「窒素含有廃水の処理技術」 〜窒素処理の基礎、最新技術動向とトラブル対策、 包括固定化担体の作製実習〜

下水や産業廃水での窒素除去技術の基礎から応用までご説明します。
有用菌のリアクターへの保持方法として、包括固定化担体の作製【実習付】です!


講師


東洋大学 生命科学部 応用生物科学科
教授 博士(農学) 角野 立夫 先生

講師紹介
(元)(株)日立プラントテクノロジー 理事・主管研究長
2010- 日立プラントテクノロジー退職、東洋大学着任 現在に至る.

【専門】環境微生物学/水処理装置の開発/窒素含有廃水の処理技術


受講料


1名48,600円(税込(消費税8%)、資料・昼食付)
*1社2名以上同時申込の場合 、1名につき37,800円
*学校法人割引 ;学生、教員のご参加は受講料50%割引。


セミナーポイント


■はじめに
下水や産業廃水での窒素除去技術の基礎から応用まで説明する。窒素処理については処理トラブルが多く、馴養運転や定常処理運転での安定運転ノウハウについて紹介する。硝化脱窒技術、アナモックス処理技術、根粒細菌を用いた新脱窒技術などを説明する。有用菌のリアクターへの保持方法として、包括固定化担体の作製作業を実習する。

■受講対象
水処理に携わっておられる、エンジニア・技術・研究・設計・施設・工務・運転管理・水質分析のご担当の方など。浄水事業などの新規市場に関心のある方。担体培養や有用菌培養など微生物製剤事業に興味のある方。環境管理部署、工場管理・計画、営繕部門などのご担当の方など。水処理関連分野の商品・製品を扱っておられる方。生物膜法、包括固定化法に興味のある方。

■必要な予備知識
上記対象者であれば特別な予備知識は不要です。

■本セミナーに参加して修得できること
窒素含有廃水処理技術の概要を受講し、窒素処理プロセスの基礎、装置設計の基礎、水処理実験の手法、水質ギャランティーの考え方、装置建設工事から立上げ引き渡しまで、装置立上げ馴養のノウハウ、 定常運転時のノウハウを修得する。さらに最新技術動向を修得し、包括固定化方法を各自実習し包括固定化担体を作製する。


セミナー内容


Ⅰ.生物学的窒素処理の基礎

 1.排水中の窒素の形態とその性質
      アンモニア体窒素、亜硝酸体窒素、硝酸体窒素、有機体窒素
 2.生物学的窒素処理技術
   (1)処理に関与する細菌
      硝化細菌、脱窒細菌、アナモックス細菌
      高濃度アンモニア耐性硝化細菌、高塩濃度耐性硝化細菌
   (2)硝化脱窒法
   (3)担体投入型活性汚泥循環変法
   (4)アナモックス菌群を利用した窒素処理法
 3.排水中窒素の形態と濃度等の性状に合った処理方式のポイント
   (1)硝化でのポイント  
   (2)脱窒でのポイント

Ⅱ.生物膜法の基礎

 1.生物膜処理装置における各プロセスの設計法
   (1)充填材設計のポイント 〜比表面積、微生物量など〜
   (2)除去能力・速度の求め方
   (3)硝化・脱窒反応と設計のポイント
 2.固定床生物膜処理装置の設計法
   (1)フロー        (2)充填材の選定
   (3)充填材の設置法    (4)必要酸素量、余剰汚泥量、負荷
 3.流動床生物膜処理装置の設計法
   (1)フロー        (2)充填材の選定法
   (3)充填材の設置法    (4)必要酸素量、余剰汚泥量、負荷
   (5)機能を発揮させる条件
 4.各種充填材の紹介
      国産の充填材、外国製の充填材
 5.実用化に向けたスケールアップについて
 6.馴養から定常処理運転ノウハウ
   (1)種汚泥の投入     (2)馴養運転から顧客への引渡し
   (3)定常運転でのノウハウ (4)トラブル事例
 
Ⅲ.包括固定化担体の作製実習

 1.包括固定化方法の概要説明
 2.担体作製作業(各自が作製する)
    *固定化対象物を持参していただいてもよいです
 3.包括固定化法の最新技術説明
      軽量化新規材料での微生物の包括固定化
 
Ⅳ.最新窒素処理技術

 1.高度浄水処理技術(新たな市場での微生物担体活用)
   (1)高度浄水処理での問題点(オゾン+生物活性炭BAC処理)
   (2)浄水処理用の担体培養
   (3)PVA担体投入型BAC処理
   (4)包括固定化担体投入型BAC処理
 2.新規な脱窒菌の発見(アナモックス技術の次に来る次世代窒素処理)
   (1)水素供与体不要の脱窒現象
   (2)高濃度窒素含有廃水での処理特性
   (3)低濃度硝酸性窒素含有廃水処でのメタノール無添加脱窒
   (4)関与する菌群の菌叢解析
 3.硝化脱窒技術
   (1)高速硝化技術
   (2)高塩類濃度下での硝化脱窒技術(TDS 3〜4%)
   (3)高塩類濃度下での低温硝化脱窒技術(TDS 3〜4%)
   (4)高濃度尿素/硝酸含有廃水の処理技術(T-N 5,000mg/L)
   (5)アンモニア含有廃水の好気脱窒技術
 4.低温硝化技術(5〜10℃処理)
   (1)低温耐性硝化菌を用いた低温下での下水処理
   (2)低温耐性硝化菌を用いた畜産アンモニア臭気用の生物脱臭技術
 5.アナモックス技術
   (1)懸濁粒子型付着担体での立ち上げ
   (2)アナモックス担体投入型循環変法
      下水処理運転での検証
      畜産排水での検証
   (3)一槽式アナモックス処理技術
 
 Ⅴ.質疑応答(適宜)


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:30

受講料

48,600円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込

開催場所

東京都

主催者

キーワード

環境マネジメント   バイオ技術

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