プラスチック製品開発の基本と成形品設計のポイント・勘所

 〜製品企画、材料選択、金型設計・製作、成形工法、トラブル対策、技術動向・適用例〜

★実務で役立つプラスチック技術を１日で体系的に解説！

● それぞれの相互関係も含めた材料、金型、成形などの基礎
● 企画・設計から試作・評価、そして量産試作・量産までの適切なプロセス
● 製品を高品質・低価格・短納期で製作するためのポイントや多品種少量生産への対応
● 成形不良対策・生産性改善方法、高付加価値など最新の技術動向・適用例など

講師

大塚技術士事務所　所長　大塚 正彦 先生

■ご略歴
　1980年 明治大学大学院工学研究科博士前期課程修了。
　ＮＥＣ、山一電機などで約33年にわたりプラスチック製品の開発全般に関わる業務に従事（成形品設計、プラスチック材料実用化評価、製品設計、金型設計・製作、成形技術の先行開発など）。
　2012年 大塚技術士事務所設立。国内・海外企業の技術指導のかたわら書籍の執筆やセミナー講師として教育啓蒙活動にも精力的に取組む。
　著書に『初級設計者のための実例から学ぶプラスチック製品開発入門』、『実践！射出成形金型設計ワンポイント改善ノウハウ集』がある。日本プラスチック成形加工学会、型技術協会に所属。

■ご専門および得意な分野・研究
・プラスチック製品設計
・ローコスト・超精密プラスチック成形金型設計、成形・加工技術開発
・品質工学による製品のＱ・Ｃ・Ｄ、生産性改善
・構造設計、振動解析

受講料

1名46,440円(税込（消費税8％）、資料・昼食付)
＊1社2名以上同時申込の場合 、1名につき35,640円
＊学校法人割引 ；学生、教員のご参加は受講料50％割引。

セミナー開催にあたって

■はじめに
　プラスチック製品を高品質・低価格・短納期で製作するためのポイント・勘所、多品種少量生産への対応技術、成形不良対策・生産性改善方法、最新の技術動向・適用例など、実務で役立つプラスチック技術を体系的に解説します。

■受講対象者
 ・プラスチック製品設計者、構造設計技術者
 ・プラスチック新製品開発技術者（例：金属製品をプラスチックに代替検討中の技術者）
 ・品質管理技術者（品質トラブル改善担当）
 ・プラスチック生産技術者

■必要な予備知識
　プラスチックの業務に携わる方（プラスチックの初歩的な知識をお持ちの方）であれば、特別な予備知識は不要です。

■本セミナーで習得できること（一例）
 ・プラスチック製品の企画・設計から試作・評価、そして量産試作・量産までの適切なプロセス
 ・プラスチック製品開発の企画・設計の基礎、各工程における内容、ポイント
 ・製品設計と材料、金型、成形との具体的な相互関係
 ・射出成形による異種材質接合技術の基本

プログラム

１．プラスチック製品開発上の留意点
　１）プラスチック製品の企画・設計〜量産までのフロー
　２）製品にプラスチックを適用する段階
　３）製品形状の詳細設計と部品図作成段階
　４）試作評価から量産化の段階（3Dプリンター試作、3Dプリンター型、アルミ合金型の活用）

２．プラスチック材料の種類と特徴
　１）プラスチック製品と樹脂
　２）プラスチック製品の一般的特性
　３）熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂の特徴
　４）汎用プラスチック、エンプラ、スーパーエンプラの種類と特徴
　５）結晶性プラスチック、非晶性プラスチックの特徴

３．射出成形金型の基礎
　１）金型の基本構造（2プレートタイプ、3プレートタイプ）
　２）金型設計・加工の基礎、ポイント
　　ａ）製品図〜金型設計・製作〜完成
　　ｂ）金型設計・加工フロー（キャビティ・コア設計を含む）
　３）射出成形金型
　　ａ）キャビティ・コアの設計
　　ｂ）アンダーカット処理方法
　　ｃ）ランナー・ゲートの種類と機能
　　ｄ）エジェクター方式
　　ｅ）冷却回路の機能・特徴

４．プラスチック射出成形の基礎
　１）射出成形の原理・特徴
　２）射出成形機の基本構造・動作
　３）射出成形による成形加工
　４）生産性改善

５．プラスチック製品（成形品）の設計の基礎と事例紹介
　１）小型密閉式冷却装置開発事例
　２）ビデオカメラ開発事例
　３）パーティング
　４）抜き勾配
　５）アンダーカット
　６）ゲート
　７）成形部品間の組立・固定
　　ａ）部品固定構造
　　ｂ）部品嵌合構造
　　ｃ）二次加工
　８）マテリアルリサイクル
　９）組立容易化

６．射出成形不良とその対策
　１）主な品質不良とその対策
　　ウエルド、ソリ・ネジレ、ヒケ・ショート、バリ、ジェッティング、フローマーク、寸法精度
　２）その他品質不良

７．高付加価値技術動向
　１）拡散接合金型による生産性向上・実用化
　２）射出成形による異種材質接合一体化、実例
　　ａ）金属-樹脂の一体化
　　　・インサート部品とプラスチックとの接合方法の種類
　　　　　ウエット方式／ドライ方式
　　　・異種材質部品とプラスチックのインサート接合成形・強度
　　　・インサート接合成形と製品化適用例
　　ｂ）ガラス−樹脂の一体化
　　　・密着型イメージセンサーのカバ−ガラスと樹脂の一体化

８．まとめ

＜質疑応答・個別質問・名刺交換＞

■ご講演中のキーワード
　プラスチックの種類、プラスチック製品設計、金型、キャビティ・コア、射出成形、成形部品固定・組立て、成形品質不良、異種材質接合