水素エネルギーとしてのアンモニアの性質から
船舶開発・保有・運航・燃料供給、CNP形成など。
5名の講師が徹底解説!!

セミナー趣旨

Ⅰ.水素エネルギーとしてのアンモニア
船舶用のCO2フリー燃料として、何故、アンモニアが注目されているのか。アンモニアの物性から見た特長、内閣府戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「エネルギーキャリア」におけるアンモニア直接燃焼研究とコスト分析の成果、そして脱炭素船舶用燃料としてのアンモニアをめぐる動向について概説する。
Ⅱ.カーボンニュートラルポート(CNP)の形成
港湾は、総貿易量の99.6%が経由する物流拠点であり、CO2排出量の約6割を占める産業の多くが集積する産業拠点である。
国土交通省では、港湾において、水素・燃料アンモニア等の大量かつ安定・安価な輸入を可能とする受入環境の整備や、脱炭素化に配慮した港湾機能の高度化、集積する臨海部産業との連携等を通じて、「カーボンニュートラルポート(CNP)」を形成することとしている。CNPの機能の一つとして、アンモニア燃料の船舶等への燃料供給も想定される。今回、CNP 形成の取組状況について紹介する。
Ⅲ.アンモニア/軽油混焼ディーゼルエンジンの現状と課題
燃料としてのアンモニアの性質を説明した後、内燃機関の燃料として用いる国内外の研究開発動向について報告する。その後、海上技術安全研究所にて実施しているアンモニア燃料利用関連の研究開発成果について説明する。主に、単気筒ディーゼル機関の吸気にアンモニアガスを混合することでアンモニアと軽油を混焼した実験結果、並びに舶用機関においてアンモニアを利用する場合の課題について報告する。
Ⅳ.「舶用アンモニア燃料の統合型プロジェクト」実現に向けた取組、課題と今後の展開
世界的に脱炭素に向けた動きが加速する中、海運造船産業ではゼロエミッション船の早期開発が期待されている。脱炭素燃料として注目されているアンモニア燃料の船舶開発/保有/運航、及び燃料供給を含む統合型プロジェクトを、日本企業連合を核に取り組んでいる中での課題、及び今後の展開。
Ⅴ.船舶のゼロエミッション化へ向けた規制の方向性と海運業界の動向について
環境意識が高まる中、海運業界も環境対応が急務となっており、IMOによる規制強化の動きも強まっております。一方で、船舶が排出するGHGを削減するためには、技術的、経済的、法制度的な面から乗り越えなければならない壁が立ちはだかっています。海運業界をめぐるゼロエミッション化の現状と課題について、現在議論されている規制の方向性も併せてご説明申し上げます。また、現在急速に普及している舶用LNG燃料や、昨今注目を浴びている舶用燃料アンモニアについても触れさせて頂きます。

セミナープログラム

<13:00~13:30>
 Ⅰ.水素エネルギーとしてのアンモニア
  1.アンモニアの特長(物性、燃焼特性、輸送・貯蔵性等)
  2.SIP「エネルギーキャリア」の成果
  3.海上輸送の脱炭素化に向けた国際動向
  4.海上輸送の脱炭素化の手段としてのアンモニア利用に向けた動向
  5.質疑応答/名刺交換

<13:40~14:20>
 Ⅱ.カーボンニュートラルポート(CNP)の形成

  1.CNPの概要
  2.CNPの形成に向けた検討状況
  3.CNPの形成に向けた検討会/CNP検討会
  4.質疑応答/名刺交換

<14:30~15:10>
 Ⅲ.アンモニア/軽油混焼ディーゼルエンジンの現状と課題
  1.アンモニアの燃焼性
  2.往復動内燃機関の燃料として使用する場合の課題
  3.アンモニア混焼機関の研究開発成果
  4.環境負荷物質とその低減手法
  5.質疑応答/名刺交換

<15:20~16:00>
 Ⅳ.「舶用アンモニア燃料の統合型プロジェクト」実現に向けた
取組、課題と今後の展開
  1.海事産業における脱炭素に向けた取組
  2.統合型プロジェクトの紹介
  3.具体化に向けた課題
  4.今後の展開
  5.質疑応答/名刺交換

<16:10~16:50>
 Ⅴ.船舶のゼロエミッション化へ向けた規制の方向性と海運業界の動向について

  1.IMOによる規制に関する議論の現状
  2.国際海運業界の動向
  3.舶用燃料としてのLNGの現状
  4.舶用燃料アンモニアについて
  5.質疑応答/名刺交換

セミナー講師

塩沢 文朗 (しおざわ ぶんろう) 氏
内閣府 戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「IoE社会のエネルギーシステム(エネルギーマネジメント)」 
イノベーション戦略コーディネータ 元「エネルギーキャリア」サブ・プログラムディレクター
伊藤 寛倫 (いとう ひろのり) 氏
国土交通省 港湾局 産業港湾課 企画調整官
仁木 洋一 (にき よういち) 氏
(国研)海上・港湾・航空技術研究所 
海上技術安全研究所 環境・動力系 動力システム研究グループ 主任研究員
赤松 健雄 (あかまつ たけお) 氏
伊藤忠商事(株) 船舶海洋部 アンモニア燃料船開発担当部長
横山 勉 (よこやま つとむ) 氏
日本郵船(株) グリーンビジネスグループ グループ長

セミナー受講料

1名につき 33,000円(税込)

受講について

※会場受講は、先着25名限定

■ライブ配信について
<1>Zoomにてライブ配信致します。
<2>お申込時にご記入いただいたメールアドレスへ視聴用URLとID・PASSを開催前日までに
   お送り致しますので、開催日時にZoomへご参加ください。

■アーカイブ配信について
<1>開催日より3営業日以降(収録動画配信のご用意ができ次第)に
   Vimeoにて配信致します。
<2>お申込時にご記入いただいたメールアドレスへ視聴用URLをお送り致します。
<3>動画の配信期間は公開日より2週間ですので、その間にご視聴ください。
   2週間、何度でもご都合の良い時間にご視聴可能です。

※会場又はライブ配信受講者様は、追加料金11,000円(税込)で
 アーカイブ配信を承ります。ご希望の方は備考欄にその旨ご記入ください。


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


13:00

受講料

33,000円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込

開催場所

東京都

MAP

【千代田区】紀尾井フォーラム

【地下鉄】赤坂見附駅・永田町駅

主催者

キーワード

環境負荷抑制技術   政策・行政   機械技術一般

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