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リチウムイオン電池のドライ電極の技術動向とプロセスの検討
全国60,5002024-04-19 -
リチウムイオン電池の高性能化、高安全性確保のための最新技術動向と業界動向・市場展望
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リチウムイオン電池リサイクルに求められる
分離濃縮技術の概要と技術の動向について解説!
国内外の関連法規制と対応についても丁寧に説明します。
セミナー趣旨
新型コロナウイルスの再拡大が収まらない中で、脱炭素の動きは極めて活発化している。グローバルに見れば、発電のCO2削減や、再生可能エネルギーの導入などが根本的な問題解決であろうが、自動車のEV化が突出した形で進行している。各国ともに、ガソリン自動車(乗用)の製造中止を、2030年あるいは2035年に置いて、EVなどの製造を進めている。
EV化が本質的な問題解決になるか否かは、かなり議論があるが、上記の2030~2035年時点では、2、000GWhをわずかに下回る量のリチウムイオン電池が必要となる。2020年時点での主要国の総GWh数は240~300GWhと推定されるので、なんと10年足らずで巨大な電池生産を構築することになる。
上記の電池生産には、コスト、性能と何よりも安全性のクリアが求められる。左記の問題が幸いにも解決したとして、最後に残るのは大量の廃電池の、処理と資源リサイクルの負担である。正極材を中心とする有価元素、Co、NiとLiのリサイクル、3R/4R無しには、千桁GWhの電池生産は成り立たない。
本ウェビナーにおいては、上記の問題意識をベースに、不明点の多い3R/4Rの課題に可能な限り定量的に数字で考えてみたい。
本ウェビナーでは、2021年6月にシーエムシー・リサーチより発行した成書「EV用リチウムイオン電池のリユース・リサイクル2021 ~特性、規格、安全性とビジネス動向~」の第3章~第5章(第3章:講義1、第4章:講義2、第5章:講義3)を中心に講義するが、それ以外の章も適宜参照して解説する。
講義1:電池の法規制、規格、認証と安全性試験
リチウムイオン電池(新品/中古/廃棄)の生産・販売・応用は性能、寿命、コストと安全性の全てが同時に満たされて可能となる。ここでは左記の事項の中で最も“厄介な”、安全性/危険性について、JIS/UL/UN、EV電池システムの試験規格を紹介する。左記の事項と廃電池のリユース、リサイクルなどとの関連は、明確でないケースが多いが併せて考察したい。
講義2:電池のリユース、リサイクルと開発事例
ここでは本書の主題であるリユース、リサイクル(R&R)に関する国内外の法令やガイドラインを扱う。法律やガイドラインで決めれば、R&Rが直ちに進行するものではないことは言うまでもない。当分は実態と併せた合理的な運用を模索することになろう。関係各者のR&Rに関する開発事例も豊富になって来ているので、時系列で一覧して紹介する。
講義3:廃電池のリサイクル、元素資源と正極材合成のリンク
ここでは本書の主要な技術内容である、元素資源リサイクルの問題を扱う。1.鉱産の遷移元素資源>2.精錬>3.前駆体(硫酸塩)>4.正極材合成>5.電池製造>6.EV搭載>7.EV廃車>8.電池解体>9.物理・化学処理>10.元素資源の分離・精製>11.正極材前駆体合成>12.正極材合成>>2. または 3.とのリサイクルもあろう。
受講対象・レベル
・ リチウムイオン電池の処理およびリサイクルに関心のある技術者
・ リチウムイオン電池の処理およびリサイクルに関心のある管理職、マネジメント職
習得できる知識
・ リサイクルに求められる分離濃縮技術の概要
・ 物理的分離濃縮技術の概要とその動向
・ リチウムイオン電池リサイクル技術の動向。
知識と言うよりは、廃電池処理のマグニチュドを認識し、自社の業務への取り込みをお考え頂きたい。業務にあたり、
国内外の関連法規制との対応をクリアして頂きたい。
セミナープログラム
講義 1:電池の法規制、規格、認証と安全性試験
1.1 安全性、リスクとハザード
1.2 安全性試験と要求事項
1.3 JIS規格と電気用品安全法
1.4 EVなど自動車用電池とシステムの安全性規格
1.5 UN国連輸送安全勧告と電池輸送
1.6 バーゼル法と廃電池の国際移動
1.7 UL規格と製品認証
1.8 廃電池処理プロセスと安全性
講義 2:電池のリユース、リサイクルと開発事例
2.1 資源有効利用促進法(3R)ほか関係法令
2.2 EU指令(RoHS、WEEE、電池指令とREACⅡ)
2.3 廃棄とリサイクルに関する表示(マーキング)
2.4 各社の開発事例、2019~2021
講義 3:廃電池のリサイクル、元素資源と正極材合成のリンク
3.1 廃EV電池の発生経路と発生量試算
3.2 正極材の組成と合成(前駆体と化学プロセス)
3.3 正極材合成と元素資源のリサイクル循環
3.4 電池GWhあたりの元素資源量(NCMCxyz)
3.5 廃電池の放電処理の実例
3.6 正極材の組成と電池の関係
3.7 電池を構成する材料と部材(重量と体積)
※ 適宜休憩が入ります。
セミナー講師
菅原 秀一 氏 泉化研 代表
セミナー受講料
49,500円(税込)
*資料付
*メルマガ登録者44,000円(税込)
*アカデミック価格26,400円(税込)
★メルマガ会員特典
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★ アカデミック価格
学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、
大学院の教員、学生に限ります。申込みフォームに所属大学・大学院を記入のうえ、
備考欄に「アカデミック価格希望」と記入してください。
受講について
- 本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
お申し込み前に、下記リンクから視聴環境をご確認ください。
→ https://zoom.us/test - 当日はリアルタイムで講師へのご質問も可能です。
- タブレットやスマートフォンでも視聴できます。
- お手元のPC等にカメラ、マイク等がなくてもご視聴いただけます。この場合、音声での質問はできませんが、チャット機能、Q&A機能はご利用いただけます。
- ただし、セミナー中の質問形式や講師との個別のやり取りは講師の判断によります。ご了承ください。
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■ お申し込み後の流れ
- 開催前日までに、ウェビナー事前登録用のメールをお送りいたします。お手数ですがお名前とメールアドレスのご登録をお願いいたします。
- 事前登録完了後、ウェビナー参加用URLをお送りいたします。
- セミナー開催日時に、参加用URLよりログインいただき、ご視聴ください。
- 講師に了解を得た場合には資料をPDFで配布いたしますが、参加者のみのご利用に限定いたします。他の方への転送、WEBへの掲載などは固く禁じます。
- 資料を冊子で配布する場合は、事前にご登録のご住所に発送いたします。開催日時に間に合わない場合には、後日お送りするなどの方法で対応いたします。
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