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再生医療等製品/細胞加工製品の製造・QC担当者のためのGCTP入門【オンデマンド配信】
55,000オンデマンド
バイオマテリアルが包括する研究分野と再生医療の定義を学ぶ!
再生医療分野の研究と事業化の今後の方向性も解説
~細胞能力を高める医療の実現~
材料/装置/細胞培養/機能評価/輸送/移植/治療評価など、様々な部門の方に!
セミナー趣旨
バイオマテリアル(生体材料)に対する一般的なイメージは、治療に用いる医療材料や人工臓器、あるいは薬物の活性を高めるドラッグデリバリーシステム(DDS)ための材料である。しかし、バイオマテリアルは、この2つの研究分野だけにとどまるのであろうか。バイオマテリアルとは、体内で用いる、あるいは細胞、タンパク質、核酸、細菌などの生物成分と触れて用いるマテリアルである。この定義からすると、バイオマテリアルは、もっと広い領域に展開できるポテンシャルをもっている。その代表例の1つが、バイオマテリアルの再生医療への応用である。
再生医療とは、体本来のもつ自然治癒力を介して病気を治す医療である。その基本概念は、自然治癒力の基となる細胞の増殖、分化能力を利用することである。再生医療の基本アイデアは、体本来のもつ自然治癒力を高め、病気を治すことである。この自然治癒力のもとが細胞の増殖、分化(成熟して生物機能をもつこと)能力(細胞力)であり、これを高めることが大切である。生体組織は細胞とその周辺環境からなっている。周辺環境をわかりやすく説明するために、細胞をからだに例えてみる。いかに丈夫なからだをもっていても、家や食べ物がなければ弱ってしまう。これと同じことが細胞にもあてはまる。つまり細胞の機能を効率よく発揮させるためには、バイオマテリアル技術を活用して細胞に家や食べ物など周辺環境を作り与える、細胞を元気付けることが必要となる。
再生医療は再生治療と再生研究からなる。再生研究とは、細胞力とは何かを調べる基礎生物医学研究や細胞力を高めるための食べ物を開発する創薬研究などであり、細胞力を活用した治療が再生治療である。このいずれに対しても、細胞の周辺環境を作り与えるための、もの作り技術が不可欠となっている。細胞の家に当たる培養基材や足場、細胞の食べ物に当たるタンパク質や糖、それらを細胞に運ぶためのドラッグデリバリーシステム(DDS)、細胞培養、細胞の機能改変、細胞移植支援などはもの作り技術によってのみ実現される。よい細胞が入手可能となった現在、再生医療の事業化には、細胞力を高めるための細胞周辺環境もの作り技術にフォーカスすべきである。
本講演では、細胞周辺環境からみた再生医療(再生治療と再生研究)のオーバービューを行うとともに、再生治療と再生研究(細胞研究と創薬研究)におけるバイオマテリアル技術の重要性と必要性について議論したい。加えて、再生医療分野の研究と事業化の今後の方向性についても言及する。
受講対象・レベル
医療機器、ドラッグデリバリーシステム(DDS)、バイオマテリアル、バイオテクノロジー、再生医療に興味をもつ大学・企業研究者、初級者にもわかりやすく解説する予定である。
対象となる業種;
細胞の周辺環境を作り与えるための材料・技術・装置をデザイン・創製する企業
@ 材料(高分子、セラミクス、金属、複合体など)
@ 薬(低分子、タンパク質、ペプチド、糖など)
@ 材料加工(印刷、繊維、レーザーなど)
@ 装置(機械、光学、電気、半導体、制御など)
再生医療周辺企業(消耗品、サービス)
細胞培養、機能評価、保存、輸送、移植、治療評価(イメージング)など
習得できる知識
バイオマテリアルが包括する研究分野と再生医療の定義(日本と海外の違い)を学ぶとともに、再生医療の世界動向と最先端技術、および今後の再生医療研究と事業化の方向が理解できる。
セミナープログラム
- バイオマテリアルの定義と具体例
- 再生医療の定義(再生治療と再生研究)
- 再生治療とは
- 再生研究(細胞研究と創薬研究)とは
- 再生医療の4本柱(細胞移植.組織工学.遺伝子治療.創薬研究)とは
- 細胞移植を用いた再生治療
- 対象細胞の種類
- 細胞移植再生治療の具体例と問題点
- 組織工学を用いた再生治療
- 組織工学とは
(バイオマテリアルを用いた細胞周辺環境作り材料技術)
- 組織工学とは
- 組織工学を用いた再生治療
- 組織工学の種類
- 組織工学再生治療の具体例と問題点
- 再生医療の中の遺伝子治療
- 再生研究
- 組織工学を用いた細胞研究の具体例と問題点
