量子ドット(QD)の基本物性とデバイスへの応用、市場動向【Live配信】

量子ドット(QD)の基本物性からカドミウムフリー化、
ディスプレイなどのデバイスへの応用を解説!

SID2020から見る量子ドットの最新動向についても言及します

セミナープログラム

第一部 コロイド量子ドットの基本物性および合成・評価技術と、耐久性向上の手法

◆講演趣旨◆
 量子ドットは、新しいタイプの蛍光体として知られるようになった。ディスプレイとして実用化され、医療分野では診断薬としての検討も進んでいる。
 発表者らは、これら量子ドットの溶液合成だけでなく、その表面を理解し、改質することが応用のためには大切と考えて早くから取り組んできた。今回は、量子ドットの物性、合成や評価などの基礎事項を概説するとともに、実用化を考えた際に必ず直面する耐久性の問題を他の最新の研究とも比較しながら、講師独自の見解を加えて解説する。

 1. 量子ドットの基本的な物性と粒成長メカニズム
  1.1 物理的、化学的性質(量子サイズ効果など)
  1.2 エネルギー準位の計算方法
  1.3 粒成長メカニズムと発光効率

 2. 各種量子ドットの合成法と特徴
  2.1 親水性CdTeの合成法
  2.2 親水散性ZnSeと光化学反応を利用したシェルの付加
  2.3 疎水性CdSeの合成と発展
  2.4 疎水性InPの合成と最近の進展
  2.5 ハロゲン化鉛ペロブスカイトとカルコパイライト

 3. 量子ドットの各種特性の評価法
  3.1 量子ドットのサイズと濃度の求め方
  3.2 発光効率(量子収率)の計算法
  3.3 耐光性の測定・評価法

 4. 耐久性向上の具体策
  4.1 ポリマーを用いる方法
  4.2 イオン結晶による閉じ込め
  4.3 アルミナ薄膜やゼオライト
  4.4 ガラスカプセル化

  ◆質疑応答◆


第二部 量子ドットのカドミウムフリー化、デバイスへの応用

◆講演趣旨◆
 量子ドット蛍光体のカドミウムフリー化に向けた材料開発の考え方,従来から開発が続けられているカドミウムフリー材料,および,近年登場したカドミウムフリー材料の合成方法,光学的性質とそれらにある課題と今後の展望,カドミウムフリー材料を発光層としたデバイスについて紹介する。

◆得られる知識◆
量子ドット蛍光体の特性、合成法、評価方法、応用展開などの技術項目の解説に加え、カドミウムの規制、および、各メーカーの開発動向を紹介

 1. 量子ドット蛍光体におけるカドミウムフリー化
  1.1 カドミウムを含有する量子ドットはなぜ高性能なのか?
  1.2 カドミウム含有量低減のアプローチ 
  1.3 カドミウムフリー材料のバリエーション

 2. Conventionalカドミウムフリー量子ドット
  2.1   InP量子ドット
   2.1.1 合成方法
   2.1.2 発光特性
   2.1.3 課題と解決策
  2.1 I-III-VI2量子ドット
   2.2.1 I-III-VI2量子ドットのポテンシャル
   2.2.2 Ag-III-VI2
   2.2.3 Cu-III-VI2 
   2.2.4 課題と解決策

 3. Emergingカドミウムフリー量子ドット 
  3.1 ZnTe系量子ドット
   3.1.1 ZnTe系量子ドットのポテンシャル
   3.1.2 ZnTe-ZnSe量子ドット
   3.1.3 ZnTe-ZnS量子ドット
  3.2 有機-無機ハイブリッドPbペロブスカイト量子ドット
   3.2.1 合成方法
   3.2.2 発光特性
   3.2.3 課題と解決策

