改正GMP省令が求めるデータインティグリティ実務対応~FDA査察におけるDI指摘500件にもとづき具体的に説明~<Zoomによるオンラインセミナー>

「査察現場における生のデータインテグリティ要件」と
その対応方法を解説し、改正GMP省令が求める
データインテグリティの実務対応を具体的に説明

過去のアンケート結果や質問の多い事項を集めたQ&Aで!
本質的な事項や実務の案件など各社担当が日頃困っていることも解決します。
ERES(電子記録・電子署名)およびCSVの基礎から説明するのでコンピュータに不慣れな方にも安心です。
※2021年4月28日付で、改正GMP省令が発出。改正省令は8月1日施行。

セミナー趣旨

GMP省令の改正案が2020/11/27に発出され、以下の日程が明記された。
・公布日: 2021年4月上旬(予定)
・施行期日: 2021年8月1日
また、改正の趣旨は以下の様に説明されている。
・2014年のPIC/Sに加盟にともない、国際標準のGMP運用が求められている
・PIC/Sで合意され国際標準となっているガイドラインとの一層の整合化を図る

GMP省令改正案に「記録の信頼性を継続的に確保すること」と記載されている。つまり、データの信頼性、すなわちデータインテグリティを求めているのである(図1参照)。そして、記録の管理について「完全性」「正確性」「一貫性」を継続的に求め、さらにCAPA(是正措置と予防措置)も求めている(図2参照)。

PIC/Sの査察官むけデータインテグリティガイダンス(ドラフト3)において、データインテグリティの基本要件はALCOAプラスであると説明されている。上記の「完全性」「正確性」「一貫性」はALCOAプラスに含まれている。

ALCOAプラスは従来からGMPに求められていたものと大差ない。一方、査察当局が期待するデータインテグリティ適合レベルは、データインテグリティ技術の普及とともに高くなる。従って、各極のデータインテグリティガイダンスを読み込んでALCOAプラスを頭のなかで深掘りしても、査察当局が現時点で期待するデータインテグリティ実務レベルにたどりつけない。査察当局が期待するデータインテグリティ実務レベルは、当局査察における指摘事例から学び取るのが確実である。

本講座では、米国情報公開法(FOIA)にもとづきFDAから購入したデータインテグリティ査察指摘事例500件から読み取った「査察現場における生のデータインテグリティ要件」とその対応方法を解説し、改正GMP省令が求めるデータインテグリティの実務対応を具体的に説明する。

コンピュータに不慣れな方にも十分理解していただけるよう、ERES(電子記録・電子署名)およびCSVの基礎から説明する。

セミナープログラム

■本講座の概要

  • GMP省令改正とPIC/S
  • データインテグリティの基礎
  • CSVとERESの基礎
  • FDA査察指摘の紹介
  • PMDAの指摘動向
  • 各極ガイダンスのポイント紹介
  • 実務対応の解説

■講演内容

  1. GMP省令改正とPIC/S
  2. データインテグリティとは
  3. ERES対応の基礎
  4. CSV対応の基礎
  5. データインテグリティ用語
  6. FDAのデータインテグリティ査察指摘
    • 指摘トップ10
    • 国内における指摘
    • ラボにおける指摘
    • 製造における指摘
    • 年次品質レビューおよびQAにおける指摘
    • COA(分析証明書)に関する指摘
    • 供給者監査に関する指摘
    • SAPなどERP関連の指摘
  7. スプレッドシートのFDA指摘とCSV対応/DI対応
  8. PMDAのデータインテグリティ指摘動向
  9. 主要ガイダンスの概況
  10. 実務対応
    • 手書き記録(ラボ、製造共通)
    • コンピュータ化システム(ラボ主体)
    • 製造装置と検査装置
  11. ポリシーと手順書の策定方針
    • DIの是正措置と予防措置
  12. 良くある質問
  13. MHRAガイダンスの要旨(英国医薬品庁)
  14. FDAガイダンスの要旨
  15. PIC/S査察官むけガイダンスの要旨
  16. 質疑応答

