MixedMatrixMembrane(MMM)の気体透過分離モデル、
性能の実際、実用化に向けた問題点!

セミナープログラム

【10:30-12:30】

1.Mixed Matrix Membraneの作製とその気体透過分離特性

山口大学 大学院創成科学研究科 工学系学域 循環環境工学分野 准教授 博士(工学) 田中 一宏 氏
    【専門】膜分離工学

【習得できる知識】
気体分離膜の概論、Mixed Matrix Membrane(MMM)の位置付け、MMMの作製法、MMMの考え方と実際の膜性能、MMMの気体透過分離性能と問題点

【講座の趣旨】
気体の膜分離には高分子膜が実用化されているが、現状よりも高い性能を示す高分子膜の実用化は難しい。既に非常に高い性能を示す無機膜が開発されているがコストが高く普及には至っていない。無機微粒子を高分子膜に分散させたMixed Matrix Membrane(MMM)は比較的低コストで従来の高分子膜よりも高い分離性能を示すと期待され研究が続いている。本講座ではこのMMMの基礎と現状、および問題点を解説する。

1.膜による気体分離技術の概要
 1.1 従来の気体分離技術と膜分離技術
 1.2 気体分離膜の性能評価項目
 1.3 気体分離膜の分類
 1.4 気体の膜透過メカニズム
2.Mixed Matrix Membrane(MMM)とは
 2.1 MMMの考え方と構造(フィラーとマトリックス)
 2.2 予想される透過分離性能
 2.3 報告されているMMMの性能
3.MMMの問題点
 3.1 フィラーとマトリックスの界面における隙間
 3.2 凝集したフィラー粒子間の隙間
 3.3 フィラーの膜中の分散性
4.MMMの作り方
 4.1 高分子膜の作り方
 4.2 MMMの作製手順
5.MMMの各論
 5.1 ゼオライトをフィラーとするMMM
 5.2 MOFをフィラーとするMMM
 5.3 シリカをフィラーとするMMM
 5.4 ゴム状高分子をマトリックスとするMMM
【質疑応答】


【13:30-15:00】

2.CO2分離に向けた多孔性ナノ粒子とポリマーハイブリッド膜の設計

東京農工大学 大学院工学研究院 応用化学部門 准教授 博士(工学) 兼橋 真二 氏
      【専門】高分子機能材料、膜工学

【習得できる知識】
Mixed Matrix Membraneを用いたCO2分離、実ガスに含まれる不純物が膜性能におよぼす影響、高分子膜を用いた気体分離の基礎知識、二酸化炭素回収貯留技術(CCS)基礎知識

【講座の趣旨】
2050年のカーボンニュートラル社会の実現に向け、地球温暖化の原因となる温室効果ガスの抜本的な排出量の削減が求められます。本セミナーでは、高分子膜分離技術について紹介し、特にCO2分離に向けた多孔性ナノ粒子とポリマーハイブリッド膜であるMixed Matrix Membraneについて解説します。

0.地球温暖化
1.CO2回収分野における膜分離技術の重要性
2.二酸化炭素回収貯留技術(CCS)
3.二酸化炭素回収技術
4.高分子膜分離技術
5.高分子膜分離材料に求められる特性と課題
6.Mixed Matrix Membraneの特長
7.Mixed Matrix Membraneの課題
8.Mixed Matrix Membraneの作製
9.Mixed Matrix Membraneの構造観察
10.Mixed Matrix Membraneのキャラクタリゼーション
11.Mixed Matrix Membraneの気体透過性能
12.Mixed Matrix Membraneの分離性能
13.Mixed Matrix Membraneの透過挙動解析
14.高分子分離膜材料における自由体積理論
15.Mixed Matrix Membraneの実ガスを想定した混合ガス試験(水の影響)
16.Mixed Matrix Membraneの実ガスを想定した混合ガス試験(酸性ガスの影響)
17.まとめと展望
【質疑応答】


【15:15-16:15】

3.Mixed Matrix膜の構造とガス分離過程の分子シミュレーション

工学院大学 先進工学部 環境化学科 教授 博士(工学) 高羽 洋充 氏

【習得できる知識】
Mixed Matrix膜の透過理論、透過機構、分子構造、透過ダイナミクス

【講座の趣旨】
Mixed Matrix膜について、透過理論に基づく解析モデルについて解説するとともに、分子シミュレーションによる膜構造の研究、透過現象の研究について紹介します。Mixed Matrix膜の膜構造を分子レベルで理解し、透過現象を理論的に解析するためのの基礎と最先端の研究を紹介します。

1.Mixed Matrix膜の概要
 1.1 構造という観点から
 1.2 理論的解析方法
 1.3 分子シミュレーションの応用について
2.Mixed Matrix膜の解析的透過モデル
 2.1 透過モデルの概要
 2.2 透過モデルの解析式
3.Mixed Matrix膜の構造
 3.1 分子シミュレーションによる評価
 3.2 透過機構との関連性
4.Mixed Matrix膜の分子レベルでの透過機構
 4.1 吸着の分子シミュレーション方法
 4.2 拡散の分子シミュレーション方法
 4.3 膜透過の分子シミュレーション手法
 4.4 分子シミュレーション結果
 4.5 透過パスについての考察
【質疑応答】

セミナー講師

1.山口大学 大学院創成科学研究科 工学系学域 循環環境工学分野 准教授 博士(工学) 田中 一宏 氏
2.東京農工大学 大学院工学研究院 応用化学部門 准教授 博士(工学) 兼橋 真二 氏
3.工学院大学 先進工学部 環境化学科 教授 博士(工学) 高羽 洋充 氏

セミナー受講料

1名につき 60,500円(消費税込、資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき55,000円〕

受講について

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    お申込みが直前の場合には、開催日までに資料の到着が間に合わないことがあります。ご了承ください。
  • 当日は講師への質問をすることができます。可能な範囲で個別質問にも対応いたします。
  • 本講座で使用される資料や配信動画は著作物であり、
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  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。
    部外者の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:30

受講料

60,500円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込、会場での支払い

開催場所

全国

主催者

キーワード

化学反応・プロセス   高分子・樹脂材料   高分子・樹脂加工/成形

※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:30

受講料

60,500円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

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化学反応・プロセス   高分子・樹脂材料   高分子・樹脂加工/成形

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