以下の類似セミナーへのお申込みをご検討ください。
フィラーの機能を最大限に引き出し、
優れたコンポジット材料を開発するための技術情報を解説!
~種類・性質・選定・配合/表面処理・界面制御/混練・分散/ナノコンポジットまで~
フィラー配合に取り組む初級~中堅技術者の方におすすめ!
フィラーの理解を深める説明(種類・性質・機能と選定ポイント等)から、フィラー/ポリマー界面状態とコンポジット特性との関係、界面制御のための表面処理技術、そしてポリマーとの混合・混練技術、さらにナノコンポジットの本質と可能性まで迫ります。
コンポジット研究開発歴40年の講師が、理論に加え企業の研究開発現場で役立つ示唆に富んだ実際情報を伝授します。
セミナー趣旨
フィラーはポリマーと複合化し、ポリマーの特性を大きく向上させたり、新たな機能を付与するために用いる無機・有機化合物であり球状、板状、繊維状の多様な形状で、数十 μm~数 nm の幅広いサイズで、かつ多様な化合物が利用されています。
所望のフィラー充塡コンポジットを得るためには、フィラーそのものの十分な理解と選択が必要となるほか、ポリマーの種類に合わせた分散性の均質化や複合界面の設計のためのフィラー表面処理、ポリマーとの混合・混練技術といった多岐にわたる知見が必要とな ります。これらの一連の技術により要求特性に合致したフィラー充塡コンポジットが実用化されていますが、経験則で検討が進められる側面もあり、その理解を難しく感じられる方もいると思います。
本講座では、この分野で40 年近く研究開発に携わっている経験に基づいて、上記の技術を俯瞰し系統的に理論づけした内容を解説します。また、実務に活用頂けるよう各技術の実際やノウハウ・ポイントも押さえて解説します。現在開発競争にしのぎを削っているナノコンポジット、カーボンコンポジット、高熱伝導性コンポジットなどの研究開発にはこれら技術の理解がなければ、ブレークスルーが出来ないと考えています。 また最新の話題として、我々の取り組んでおりますセルロースナノファイバーコンポジットについてもご紹介し、ナノコンポジットの将来展望を述べたいと思っております。
現在、取り組まれている課題解決の一助になればとの思いで講演します。
習得できる知識
- フィラーに対する基礎知識
- フィラー充塡コンポジットの配合設計と特性の考え方
- ナノコンポジットの位置づけ
- 分散・界面評価技術の現状 など
セミナープログラム
- フィラーの基本理解
- フィラーの役割
- 組成物の特性改善・機能性付与におけるフィラー作用効果の原理
- フィラーの能力を引き出すための要点
- フィラーの化合物としての分類と性質・機能
- 難溶性塩フィラー
- 天然複合酸化物
- 合成複合酸化物
- 酸化物
- 水酸化物&窒化物
- 炭素系&ポリマー系
- 機能性フィラーの代表例とその機能
- フィラーを化合物として捉えることの重要性
- 用途・目的に応じたフィラー選択のポイント
- フィラーの表面処理と複合界面の制御
- フィラーの表面とその形成過程
- 表面処理の目的と表面処理剤の役割
- 表面処理剤の種類とフィラー表面との反応機構
- シランカップリング剤の用法と表面反応およびその解析
- 機能性フィラーの表面処理のポイント
- 表面処理の方法とノウハウ
- 乾式処理
- 湿式処理
- ポリマーとフィラーとの混合・混練技術
- ゴム・熱可塑性樹脂の混練のポイント
- 熱硬化性樹脂の混合と分散のポイント
- ポリマー/フィラー界面状態とフィラーの分散性・組成物の特性との関係
- ポリマー/フィラー界面の評価方法
- ナノコンポジットの現状と可能性
- ゴムを先達としたナノフィラーの活用術と分散技術
- ナノコンポジットの現状
- ナノコンポジットで出来ること・出来ないこと
- ナノコンポジットの本質と今後の展開-ナノフィラーでなければ実現しない特性は何か!
□ 質疑応答 □
セミナー講師
富山県立大学 客員教授/信州大学医学部バイオメディカル研究所 特任教授
理学博士 永田 員也 氏
セミナー受講料
※お申込みと同時にS&T会員登録をさせていただきます(E-mail案内登録とは異なります)。
49,500円( E-mail案内登録価格46,970円 )
E-Mail案内登録なら、2名同時申込みで1名分無料
2名で 49,500円 (2名ともE-mail案内登録必須/1名あたり定価半額24,750円)
【1名分無料適用条件】
※2名様ともE-mail案内登録が必須です。
※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
※3名様以上のお申込みの場合、1名あたり定価半額で追加受講できます。
※請求書(PDFデータ)は、代表者にE-mailで送信いたします。
※請求書および領収証は1名様ごとに発行可能です。
(申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。)
※他の割引は併用できません。
※テレワーク応援キャンペーン(1名受講)【Live配信/WEBセミナー受講限定】
1名申込みの場合:35,200円 ( E-Mail案内登録価格 33,440円 )
※1名様でLive配信/WEBセミナーをお申込みの場合、上記キャンペーン価格が自動適用になります。
※他の割引は併用できません。
受講について
Zoom配信の受講方法・接続確認
- 本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信となります。PCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
- 申込み受理の連絡メールに、視聴用URLに関する連絡事項を記載しております。
- 事前に「Zoom」のインストール(または、ブラウザから参加)可能か、接続可能か等をご確認ください。
- セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
- セミナー中、講師へのご質問が可能です。
- 以下のテストミーティングより接続とマイク/スピーカーの出力・入力を事前にご確認いただいたうえで、お申込みください。
≫ テストミーティングはこちら
配布資料
- PDFテキスト(印刷可)のみ
※PDFテキストはマイページよりダウンロードいただきます。(開催の営業日2日前よりダウンロード可)
関連セミナー
もっと見る関連教材
もっと見る関連記事
もっと見る-
電子線から得られる信号とは:金属材料基礎講座(その122)
◆ 電子線から得られる信号 試料に電子線を照射すると様々な情報が得られます。その模式図と各信号を下図に示します。SEM観察に主に利用... -
コンデンサレンズと対物レンズ:金属材料基礎講座(その121)
【目次】 1. コンデンサレンズ(集束レンズ) コンデンサレンズ(集束レンズ)はプローブ電流とプローブ径を調整するレンズです。そし... -
結晶格子とは何か?構造や数値についてわかりやすく解説
結晶という言葉は日ごろ雪や塩、宝石など目に見える、多くの場合美しい物体の形について用いられ、転じて「努力の結晶」などの比喩的表現もあります。しかし、結... -
電子銃:金属材料基礎講座(その120)各種電子銃の模式図
◆ 電子銃 SEMのフィラメントは電子銃とも呼ばれ、電子銃から電子が放出されます。電子銃の種類は熱電子銃や電界放出型(Field E...