- 遺伝子を用いた細胞の機能改変技術
- 細胞と組織工学を用いた創薬研究
- 再生医療の世界動向と再生医療事業化の方向
- まとめと今後の再生医療研究に向けて
キーワード:再生医療,バイオマテリアル,組織工学,遺伝子,細胞,セミナー,研修,講習会
セミナー講師
京都大学 ウイルス・再生医科学研究所 教授 田畑 泰彦 氏
《専門》
バイオマテリマル、組織工学、再生医療、ドラッグデリバリーシステム(DDS)、幹細胞工学。
《略歴》
1981年京都大学工学部高分子化学科卒業。同年京都大学医用高分子研究センター助手。1990年生体医療工学研究センター助手。1991-1992年米国マサチューセッツ工科大学、ハーバード大学医学部外科客員研究員。1996年生体医療工学研究センター助教授。2000年より再生医科学研究所生体組織工学研究部門生体材料学分野教授。2016年ウイルス・再生医科学研究所再生組織構築研究部門 生体材料学分野教授(現職)。
《活動》
受賞:1990年日本バイオマテリアル学会科学奨励賞、2002年日本バイオマテリアル学会学会賞、2011年日本DDS学会学会賞(水島賞)、2014年日本再生医療学会学会賞、2016年日本学術会議会長賞、2018年Tissue Engineering & Regenerative Medicine International Society-Asian Pacific (TERMIS-AP) Outstanding Science Awardなど、他6つの受賞。
日本再生医療学会理事(編集委員長)、日本炎症再生学会理事、日本バイオマテリアル学会理事、日本DDS学会副理事長、TERMIS学会理事・フェロー、TERMIS-AP理事長、世界バイオマテリアル学会(WBS)フェロー、New York Academy of Scienceフェロー、American Institute for Medical and Biological Engineering (AIMBE)フェロー、Controlled Release Society (CRS) フェローなど、日本創傷治癒学会評議員、日本人工臓器学会評議員、内閣府日本学術会議連携委員、工学、医学、歯学、薬学の17大学の客員教授、1550報の学術論文。150件の特許申請。Editorial Board: Tissue Engineeringなど7以上。
《著書》
田畑泰彦 編 再生医療のためのバイオマテリアル ㈱コロナ社 2006年
原島秀吉、田畑泰彦 編 ウイルスを用いない遺伝子導入法 ㈱メディカルドゥ 2008年
田畑泰彦 編 絵で見てわかるナノDDS ㈱メディカルドゥ 2007年
佐治英郎、田畑泰彦 編 ますます広がる分子イメージング技術 ㈱メディカルドゥ 2008年
田畑泰彦 編 進みつづける細胞移植治療の実際、上巻、下巻 ㈱メディカルドゥ 2008年
田畑泰彦 編 患者までとどいている再生誘導治療、メディカルドゥ 2009年
田畑泰彦 編 ますます重要になる細胞周辺環境の科学技術、メディカルドゥ 2009年
田畑泰彦 編 ものづくり技術からみる再生医療 -細胞研究・創薬。治療- シーエムシー出版 2011年
田畑泰彦 編 ここまで広がるドラッグ徐放技術の最前線 古くて新しいドラッグデリバリーシステム(DDS)、㈱メディカルドゥ 2013年
田畑泰彦 編 細胞の3次元組織化に不可欠な最先端材料技術-再生医療、その支援分野(細胞研究、創薬研究)への応用と発展のために-㈱メディカルドゥ2014年
田畑泰彦 自然治癒力を介して病気を治す。体にやさしい医療「再生医療」-細胞を元気づけて病気を治す-㈱メディカルドゥ2014年
田畑泰彦共著 バイオマテリアル 東京化学同人 2016年 他9冊
《研究目的》
基礎生物医学研究あるいは医療(予防、診断、治療)、ヘルスケア領域に応用可能な方法、手段、および技術を材料科学の立場に立って研究開発していくことである。生体組織工学、DDS、幹細胞工学、医療機器、化粧品を目指した生体吸収性あるいは非吸収性の生体材料(体内あるいは生体成分と接触して使用する材料)の開発研究を行っている。 材料科学のバックグランドをもち、医歯学、生物学、薬学にflexibilityのある材料科学研究者を育て、「人を幸せにする」ための材料技術の研究開発を行って行きたいと常々思っている。
セミナー受講料
49,500円(税込、資料付)
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