空中結像技術による空中ディスプレイの開発と結像光学素子/画像処理技術、用途展開、今後の方向性

★簡単なデモ予定!「空中タッチディスプレイ」の開発取り組みを解説!
★光の状態を再現すると云われる空中ライトフィールド技術!
★印刷媒体に代わってディスプレイが表示装置として利用される未来を解説!


講師


第1部 (株)パリティ・イノベーションズ 研究開発部 取締役研究開発部長 博士(工学) 前田 有希 氏
第2部 宇都宮大学大学院 工学研究科 先端光工学専攻 准教授 博士(情報理工学)  山本 裕紹 氏
第3部 (株)ニコン 映像事業部 1-1開発課 岩根 透 氏
第4部 三菱電機(株) 先端技術総合研究所 映像処理技術部 映像処理基盤技術グループ 菊田 勇人 氏


受講料


【1名の場合】43,200円(税込、テキスト費用を含む)
【2名の場合】48,600円(税込、テキスト費用を含む)
【3名以上の場合は一名につき、5,400円加算】(税込、テキスト費用を含む)
※3名以上ご要望の場合は2名を選択し、備考欄にその旨お書きくださいませ
※当社講座は、複数でのご参加を希望される場合、5,400円で何名でも追加の申し込みができますが、同一部署に限ります。なお、別途でのお申し込みは正規料金になります。ご了承ください。 
※特別割引とポイント割引など、2種類以上の割引は、同時には適用されません。


第1部 空中表示と空中タッチディスプレイへの応用


【12:20-13:35】 
講師:(株)パリティ・イノベーションズ 研究開発部 取締役研究開発部長 博士(工学) 前田 有希 氏

【講演主旨】
 近年、次世代の映像技術として再帰性反射を利用する空中映像表示が注目されています。弊社が提供するパリティミラーは2面コーナーリフレクタアレイ構造を持ち、ある平面内での再帰性反射により空中映像を表示する結像光学素子です。本講座では、2面コーナーリフレクタアレイの結像原理や特性をご紹介いたします。また、空中映像の有望な応用方法として注目している「空中タッチディスプレイ」について、これまでの開発取り組みをご紹介いたします。発表当日は、簡単なデモを御覧いただけるスペースを設ける予定です。

【プログラム】
1.2面コーナーリフレクタアレイ
 1-1 機能の概要
 1-2 結像原理の詳細
 1-3 製造方法
 1-4 空中映像の表示例

2.照明光学系シミュレーションによる解析
 2-1 製造誤差と結像の関係
 2-2 光線入射角度と結像面での強度分布の関係

3.空中映像の応用
 3-1 空中スイッチ
 3-2 空中タッチディスプレイ
 3-3 空中映像+プロジェクションマッピング
 3-4 その他応用

【質疑応答 名刺交換】


第2部 空中結像技術(AIRR)による空中ディスプレイの開発と課題、最新の取り組み例


【13:40-14:55】 
講師:宇都宮大学大学院 工学研究科 先端光工学専攻 准教授 博士(情報理工学)  山本 裕紹 氏

【講演内容】
 何もない空中に映像を表示することは,かねてよりSF映画で描かれてきた夢の技術と思われてきたが,本講座では,空中映像の形成法について基礎から最新の取り組みまで開設する.まず,奥行き知覚の原理を紹介し,次に,各種の空中表示法について比較する.さらに,比較的安価な市販の素子を用いて目の前に浮かぶ空中ディスプレイの構成について最新の取り組みを紹介する.空中への映像表示だけでなく,遠赤外線の収束によるサーマル空中ディスプレイや,音の空中収束など,マルチモーダルディスプレイの可能性についても言及する.