■良くある質問
以下をはじめとする質問、および事前に提出いただいた質問にお答えする。

  1. 監査証跡の定期的レビュ-をどのようなタイミングで行えばよいのか
  2. 監査証跡の定期的レビュ-をどのような方法で行えばよいのか
  3. 監査証跡機能がない場合どのように対応すればよいのか
  4. 監査証跡機能がないと査察で指摘されるのか
  5. 監査証跡はどのようにバリデートすればよいのか
  6. 試験関係者がシステム管理者になるとなぜ指摘を受けるのか
  7. HPLCのプリントアウトを生データとすると指摘を受けるのか
  8. データインテグリティはどのように査察されるのか
  9. 工程内検査のインテグリティは査察されるのか
  10. 個別のアカウントを設定できない器機/システムは更新が必要か
  11. 電子生データはどのように管理・運用すればよいのか
  12. スタンドアロン機器のデータインテグリティ対応はどの程度必要か
  13. ハイブリッドシステムはどのように対応すればよいか
  14. FDA査察をのりこえるにはどのような対策が必要か
  15. 治験薬における対応はどの程度必要か
  16. リスク対応はどのように行えばよいのか
  17. OOS処理の査察指摘はどのようにすれば回避できるのか
  18. LIMS導入はデータインテグリティ対応となるか
  19. Empower 3等のCDS導入はデータインテグリティ対応となるか
  20. バックアップの定期的リストアテストは必要か
  21. ALCOAをベースにGAPチェックリストを作ろうとしたが難しい
  22. 試験実施者に解析メソッド作成・変更の権限を与えて良いか
  23. 同じ分析装置にGMP試験とGMP適用外の試験を混在させてよいか
  24. 電子記録バックアップの隔離保管は必要か
  25. システム管理を行うIT職員にGMP教育は必要か
  26. OSへの共通IDログインは許容されないのか
  27. スプレッドシートのデータインテグリティ留意点
  28. LIMSやSDMSへデータを吸い上げたら分析機器のデータを削除してよいか
  29. デジタル画像を生データとする場合、何に注意すればよいか
  30. 機器使用台帳(機器使用ログ)に何を記載しなければならないのか
  31. AIの使用は認められるか
  32. コンピュータ化システムの再バリデーション頻度はどの程度が適切か
  33. バリデーション資料はどの程度の期間保存する必要があるか
  34. CDやDVDの劣化確認方法
  35. バックアップHDDの点検頻度
  36. アジャイル型開発は認められるか
  37. サーバーのシステム管理者アカウントを共有してよいか?
  38. 崩壊試験や呈色滴定などのDI対応方法は?
  39. 装置や機器のエラーをQAに報告すべきか?
  40. ミラーリング(RAID1)はデータバックアップになるか?
  41. 業者保守作業における監査証跡のレビューは必要か?
  42. 検量線と面積計算のバリ資料を査察で求められた時の対応は?
  43. 監査証跡の定期レビューを査察で求められた時の対応は?
  44. CMCなど研究開発におけるDI対応は?
  45. バックアップ/リストアの要件とその対応方法は
  46. 旧システムのデータが新システムで異なる結果となる場合の対応方法は
  47. 見読性の長期維持方法は
  48. 電子署名した電子記録をシステムから取り出してよいか
  49. 電子署名した電子記録のプリントアウトに手書き署名は必要か
  50. PDFを編集できると査察指摘を受けるか
  51. 装置バリデーションにおけるURS必要性の指導方法は

■別冊付録
各極データインテグリティガイダンスの邦訳や解説資料を電子ファイルにてご提供する。600スライドを超える講演資料では説明しきれなかった詳細を習得していただける。

  1. データインテグリティ入門 19ページ
  2. HPLC試し打ち指摘とその対応 3ページ
  3. MHRAガイダンス(GMP) 意訳(対訳) 28ページ
  4. WHOガイダンス・ドラフト 要旨訳 11ページ
  5. FDAガイダンス・ドラフト 意訳(対訳) 32ページ
  6. FDAガイダンス・ドラフト 解説 27ページ
  7. PIC/Sガイダンス・ドラフト 要旨と解説 42ページ
  8. データインテグリティの是正 FDA WLの常とう句 9ページ
  9. WHOガイダンス Appendix 1 邦訳 28ページ
  10. MHRAガイダンス(GXP)対訳と補足

■付録CD
データインテグリティの詳細資料、Part 11、Annex 11、CSV関連の解説や邦訳など、200ファイル余を収載したCDをテキストと共にご提供する。

■質疑応答■
CSV、ERES、データインテグリティ、スプレッドシートなど日常の業務において困っていることや疑問などにお答えします。事前質問は大歓迎ですが、準備の都合上、可能であれば2週間前までにご提出いただけると助かります。
名刺交換可

セミナー講師

合同会社 エクスプロ・アソシエイツ 代表 望月 清 先生

セミナー受講料

【オンラインセミナー(見逃し視聴なし)】1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)
 *1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円

【オンラインセミナー(見逃し視聴あり)】1名52,800円(税込(消費税10%)、資料付)
 *1社2名以上同時申込の場合、1名につき41,800円

*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。

受講について

※本講座は、お手許のPCやタブレット等で受講できるオンラインセミナーです。

配布資料・講師への質問等について

  • 配布資料は、印刷物を郵送で送付致します。
    お申込の際はお受け取り可能な住所をご記入ください。
    お申込みは4営業日前までを推奨します。
    それ以降でもお申込みはお受けしておりますが(開催1営業日前の12:00まで)、
    テキスト到着がセミナー後になる可能性がございます。
  • 当日、可能な範囲で質疑応答も対応致します。
    (全ての質問にお答えできない可能性もございますので、予めご容赦ください。)
  • 本講座で使用する資料や配信動画は著作物であり、
    無断での録音・録画・複写・転載・配布・上映・販売等を禁止致します。

下記ご確認の上、お申込み下さい

  • PCもしくはタブレット・スマートフォンとネットワーク環境をご準備下さい。
  • ご受講にあたり、環境の確認をお願いしております(20Mbbs以上の回線をご用意下さい)。
    各ご利用ツール別の動作確認の上、お申し込み下さい。
  • 開催が近くなりましたら、当日の流れ及び視聴用のURL等をメールにてご連絡致します。

Zoomを使用したオンラインセミナーとなります

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  • 視聴可能期間は配信開始から1週間です。
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開催日時


10:30

受講料

47,300円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込、コンビニ払い

開催場所

全国

主催者

キーワード

医薬品技術   医薬品・医療機器・化粧品等品質管理基準(G*P(GMPなど)、QMS)   DI/CSV(医薬品・医療機器等データマネジメント)

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受講料

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医薬品技術   医薬品・医療機器・化粧品等品質管理基準(G*P(GMPなど)、QMS)   DI/CSV(医薬品・医療機器等データマネジメント)

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