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【ナノバブル】植物応用!
「国際標準化」の動向・現状は?
講師
東京大学 大学院 農学生命科学研究科
食の安全研究センター
特任教授 農学博士 大下 誠一 先生
【講師紹介】
1978年 三重大学農学部 助手/1986年助教授
1994年 東京大学農学部 助教授
2002年 東京大学大学院農学生命科学研究科 教授 /2017年3月定年退職
2017年 東京大学大学院農学生命科学研究科 食の安全研究センター 特任教授
研究テーマ:気体水和物を利用した農産物の超長期保存法の開発/光センシングによる農畜産物の清浄度評価/ナノバブル含有水の生体影響の解明
受講料
1名41,040円(税込(消費税8%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合 、1名につき30,240円
*学校法人割引 ;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
セミナーに際して
■講師より
マイクロバブルやナノバブルを含む水は、廃水の浄化、湖沼などの閉鎖性水域の水質汚染の改善、殺菌、脱色、洗浄などの応用や生物の生理活性の促進効果などの事例が報告され、近年、様々な分野において注目を集めている。
本セミナーでは特にナノバブル・ファインバブルに着目し、現在までに明らかになっている特徴や検証事例、報告事例を解説する。生体への影響は特に成長促進に関する多くの報告があるが、そのメカニズムは不明なままである。そこで我々が得たナノバブル・ファインバブルの基礎的物性と生体への影響を種子の発芽を通して報告し、不明な生長促進メカニズムを解明する手掛かりを提案したい。
更に、現在日本が主導的にすすめている国際標準化の動向を紹介する。
■受講対象者は?
・ナノバブル関連の研究者、技術者やナノバブル関連商品の開発者
・ナノバブル発生装置メーカー
・農業生産者
・種苗メーカー
■受講して得られる知見・情報は?
・ナノバブルの基本的な特徴(今までに明らかになっていること)
・ナノバブルの産業/工業利用事例
・検証が待たれるナノバブルについての諸仮説
・ナノバブルの今後の研究課題と展望、可能性
セミナー内容
1.マイクロバブル・ナノバブルの特徴
マクロバブル(通常の泡)とマイクロバブルの比較
マイクロバブルの収縮
マイクロバブルの圧壊
そもそもナノバブルは存在するか
存在への肯定的な報告
滞留時間とバブルの粒子径
粒子サイズ・滞留時間(安定性)・ゼータポテンシャルによる確認
散乱光で見た粒子径
レーザー回折・動的光散乱法でのバブルの観察(酸素MNB水、空気MNB水)
ナノバブルのサイズと経時変化の検証とその結果
ゼータポテンシャル測定(装置の概要)
pHとゼータポテンシャル
各種気体(空気、窒素、酸素、二酸化炭素、キセノン)の
ゼータポテンシャルと滞留時間
NMR緩和時間による確認
バブル表面へのイオンの吸着
水の動的状態を通した検討
バブルを巡る予測と結果・原因
酸素バブル生成によるプロトンNMR緩和時間の増大
凍結割断レプリカ法によるナノバブルの直接観察
凍結割断レプリカ法とは
凍結割断レプリカ法による観察結果
2.生体への影響(1):原形質流動速度
オオムギ種子と栽培条件
子葉鞘組織片の作製
子葉鞘細胞と顆粒
マイクロ・ナノバブルによる原形質流動速度の増大とその理由
マイクロ・ナノバブル含有(水)と酸素溶解水の比較
原形質流動速度の増大による植物個体の生長促進のまとめ
3.生体への影響(2):種子の発芽促進効果
ナノバブルの代謝への影響(種子の発芽促進)
ナノバブルによる水中の活性酸素発生(外生の活性酸素)
蛍光試薬による活性酸素(ヒドロキシルラジカル)の検出
ナノバブルの数密度と活性酸素発生量の関係
ナノバブルによる種子内の活性酸素(スーパーオキシド)発生(内生の活性酸素)
ナノバブルによるデンプン分解酵素の活性
4.ファインバブルの国際標準化の動向・現状
基本規格(用語の定義)の発行 2017年6月
農業応用の標準化に関するベトナム(ハノイ University of Science)
およびインドネシア(ボゴール農科大学)における種子発芽実験
5.全体のまとめ
<質疑応答・名刺交換・個別相談>
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