磁歪材料による振動発電技術 〜電池フリーIoTデバイス開発指針〜 ＜振動発電のデモ付セミナー＞

【振動発電】半日集中セミナー！
なぜ「磁歪材料」なのか？
デモをまじえて徹底解説！

講師

金沢大学 理工研究域 電子情報学系
准教授 博士（工学） 上野 敏幸 先生

受講料

1名41,040円(税込（消費税8％）、資料付)
＊1社2名以上同時申込の場合 、1名につき30,240円
＊学校法人割引 ；学生、教員のご参加は受講料50％割引。

セミナーに際して

■講師より
　振動発電は、身近な振動や動きから発電を行う技術で，その応用は電池のいらないワイヤレスセンサシステム，リモコンから波力，風力発電等の再生エネルギーまで多岐にわたります。磁歪材料を用いた振動発電技術は、鉄系磁歪材料の優れた磁気・磁歪・材料特性を反映し、小型で堅牢、高効率、高出力、低出力インピーダンス、高耐熱性の特徴を有する汎用性のあるものです。
　本セミナーでは，磁歪振動発電の原理と特徴を，最新の実験結果やデモ機による実演を交え分かり易く解説します。また汎用デバイスの利用法やその応用展開についても説明いたします。技術や市場は大きく進展しています。振動発電の事業を検討している企業様につきましては，是非とも受講下さい。

■受講対象者は？
各種振動発電の研究に従事する方
機能性材料／新材料の研究開発者
自動車関連部品の研究開発者
IoT関連技術の研究、技術、企画に従事する方　など

■受講して得られる知見/ノウハウは？
振動発電の原理と特徴，設計や製作方法，応用のポイント
磁歪材料の特徴・特性
振動発電の開発事例と今後の要求特性・開発指針
事業展開の指針 など

▽前回の同講師セミナー受講者の声（アンケートより）
「実データに基づいた技術データを解説頂き、大変有益でした」（環境発電研究・調査）
「非常にわかりやすい説明でした。大変勉強になりました」（熱電／磁石材料開発）
「特にサンプルでの説明がわかりやすかったです」（自動車用部品の研究開発）
「多くのアイデアを頂きありがとうございます。示唆に富む話だった」（無線技術開発）「とても分かりやすいご説明でした。材料供給側なので顧客商品のことを知る上で有益なセミナーでした。ありがとうございました」（単結晶育成の研究）
「発電材に求められる特性についての話題が特に興味深かった」（研究・企画）

セミナー内容

１ 磁歪材料を用いた振動発電の概要
　○振動発電のデモンストレーション
　＊間近でその様子を見て頂きます。

　1-1. 振動発電の背景とメリットと応用
　　・橋や鉄道　　・自動車　　・リモコン
　1-2. 従来の振動発電技術と課題
　　・圧電素子　・電磁誘導　・永久磁石可動　・エレクトレット
　1-3. 圧電材料を用いた振動発電の例
　　・圧電素子の欠点
　　・磁力線　・ファラデーの電磁誘導
　　・振動で発電　-磁石を振る-
　　・これまでの振動発電と今後
　1-4. 磁歪材料とは
　　・革新的な磁歪材料の開発
　　・鉄-ガリウム合金とその加工例
　　・鉄-ガリウム合金の逆磁歪効果
　1-5. 磁歪式振動発電
　　・構成と原理
　　・磁歪振動発電のメリット、先行技術や類似技術との優位性
　　・試作、検証、評価方法
　　・評価結果のまとめ
　　・磁歪式振動発電の優位性
　　・耐久性に関して
　　・従来技術の比較
　　　（発生電圧、共振周波数、内部抵抗、耐久性、温度特性、コスト）
　　・大型化の取り組み（スケール効果）
　　・汎用構造、量産化について

２ 振動発電の応用
　・ワイヤレスセンサシステム、IoT
　・電池に対するメリット（ボタン電池との比較）
　・光発電と振動発電の違い
　・インフラ、防犯・防災、生産管理におけるニーズ、可能性
　・橋、工場、鉄道での活用の可能性
　・振動発電で動作するワイヤレスセンサシステムの実演
　・自動車（乗り物）における活路
　・電池のいらないリモコンの原理、現状、今後
　・振動発電で動作するリモコンの実演
　・ドアの動きで発電、その利用法
　・踏むと発電、その利用法
　・水流や波力等の流力の利用と振動発電
　・市場規模

３ 磁歪式振動発電の実用化に向けて、開発のポイント
　・実用化に向けた課題と取り組み
　・発電量の向上
　・周波数変化への対応
　・低周波数振動、準静的荷重への対応
　・耐久性（疲労、耐熱特性）
　・整流、蓄電回路の設計、無線・センサ
　・磁歪材料の量産化、低コスト化の現状と将来

＜質疑応答・名刺交換・質疑応答＞