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近年期待が寄せられる熱電発電技術の可能性を解説!
異常ネルンスト効果・横型熱電効果、熱伝導率、ゼーベック係数、電気伝導率の最適化、ナノ構造を用いた熱流制御...etc.
新しい理論や手法によって熱電デバイスの性能向上に資するご研究成果をあげられている、2名の講師が登壇!
熱電デバイス関係技術者はもちろん、磁性材料やシリコンゲルマニウムやといった材料開発に携わる方にもお勧めのセミナーです。
セミナープログラム
第1部(13:00~14:30)
~異常ネルンスト効果・横型熱電効果の可能性~
磁性材料を活用した新しい熱電応用と今後の展望
(国研) 物質・材料研究機構 磁性・スピントロニクス材料研究拠点
グループリーダー 博士(工学) 桜庭 裕弥 氏
[趣旨]
近年、磁性材料において発現する異常ネルンスト効果などの”横型“熱電効果が新しい学術と新規な熱電応用の観点から注目を集めている。与えた温度勾配と直交方向に電界を生む横型熱電効果は、ゼーベック効果のような”縦型”効果では実現し得ない大きな応用上の自由度を生み出す。しかし、大学などの学術研究者が語るこれらの新しい現象やその応用は、真の実用とのギャップまでの話が欠落してることが多く、産業界の方々の中には、その可能性を図りかねている方も多いと感じられる。本セミナーにおいては、磁性材料を用いた横型熱電現象の基本からその応用、近年の材料開発の現状、そして社会実装への道筋と実現の可能性、今後の展開などについて、横型熱電効果による社会貢献を目指す材料研究者としての立場から、できるだけ丁寧にご紹介させて頂く。
- 磁性材料を用いた横型熱電効果の基礎
- ゼーベック効果と異常ネルンスト効果、スピンゼーベック効果の比較
- 異常ネルンスト効果の起源
- 異常ネルンスト効果を用いた新しい熱電発電応用
- 異常ネルンスト効果を用いた熱電発電技術の利点、課題
- 異常ネルンスト効果を用いた熱流センサーの利点、課題
- 異常ネルンスト効果の熱電能増大を目指した材料開発
- 大きな異常ネルンスト効果を得るための材料探索指針
- ホイスラー合金系材料における異常ネルンスト効果
- Fe系合金材料における異常ネルンスト効果
- コンビナトリアル成膜技術を活用した超高効率材料開拓
- 異常ネルンスト効果を用いた応用デバイス
- 試作熱電発電モデュールの性能評価
- 試作熱流センサーの性能評価
- 今後の展開
- 熱電材料と磁性材料の複合構造 : ゼーベック駆動横型熱電効果とは?
□質疑応答□
[得られる知識]
異常ネルンスト効果を中心に横型熱電効果の応用上の利点や研究の現状、実際の応用との距離感や今後の可能性
[受講対象]
スピンゼーベック効果や異常ネルンスト効果に最近耳にして興味があるが、実際に本当に役に立つものになるのか?と疑問を持たれている産業界を中心にした熱電-伝熱分野の研究開発に取り組む方々
第2部(14:45~16:15)
~3物性のトレードオフの関係を最適化する方法論~
ナノ構造を用いた熱流制御に基づく熱電変換性能向上の方法論とSiGe材料への応用
大阪大学 大学院基礎工学研究科 教授 工学博士 中村 芳明 氏
[趣旨]
IoT社会到来によりセンサー用の自立電源として、身の回りにあふれた未利用熱を用いた熱電発電が注目を浴びている。熱電変換効率は、熱伝導率が小さく、ゼーベック係数と電気伝導率が大きいほうが高くなる。しかしながら、この三物性はトレードオフの関係があり、最適化が難しい。本講演では、ナノ構造を用いた熱流制御に着眼し、従来のこの三物性のトレードオフを克服して熱電性能向上を狙った方法論を紹介し、応用上適したSiGe系材料においてこれを実証した結果をお話しする。
- 環境発電としての熱電変換
- 廃熱・未利用熱
- 熱電モジュール・薄膜熱電デバイス
- 熱電変換効率と性能向上
- ナノ構造を用いた熱電性能の向上
- ナノ構造形成法
- 従来ナノドット
- 極薄酸化膜を利用したナノドット形成法
- ナノドットによる熱伝導率制御
- ナノドット含有薄膜による熱電性能
- 熱伝導率
- 電気伝導率
- ゼーベック係数
- ナノ構造形成法
- 熱電変換出力因子の増大
- 熱電変換出力因子増大の方法論
- サーマルマネージメント法:SiGe系への適用
- 共鳴準位効果とサーマルマネージメント法の融合
- まとめ
□質疑応答□
[得られる知識]
ナノ構造を用いた熱電性能向上の方法論
キーワード:スピンゼーベック効果 異常ネルンスト効果 横型熱電効果 共鳴準位効果 サーマルマネージメント法 半導体ナノ構造 ナノ構造を用いた熱流制御 磁性材料 ホイスラー合金系 Fe系合金材料 SiGe系材料 シリコン ゲルマニウム
セミナー講師
第1部(13:00~14:30)
(国研) 物質・材料研究機構 磁性・スピントロニクス材料研究拠点
グループリーダー 博士(工学) 桜庭 裕弥 氏
第2部(14:45~16:15)
大阪大学 大学院基礎工学研究科 教授 工学博士 中村 芳明 氏
セミナー受講料
※お申込みと同時にS&T会員登録をさせていただきます(E-mail案内登録とは異なります)。
44,000円( E-mail案内登録価格41,800円 )
E-Mail案内登録なら、2名同時申込みで1名分無料
2名で 44,000円 (2名ともE-mail案内登録必須/1名あたり定価半額22,000円)
【1名分無料適用条件】
※2名様ともE-mail案内登録が必須です。
※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
※3名様以上のお申込みの場合、1名あたり定価半額で追加受講できます。
※請求書(PDFデータ)は、代表者にE-mailで送信いたします。
※請求書および領収証は1名様ごとに発行可能です。
(申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。)
※他の割引は併用できません。
※テレワーク応援キャンペーン(1名受講)【Live配信/WEBセミナー受講限定】
1名申込みの場合:35,200円 ( E-Mail案内登録価格 33,440円 )
※1名様でLive配信/WEBセミナーを受講する場合、上記特別価格になります。
※他の割引は併用できません。
受講について
Zoom配信の受講方法・接続確認
- 本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信となります。PCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
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- セミナー中、講師へのご質問が可能です。
- 以下のテストミーティングより接続とマイク/スピーカーの出力・入力を事前にご確認いただいたうえで、お申込みください。
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アーカイブ(見逃し)配信付き
- 視聴期間:終了翌営業日から7日間[6/28~7/4]を予定
※アーカイブは原則として編集は行いません
配布資料
- 製本テキスト(開催前日着までを目安に発送)
※セミナー資料はお申し込み時のご住所へ発送させていただきます。
※開催まで4営業日~前日にお申込みの場合、セミナー資料の到着が開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
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