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「宇宙食」が「フードロス対策」に貢献する
「フードテック」として市場・業界に注目!
JAXAで「宇宙食」認証を担当してきた講師が「宇宙食」に採用される為のポイントも含めて基礎からプロセスまで解説!
これまで研究例が皆無であった宇宙空間での収穫物(農産物)の「鮮度保持技術 」について微小重力環境下での「鮮度保持」研究例を初めて紹介すると共にその将来性について言及!
セミナープログラム
第1部 宇宙空間/微小重力環境における食料資源(園芸作物)の鮮度保持技術と重力制御によるフードテック(鮮度保持装置)への可能性
【12:30-13:45】
香川短期大学 生活文化学科 教授・博士(農学) 牧野 義雄 氏
【キーワード】
- 疑似微小重力
- 園芸作物
- 数学モデル
- 植物生理
【講演主旨】
国際的宇宙開発競争が続く中、宇宙空間での滞在を支えるための宇宙食の開発がすすめられ、活動を支えている。並行して、人類の宇宙空間での生活を視野に入れた栽培技術等の食料生産を目指した研究も継続されている。しかし、収穫物である農産物は鮮度の保持が困難である一方、当該問題を解決するための研究例が皆無であった。そこで本講演では、演者らが新たに取り組んだ、微小重力環境における園芸作物の鮮度保持に関する研究例について紹介するとともに、その将来性についても言及する。
【プログラム】
- 食料資源としての園芸作物(野菜)
- 野菜の重要性
- 収穫後生理
- 野菜の鮮度と品質
- 野菜の鮮度保持と有効性評価
- 鮮度・品質に影響を及ぼす環境要因
- 鮮度保持法
- 客観的鮮度評価法
- 宇宙開発と植物
- 既往の研究例
- 野菜と宇宙環境
- 微小重力環境における野菜の鮮度保持
- 微小重力装置”GraviteⓇ”について
- 野菜の保存実験法
- 微小重力が野菜の鮮度に及ぼす影響
- 微小重力環境下における研究データの理論的解析
- 微小重力環境と食料保存
- 宇宙環境において想定される応用例
- 汎用的応用技術
- まとめ
【質疑応答】
第2部 宇宙食の食品加工技術の種類と認証プロセスのポイント、採用例
【13:55-15:10】
田島事務所代表・実践女子大学名誉教授・農学博士 田島 眞 氏
【キーワード】
- ISS Food Plan
- JAXA宇宙食認証基準
- 未来の宇宙食
【講演主旨】
宇宙食というと何か特別なものを思い浮かべませんか。確かに初期の宇宙食はチューブ入りやタブレットといった特殊なものでした。現在の宇宙食は、市販食品とほとんど同じです。ただ、ほとんどで相違もあります。どこが違っているのかを解説します。それを理解すれば、貴社の製品も宇宙食に採用されます。認証を受けるには、膨大な書類を用意する必要と、説明が求められます。ポイントはどこにあるかを、これまでJAXAで認証を担当してきた演者が解説します。貴社の製品が宇宙食に採用されることを期待します。
【プログラム】
- 宇宙食の歴史
- 初期の宇宙食
- アポロ計画で大変身した宇宙食 HACCPの導入
- ISS時代の宇宙食
- ISS Food Plan-加盟国共通の認証基準
- NASAの宇宙食
- 「原料食品」と「最終食品」という概念の理解が重要
- アポロ計画でほぼ現在の形に
- セットメニューとボーナスメニューの違い
- 余談 水はどうしているのか
- 宇宙日本食
- 「宇宙日本食」の誕生
- 認証プロセス
- 宇宙日本食認証基準
- 衛生基準
- 栄養基準
- 品質基準
- 保存試験
- 調理適合性試験
- 容器包装(JAXAパッケージとオリジナルパッケージ)
- 製造環境基準 これが最も大変
- 認証された宇宙日本食
- 現在認証されている宇宙日本食
- 余談 宇宙食の宇宙船への運搬はどうなっているのか
- 市販されている宇宙日本食
- 防災食としても利用されている宇宙食
- 宇宙食の未来 今後、開発を求められるもの
- まとめ
【質疑応答】
第3部 宇宙食/フードテックビジネスのポテンシャルと有人宇宙ビジネスの幕開け
【15:20-16:30】
一般社団法人SPACE FOODSPHERE 理事 菊池 優太 氏
【キーワード】
- 宇宙旅行
- 宇宙食ビジネス
- フードテック
【講演主旨】
近年、民間人の宇宙滞在・宇宙旅行が発表されるなど、いよいよ本格的な有人宇宙ビジネスが始まろうとしています。また、米国・NASAが主導する「アルテミス計画」においては、日本など世界各国が協力してアポロ計画以来の人類月面着陸、そして探査によって月面の新たな利用を目指しています。このような人が宇宙で暮らす時代に必ず必要になってくるのが「食」です。地上からの物資補給が限られるなど様々な制約条件のある月・火星探査において、現地での食料生産やQOLの維持のためには食事は重要です。地球上で盛り上がるフードテックとの連携により推進されている、地球と宇宙に共通する食の課題解決に向けた取り組みなどをご紹介します。
【プログラム】
- 民間主導による宇宙開発の加速
- 欧米を中心に世界各国で成長する宇宙ビジネス
- 日本における新たな宇宙ビジネス・躍動する宇宙ベンチャー企業
- 新たな宇宙ビジネス創出に向けたJAXAの共創型プログラム(J-SPARC)
- 有人宇宙ビジネス・月探査時代の幕開け
- 本格的に始まる商業宇宙輸送・宇宙旅行サービス
- アポロ計画以来の月面着陸を目指すアルテミス計画
- 宇宙食を活用したマーケティング利用やビジネス活用
- 宇宙食を活用した企業ブランディングやマーケティング利用の事例
- 防災備蓄と連携したビジネス展開事例
- フードテックビジネスのポテンシャル
- 近年盛り上がりを見せるフードテック
- 地球と宇宙に共通する食の課題
- フードテック×宇宙食のポテンシャル(新規ビジネス、SDGs目標達成等)
- 企業・大学・研究機関等が共創型で取り組む「SPACE FOODSPHERE」プログラム
- まとめ
【質疑応答】
セミナー講師
第1部:香川短期大学 生活文化学科 教授・博士(農学) 牧野 義雄 氏(華南理工大学 現代食品工程研究中心 客員教授)
第2部:田島事務所代表・実践女子大学名誉教授・農学博士 田島 眞 氏
第3部:一般社団法人SPACE FOODSPHERE 理事 菊池 優太 氏
セミナー受講料
【1名】44,000円(税込、資料代を含む)
※2名目以降は1名につき11,000円(税込、資料代を含む)
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