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捨てられている熱を「熱音響デバイス」を用いて回収し、
電力や冷却・加熱に再利用する研究とは?
~熱と音で冷凍、熱と音で発電~
セミナー趣旨
工場、自動車、船舶などが使用している燃料由来のエネルギーの半分以上は排熱として未利用のまま捨てられています。これらの捨てている熱を「熱音響デバイス」を用いて回収し、電力や冷却・加熱に再利用する研究を行っています。熱音響現象を利用すると「熱入力から音波を介して仕事を取り出す熱機関」や「音波を入力することで熱を汲み上げるヒートポンプ(冷却・加熱)」を実現することができます。そのため、これまでのデバイスには無い以下の特徴を持っています。
・熱と仕事のエネルギー変換を行う際にピストンやタービン等の機械部品を必要としないため、本質的にメンテナンス
フリーです。
・工場排熱、自動車排熱、太陽光熱等、多様な熱源を利用したヒートポンプ(冷却・加熱)や発電システムを実現
可能です。
・本質的には可逆サイクルであるため、高いエネルギ変換効率(先行研究では30%以上)を有しています。
・可動部を有することなく、非温暖化ガスを用いたヒートポンプ(冷却・加熱)を実現可能です。
セミナープログラム
1. 熱音響現象の概要
1.1 背景
1.2 熱音響現象の歴史
1.3 進行波型熱音響機関
1.4 熱音響デバイスの紹介
2. 熱音響現象とは
2.1 熱音響デバイスの構造
2.2 管内音波
2.3 進行波型 定在波型
2.4 仕事流 熱流
2.5 Rottの方程式
2.6 Two-sensor法
3. 様々な熱音響機関
3.1 熱音響機関
3.2 熱音響冷凍機・ヒーター
3.3 熱音響発電機
3.4 多段熱音響デバイス
4. 簡単な進行波型熱音響機関の試作
4.1 蓄熱器
4.2 ループ型、枝付きループ型
4.3 導波管
5. 熱音響機関の課題
5.1 蓄熱器の流路、材質
5.2 リニア発電機
5.3 熱交換器と入熱方法
セミナー講師
長谷川 真也 先生 東海大学 工学部 動力機械工学科 准教授
セミナー受講料
お1人様受講の場合 45,100円[税込]/1名
1口でお申込の場合 65,700円[税込]/1口(3名まで受講可能)
受講申込ページで2~3名を同時に申し込んだ場合、自動的に1口申し込みと致します。
受講について
- 本セミナーの受講にあたっての推奨環境は「Zoom」に依存しますので、ご自分の環境が対応しているか、お申込み前にZoomのテストミーティング(http://zoom.us/test)にアクセスできることをご確認下さい。
- インターネット経由でのライブ中継ため、回線状態などにより、画像や音声が乱れる場合があります。講義の中断、さらには、再接続後の再開もありますが、予めご了承ください。
- 受講中の録音・撮影等は固くお断りいたします。
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