コネクテッドカーの展望と求められるセキュリティ対策

コネクテッドカー技術の日欧米での検討状況や、今後解決すべき課題を探る


講師


1.名古屋大学附属組込みシステム研究センター
 特任准教授 博士(情報科学) 倉地 亮 氏


2.QNXソフトウェアシステムズ(株)
 ビジネスデベロップメント マネージャー 工学博士 中鉢 善樹 氏


3.同志社大学 モビリティ研究センター
 センター長・教授 博士(工学) 佐藤 健哉 氏


4.新世代M2Mコンソーシアム 理事
   (一社)情報処理学会 事務局長 工学博士 木下 泰三 氏


受講料


1名につき60,000円(消費税抜き・昼食・資料付き)
〔1社2名以上同時申込の場合1名につき55,000円(税抜)〕


プログラム


< 10:00〜11:30>
1.自動運転・コネクテッドカーにおける自動車セキュリティ技術の動向と今後の展望
名古屋大学 倉地 亮 氏 


【講座概要】
 本講演では、自動車のセキュリティの取り組みを包括的に説明する。特に、自動車のセキュリティの課題を説明した上で、自動車業界における動向や研究事例などを紹介する。それらの事例を元に、提案の良い点/悪い点や位置付けなどを説明し概説する。また、今後の自動車におけるセキュリティのポイントや対策技術事例などについても概説する。

1.自動車のセキュリティとハッキング事例
 1.1 自動車のセキュリティの概要
 1.2 自動車のセキュリティの変遷
 1.2 自動車に対するセキュリティ攻撃事例
 1.3 セキュリティ攻撃の目的
 1.4 攻撃者のモチベーションと分析事例

2.自動車のセキュリティ対策技術
 2.1 自動車のセキュリティ対策の観点
  2.1.1 自動車のセキュリティ対策技術の要件
  2.1.2 自動車のセキュリティ対策技術の前提
  2.1.3 自動車におけるセキュリティ対策の難しさ
 2.2 自動車業界における取り組みの概要
  2.2.1 欧州における取り組み事例(evita, PRESERVE, C2C-CC)
  2.2.2 米国における取り組み事例(SAE, TCG)
  2.2.3 日本国内における取り組み事例(Jaspar, CSSC)
 2.3 研究者が提案する対策技術
  2.3.1 国際会議escarにおける提案事例(1)
  2.3.2 国際会議escarにおける提案事例(2)

3.自動車のセキュリティの今後
 3.1 ITS
 3.2 自動運転
 3.3 その他の接続機器
 3.4 セキュリティ開発プロセスと評価手法
 3.5 産業界で取り組むべきこと

【質疑応答・名刺交換】



<12:10〜13:40>
2.コネクテッドカー、自動運転へ向けた車載OSに求められるセキュリティ要件
QNXソフトウェアシステムズ(株) 中鉢 善樹 氏 


【講演趣旨】
 自動運転やモビリティの研究開発が進む中、車載産業は多様な分野からの参入が相次いでいますが、一旦事故が起きると人命にも関わるため、安全性の確保が最重要となります。その中でも、セキュリティの確保がなければ安全性の確保は困難であり、車載機のセキュリティは非常に重要な課題です。セキュリティは、鍵や証明書を保管するハードウェアから始まり、サイバーセキュリティ、サーバーでのセキュリティ等エンドツーエンドでの対応が必要です。なかでもOSは、車載機ソフトウェアのセキュリティ確保の最後の砦ということが出来ます。QNXでは、世界中のOEMやティア1殿からの要求をベースに、セキュリティー機能を強化したSDP7.0という最新のOSを昨年リリースしました。
 ここでは、エンドツーエンドでのセキュリティの重要性から初めて、上記SDP7.0を例にとり、OSにおけるセキュリティー機能とその使い方をわかりやすく説明します。

1.自動運転、統合コックピットに向けた車載機の動向、セキュリティーが重要となった理由

2.セキュリティーに必要な7つの柱、エンドツーエンド対応の必要性

3.マイクロカーネルの動作原理ならびにセキュリティーとの関係

4.OSに必要とされるセキュリティー機能の詳細

5.QNX OS SDP7.0における実装例

6.バイナリースキャンツールJARVISの紹介

7.まとめ

【質疑応答・名刺交換】



<13:50〜15:20>
3.コネクテッドカーにおける情報通信技術の現状と今後
同志社大学 佐藤 健哉 氏 


【講演趣旨】
 現在、複数のセンサを車両に搭載した自動運転の研究が活発に行われていますが、車載センサのみでは見通せない範囲の危険事象は検知できないという問題があります。より高い安全性を目指し、路側機や車両間で相互の情報交換を行うためにコネクテッドカー技術が必要となります。
 国際標準化機構ITS専門委員会総会に日本代表として参加しており、また、総務省関連の複数のプロジェクトに携わっている経験から、コネクテッドカー技術の各国の検討状況や解決すべき課題について、わかりやすく解説します。また、現状の課題に対して我々が取り組んでいる研究開発の内容についても説明します。

1.現在の自動運転で必要となる要素技術
 1.1 周辺環境認識
 1.2 高精度道路地図

2.今後の自動運転で必要となる技術

3.コネクテッドカー関連技術
 3.1 ネットワークアーキテクチャ
 3.2 日米欧の具体的取組み状況

4.情報通信プラットフォーム
 4.1 通信技術(DSRC、C-V2X)
 4.2 ダイナミックマップ

5.解決すべき技術的課題
 5.1 スケーラビリティ
 5.2 通信遅延

6.具体的な研究開発内容

【質疑応答・名刺交換】



<15:30〜17:00>
4.自動車に使用される無線ネットワークとその応用
新世代M2Mコンソーシアム 木下 泰三 氏 


【講演趣旨】
 自動車の市場分野はICT活用の最も発展的なセグメントである。自動運転では、高精度の位置情報や、無線技術が必要になり、またAI人工知能の技術も重要となってくる。
 本稿では車を取り巻く主に無線技術に焦点をあて、ITSやC2X新事業にどのように有効に活用されつつあるかの先端動向を概説する。

1.はじめに
 1.1 ITSからV2Xとモバイル環境

2.無線センサーネット
 2.1 広域・狭域無線
 2.2 位置検知センサ
 2.3 状態検知センサ

3.自動車向け応用事例
 3.1 位置情報活用
 3.2 CANやロボット

4.まとめ

【質疑応答・名刺交換】