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摩擦を測る!最適な計測・評価の方法は?
講師
湘南工科大学 非常勤講師 工学博士 村木 正芳 先生
講師紹介
1972年京都大学工学部石油化学科卒。日石三菱(株)(現・JXTGエネルギー(株))潤滑油研究所所長代理、潤滑油部技術担当部長を経て、2001年湘南工科大学工学部機械工学科教授兼大学院工学研究科教授。2004年~2007年湘南工科大学大学院工学研究科長。2016年3月湘南工科大学退職
*現在、石油連盟ISO石油製品国内委員長,潤滑油協会顧問
*日本トライボロジー学会入門講座で2002年から2017年まで講師を務める
*トライボロジーに関する受賞・著作多数
受講料
1名41,040円(税込(消費税8%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合 、1名につき30,240円
*学校法人割引 ;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
セミナーに際して
■講師より
最初に,境界潤滑と流体潤滑など潤滑の原理に関しての基本的な事柄を,図を使ってわかりやすく解説します.次いで,トライボ計測・評価に当たってのポイントを説明した後,実際例として,講師がこれまで関わってきた最新の潤滑剤のトライボロジー特性について紹介します.
■受講対象者
・トライボロジー(摩擦、摩耗、潤滑)が関わる材料、部材を扱っている実務担当者
・摩擦や摩耗について、自社で測定・評価をしているが、測定・評価法をブラッシュアップしたい方、見直しや改善をしたい方
・各部材の保守管理、品質保証担当者
・潤滑油、潤滑剤、添加剤等の研究開発者
・新たな(優れた)表界面の創製を目指す研究者 など
■受講して得られる知見、情報
・トライボロジーの基礎
・摩擦・摩耗・潤滑についての具体的な計測手法・評価試験、各種判断指標
・トライボロジーの今後の課題と可能性 など
セミナー内容
1 トライボロジーの基礎
1.1 境界潤滑
1.1.1 油性剤と吸着現象
1.1.2 極圧剤と無機反応膜
1.2 流体潤滑
1.2.1 流体潤滑の原理
1.2.2 高圧粘度
1.2.3 弾性流体潤滑
1.3 潤滑モードの遷移
1.3.1 混合潤滑モデル
1.3.2 ストライベック曲線
2 トライボ計測の原理と例
2.1 トライボ試験
2.1.1 トライボ試験の種類と目的
2.1.2 基礎的トライボ試験
2.1.3 接触電気抵抗法による潤滑状態の評価
2.1.4 弾性流体潤滑油膜の厚さ計測
2.2 摩擦面の表面解析
2.2.1 QCM法による吸着量測定
2.2.2 表面分析法の種類と分析例
2.2.3 AFMによる摩擦面の計測
3 トライボ計測の実際
3.1 環境対応型潤滑剤の開発
−新規ポリマー型極圧剤のトライボロジー性能−
3.1.1 SAPSフリー添加剤のニーズ
3.1.2 レオロジー特性
3.1.3 EHL下の油膜形成能
3.1.4 部分EHL下のトラクション
3.1.5 境界潤滑下の摩擦-速度特性
3.1.6 エンジン油の摩擦特性に与える効果
3.1.7 プレス加工油への展開
3.2 マクロトライボ特性とナノスケールレオロジー
−亜鉛系摩耗防止剤の境界潤滑機構−
3.2.1 摩擦-速度特性
3.2.2トライボフィルムの形成状態
3.2.3 摩擦面の化学分析
3.2.4 AFMによる表面解析
3.2.5 摩擦-速度特性とナノレオロジー的性質
4 トライボロジーの今後の課題
<質疑応答>
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