欧州を中心とした化学物質規制の最新動向と国際標準化等の関連トピックス

第１部
「欧州、米国を中心とした世界の化学物質規制
および国際標準化の動向と日本企業の対応」

第２部
「欧州REACH・CLP規制の基礎
および最近の規制動向 」 

講師

IEC TC 111議長　東京都市大学 環境学部 客員教授
多摩大学 ルール形成戦略研究所 客員教授 工学博士　市川 芳明 先生

三菱ケミカル（株）化学品管理部　グループマネージャー　原田 靖之 先生

受講料

1名10,800円(税込（消費税8％）、資料付)
※１社複数名割引、学校法人割引の適用は御座いません。

プログラム

【第１部】

「欧州、米国を中心とした世界の化学物質規制および国際標準化の動向と日本企業の対応」
　IEC TC 111　市川芳明　先生

　世界の化学物質規制に大きな影響を与えるIEC（国際電気標準会議）TC111の最新状況を紹介する。また今年5月に交付された欧州の紛争鉱物規則を解説する。さらに国連で決議したSDGs（Sustainable Development Goals）に深くかかわり、グローバルな新事業機会を創出するSociety 5.0というコンセプトの解説とこれに伴う日本企業の新たな事業機会について述べる。

受講対象
 　・海外に電気電子製品あるいはその部品／材料を直接／間接に販売する企業
 　・企業のＣＳＲ担当者

本セミナーに参加して修得できること
　・ 製品含有化学物質に関する重要な国際標準の最新動向が理解する
　・ 公布されたばかりの欧州の紛争鉱物規制について理解する
　・ SDGｓおよびSociety5.0がもたらす新たな事業機会を理解する

講演内容

1. IEC TC 111における国際標準化活動
 　1-1 製品含有化学物質の測定規格 IEC 62321の改正状況
 　1-2 材料宣言規格 IEC 62474の改正状況
 　1-3 ローハロゲン材料の規格 IEC 63031の策定状況

2. 欧州紛争鉱物規則
 　2-1 紛争鉱物の背景
 　2-2 主要条項の要求事項
 　2-3 日本企業への影響と対策

3. SDGsとSociety 5.0
　2-1 SDGsとは
　2-2 Society 5.0とIndustry 4.0（第4次産業革命）とは
　2-3 日本企業のビジネスチャンスとCSR担当者の果たすべき役割

　質疑応答

【第2部】

「欧州REACH・CLP規制の基礎および最近の規制動向」
　三菱ケミカル　原田靖之　先生

　欧州化学品規制REACHは、施行開始から今年で10年目、そしていよいよ来年5月31日は、欧州で年間100トン未満で製造輸入される既存化学物質の登録猶予期限を迎える。登録予想数が2万物質を超えると言われている中で、登録者の法知識不足や、既存物質特有の共同登録というプロセスにおける対象各社の混乱が懸念されている。同時に、登録された物質に対する欧州としての評価、あるいは高懸念物質(SVHC)指定の動向など、REACHは今もなお目を離せない、話題に事欠かない法律ともいえる。
　演者はこれまで、社内でのREACHおよびCLP規則遵守に関する対応という側面から欧州ビジネスをサポートしてきた。講演では、この経験を元にREACHおよびCLP規制の基礎的知識の解説、およびこれらの規制の最新動向トピックスを取り上げる。
　今回は、登録猶予期限が近いこともあり、実務面では対応が済んでいる時期と認識しているが、これから本格的運用が始まる改訂韓国版REACHのモデルでもあり、今やリスクベースの法規制の先駆けであるREACH規制の基礎を学ぶことで、今後の新たな化学品管理規制、あるいは化学品管理の世界潮流への対応を考える一助になれば幸いである。

受講対象
 化学品管理関係ご担当者様（初心者の方々も歓迎）、サプライチェーン関係者や欧州ビジネス関係者の方々にも広くご参加頂きたい。

本セミナーに参加して修得できること
　① REACH/CLP規制の基礎知識と法令遵守対応のためのポイント
　② REACHおよびCLP規則の最近のトピックス

講演内容

1. REACH・CLP規制の基礎について

2. REACH・CLP規制関連の最近の規制動向

　質疑応答