【プログラム】
1.はじめに
 1.1 研究の動機
 1.2 奥行き知覚の原理
 1.3 滑らかな運動視差の重要性

2.先行研究
 2.1 空中表示装置・素子
 2.2 直交ミラーアレイを用いた空中LEDスクリーン
 2.3 空中ヒーター
 2.4 音の空中結像
 2.5 従来法の課題

3.再帰反射による空中結像(AIRR)
 3.1 AIRRの原理
 3.2 AIRRの特長
 3.3 原理実証実験

4.AIRRによる空中ディスプレイ
 4.1 テーブルトップ空中LEDスクリーン
 4.2 空中スクリーンを用いた3次元ジェスチャーインターフェース
 4.3 最新の取り組み

5.おわりに
 5.1 まとめ
 5.2 今後の展開

【質疑応答】


第3部 空中ライトフィールド技術のディスプレイへの応用と特長


【15:05-16:20】 
講師:(株)ニコン 映像事業部 1-1開発課 岩根 透 氏

【講演キーワード】
1. ライトフィールド表示
2. 3D表示
3. 3D記録と再生

【著作・受賞・経歴】
3D Volume Image Reconstruction in Space, Using Combined System of Light-Field Display and Aerial Imaging Device,IDW,2016
Light-field display combined with aerial imaging by retro-reflection (AIRR),OSA Imaging and Applied Optics、2016
High-resolution 3D light-field display,SPIE Newsroom
http://spie.org/newsroom/6623-high-resolution-3d-light-field-display

京都大学理学部宇宙物理学科卒

【講演主旨】
 ライトフィールド表示を空中表示器に応用した内容を報告します。ライトフィールド表示は像を再現するというよりは、光の状態を再現するものです。2画像から立体を視覚により認知するステレオ立体方式とは違って、実際の立体像が再現されます。これを空中表示装置AIRRと組み合わせて、空中に立体像を再現する試みをおこないました。空中に立体像が再現されるのです。
 今後、印刷媒体に代わってディスプレイが表示装置として利用される未来を考えると、ひとつの方向性になりうると考えています。

【プログラム】
1.空中立体表示機の概要
 1-1 立体像面の空中表示とはなにか。
 1-2 ライトフィールド光学と空中表示システムの組み合わせ
 1-3 空中での光束の再現

2.空中表示装置
 2-1 空中表示装置の方式
 2-2 AIRR方式について
 2-3 遠近の逆転

3.ライトフィールド光学
 3-1 光の記録の歴史
 3-2 電子記録と光束記録(像面記録から光束記録へ)
 3-3 3次元像の2次元平面への記録
 3-4 リフォーカシング

4.ライトフィールド表示機
 4-1 2次元符号化像の3次元への復元
 4-2 遠近逆転像の再現
 4-3 3次元像の実例
 4-4 ライトフィールド表示機の特徴

5.空中立体表示装置 
 5-1 AIRRとの組み合わせ
 5-2 光量の問題と改良
 5-3 コレステリック液晶パネルの使用
 5-4 今後の方向性

6. まとめ

【質疑応答 名刺交換】


第4部 通り抜けられる大型映像型「空中ディスプレイ」の開発と特長、用途例


【16:25-16:45】 
講師:三菱電機(株) 先端技術総合研究所 映像処理技術部 映像処理基盤技術グループ 菊田 勇人 氏

【講演キーワード】
1. 空中ディスプレイ
2. 再帰性反射
3. 大型空中映像

【講演主旨】
 
未来の表示技術として期待される空中映像技術について、開発した試作機を紹介する。
 再帰性反射を用いた空中結像技術は、大きなサイズの部材を入手できるため、大画面の空中映像を比較的ローコストに実現できる。そこで我々は対角56インチの人が映像を通り抜けられる大型空中ディスプレイ試作機を開発した。
 本講座では、試作機の開発時に直面した課題とその解決のための取り組みについて説明する。また大型化によって考えられる、空中ディスプレイの新しい表示システム提案について紹介する。

【プログラム】
1.空中映像表示技術
 1-1 空中表示する技術の概要
 1-2 再帰性反射を用いた空中映像表示
 1-3 空中映像の利点

2.試作機開発の課題1 ~不要な結像~
 2-1 不要な像の発生原理
 2-2 部材構造による不可視化

3.試作機開発の課題2 ~空中像の画質~
 3-1 画質低下の発生原因
 3-2 空中映像の画質評価実験
 3-3 システムによる改善提案

4.まとめ

【質疑応答 名刺交換】


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


12:20

受講料

43,200円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込

開催場所

東京都

MAP

【北区】滝野川会館

【JR】上中里駅 【地下鉄】西ケ原駅

主催者

キーワード

光学技術   電気・電子技術

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