポイントについて解説します。

1.先行研究(プラズマ処理による樹脂の接着性向上)
 1.1 フッ素樹脂以外の樹脂に対するプラズマ処理と接着剤を介した接着
 1.2 フッ素樹脂以外の樹脂に対するプラズマ処理と直接接着
 1.3 フッ素樹脂の接着性向上に関する学術論文の動向
 1.4 フッ素樹脂に対するプラズマ処理と接着剤を介した接着
 1.5 フッ素樹脂に対するプラズマ処理と直接接着
2.これまでの研究成果
 2.1 ゴムとフッ素樹脂の直接接着
 2.2 ゴムを介した金属板・ガラス板とフッ素樹脂の接着
 2.3 銅めっき膜とフッ素樹脂の直接接着
 2.4 金属インク膜とフッ素樹脂の直接接着
 2.5 金属ペースト膜とフッ素樹脂の直接接着
 2.6 金属スパッタリング膜とフッ素樹脂の直接接着
 2.7 超平滑金属箔とフッ素樹脂の直接接着
 2.8 接着強度のまとめ
3.熱アシストプラズマ処理
 3.1 プラズマとは
 3.2 プラズマ処理した表面の分析手法
 3.3 プラズマ処理中の圧力
 3.4 プラズマ処理中の温度
 3.5 プラズマ処理中の酸素濃度
 3.6 プラズマ処理後の表面グラフト重合
4.今後の展望
【質疑応答】

セミナー講師

1. 名古屋大学 工学研究科 電子工学専攻 教授 工学博士 豊田 浩孝 氏
2. 大阪府立大学 大学院工学研究科 機械系専攻 教授 工学博士 大久保 雅章 氏
3. 大阪大学 大学院工学研究科 附属超精密科学研究センター 助教 博士(工学) 大久保 雄司 氏

セミナー受講料

1名につき60,500円(消費税込・資料付き) 
〔1社2名以上同時申込の場合1名につき55,000円(税込)〕

受講について

  • 本講座はZoomを利用したLive配信セミナーです。セミナー会場での受講はできません。
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  • セミナー資料はお申込み時にお知らせいただいた住所へお送りいたします。
    お申込みが直前の場合には、開催日までに資料の到着が間に合わないことがあります。ご了承ください。
  • 当日は講師への質問をすることができます。可能な範囲で個別質問にも対応いたします。
  • 本講座で使用される資料や配信動画は著作物であり、
    録音・録画・複写・転載・配布・上映・販売等を禁止いたします。
  • 本講座はお申し込みいただいた方のみ受講いただけます。
    複数端末から同時に視聴することや複数人での視聴は禁止いたします。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。
    部外者の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:30

受講料

60,500円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込、会場での支払い

開催場所

全国

主催者

キーワード

高分子・樹脂加工/成形   プラズマ技術

※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:30

受講料

60,500円(税込)/人

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全国

主催者

キーワード

高分子・樹脂加工/成形   プラズマ技術

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