 4. 波長変換,自発光素子への応用例

  ◆質疑応答◆


第三部 QD最前線:SID2020のトッピックス「Cd freeとQLED」から将来のディスプレー技術の方向を読み解く

◆講演趣旨◆
 量子ドット(QD)がディスプレー製品に応用されてから約8年の年月が過ぎた。この間、多くの企業が参入し様々なアイデアでQDを応用したディスプレー技術と製品を作り出してきた。直近の話題であるCd free、QLEDそしてSamsungが必死に開発を進めているQD-OLED, QD-Micro LEDの最新状況を説明しながら、今後のQD技術と応用製品および2020年代のディスプレーの方向を読み解く。

◆得られる知識◆
量子ドット(QD)のディスプレー応用技術と製品の現状と将来の方向について

 1. 量子ドット(QD)のディスプレー応用の最新状況
  1.1 SID2020オンラインコンファレンスでCd freeとQLEDの発表が相次ぐ
  1.2 WWの展示会などで見るQD応用ディスプレーの数々
  1.3 QD-OLED, QD-Micro LED開発に命運をかけたSamsung

 2. QDのディスプレー応用技術を整理する
  2.1 何故QDが必要か=OLED等との比較=
  2.2 多彩な可能性と生き残ったアイデア
  2.3 Cd規制と対応の現状

 3. WWのQD関連企業の動向
  3.1 ひしめく材料メーカの中から抜きん出た企業
  3.2 QDを積極的に採用するディスプレーメーカー
  3.3 2020年代のディスプレー技術と産業の方向

 4. Q&A:講義中にチャットで頂いた質問に対して適時お答えします

セミナー講師

第一部(10:30~12:00)
国立研究開発法人 産業技術総合研究所 関西センター 統括主幹 村瀬 至生 氏

第二部(13:00~14:30)
東北大学 多元物質科学研究所 教授 小俣 孝久 氏

第三部(14:45~16:15)
テック・アンド・ビズ株式会社 代表取締役 北原 洋明 氏

セミナー受講料

49,500円( S&T会員受講料46,970円 )
(まだS&T会員未登録の方は、申込みフォームの通信欄に「会員登録情報希望」と記入してください。
詳しい情報を送付します。ご登録いただくと、今回から会員受講料が適用可能です。)
S&T会員なら、2名同時申込みで1名分無料
2名で 49,500円 (2名ともS&T会員登録必須/1名あたり定価半額24,750円)

【1名分無料適用条件】
※2名様ともS&T会員登録が必須です。
※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
※3名様以上のお申込みの場合、1名あたり定価半額で追加受講できます。
※受講券、請求書は、代表者に郵送いたします。
※請求書および領収証は1名様ごとに発行可能です。
 (申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。)
※他の割引は併用できません。

※テレワーク応援キャンペーン(1名受講)【Live配信/WEBセミナー受講限定】
1名申込みの場合:35,200円 ( S&T会員受講料 33,440円 ) 
※1名様でLive配信/WEBセミナーを受講する場合、上記特別価格になります。
※備考欄に【テレワーク応援キャンペーン】とご記入のうえお申込みください。
※他の割引は併用できません。

受講について

ZoomによるLive配信

  • 本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申込み受理のご連絡メールに接続テスト用のURL、ミーティングID、パスワードが記されております。
    「Zoom」のインストールができるか、接続できるか等をご確認下さい。
  • 後日、別途視聴用のURLをメールにてご連絡申し上げます。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • リアルタイムで講師へのご質問も可能です。
  • タブレットやスマートフォンでも視聴できます。

配布資料

  • 製本テキスト(開催前日着までを目安に発送)
    ※セミナー資料はお申し込み時のご住所へ発送させていただきます。
    ※開催まで4営業日~前日にお申込みの場合、セミナー資料の到着が開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。

※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:30

受講料

49,500円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込 または、当日現金でのお支払い

開催場所

全国

主催者

キーワード

電子デバイス・部品   半導体技術

※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:30

受講料

49,500円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込 または、当日現金でのお支払い

開催場所

全国

主催者

キーワード

電子デバイス・部品   半導体技術

関連記事

もっと見る