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日本企業で散見される意思決定の場における
課題に触れながら、ブランドマネジメントにおいて
あるべき調査・検証の考え方を解説!
~長期的視野のもと競争優位をもたらすブランドという資産の構築~
自社や自社商品らしさを適切に表現し、顧客からの見られ方・印象の主導権を握る。
自分たちが持つ「強み」を活用し、利益につなげるブランドマネジメント(ブランド戦略)は、
長期的な企業・事業経営の安定化に重要なものです。
さて、戦略を立てるべく行った、その市場調査の「落とし穴」に気づいていますか?
また、ビッグデータを集め統計的手法で得たデータは、実際と乖離していませんか?
お金と時間をかけて得たデータも、蓋をあければ嘘とゴミだらけ……と、ならないために。
完成車メーカで購買確率を向上するための戦略立案・効果検証等に取り組んだ講師が、
日本企業における"戦略構想力の弱さ"(強い工場・弱い本社)とともに
市場調査・科学的検証における注意点・コツを解説します。
--解説ポイント--
−「10年後はどうなっているか?」よりも「10年経っても変わらない価値」を考えているか?
− 成功事例をマネしても、成功を再現できないことを認識しているか?
− 調査設計によって結果を操作できてしまう恐ろしさを認識しているか?
− データはビッグであればあるほど良いと思っていないか?
− 仮説なきまま、手元のビッグデータを扱い、相関に溺れていないか?
セミナー趣旨
ブランドマネジメントというと、目立つテレビ広告や大規模なイベントが想起されることがある。しかし、ブランドは一朝一夕でつくられるものではない。消費者が潜在的に抱える問題を捉え、価値あるコンセプトを定め、一貫して具現化する、という地道な作業の繰り返しである。(永遠に到達することがない)コンセプトに向けて、具現化を継続した時間が長ければ長いほど、強固なブランドが構築される。その過程において、企業では多くの意思決定が日々行われる。この時、意思決定の基準が曖昧になると、組織として一貫した行動ができなくなる。その結果、強固なブランドはできず、価値の乏しい商品・サービスを頑張って売る仕事に追われることになる。
本講座では、日本企業で散見される意思決定の場における課題に触れながら、ブランドマネジメントにおいてあるべき調査・検証の考え方を述べる。
受講対象・レベル
・研究開発部門にて,商品企画・開発を担っている技術者
・マーケティング部門にて,技術者と整合しながら開発を推進しているマーケター
習得できる知識
・市場調査の考え方と実践方法
・科学的検証の考え方と実践方法
セミナープログラム
1. 価値づくりとブランドマネジメントのあるべき姿
−研究開発部門・マーケティング部門がともに「販売を不要にする価値づくり」に取り組んでいるか?
−消費者の知覚こそが現実であり,技術や性能は幻であることを認識しているか?
−「10年後はどうなっているか?」よりも「10年経っても変わらない価値」を考えているか?
−ロイヤルティを置き去りにして,目先の販売量に捉われていないか?
−商品・サービスのブランドコンセントについて,消費者・社員・株主は同じ認識を持っているか?
−長期在任で商品・サービスの権限を集約したブランドの責任者を置いているか?
2. 市場調査のあるべき姿
−顧客に答えを求めてしまうような職務放棄をしていないか?
−客観的な調査だけでは過去の延長線上から抜けられず,結局は機能強化に陥る状況になっていないか?
−未来のトレンド予測という”無駄な”仕事をしていないか?
−調査設計によって結果を操作できてしまう恐ろしさを認識しているか?
−データはビッグであればあるほど良いと思っていないか?
−その調査結果はバイアスにまみれたデータになっていないか?
3. 科学的検証のあるべき姿
−意思決定の根拠が曖昧なまま,決断できない会議になっていないか?
−人間の意思決定は,報告者・時間帯・空腹具合・椅子の硬さなどの多様な影響を受けている認識はあるか?
−成功事例をマネしても,成功を再現できないことを認識しているか?
−仮説なきまま,手元のビッグデータを扱い,相関に溺れていないか?
−「なぜ他社より高いお金を出してでも買いたいと思うのか?」を考える技術者はどれだけいるか?
−価値づくりの考え方の共通認識がないまま,巨人の肩に乗らず,いきなりブレストしていないか?
□ 質疑応答 □
セミナー講師
埼玉大学 経済経営系大学院 専任講師 加藤 拓巳 氏
【専門】マーケティング、消費者行動
博士(経営学)。高知県、本田技研工業、クロス・マーケティングのアドバイザー。情報処理学会 会誌編集委員。慶應義塾大学理工学部管理工学科卒業。筑波大学ビジネス科学研究科修士課程、同博士課程早期修了。三菱電機(株)、本田技研工業(株)を経て現職。商品企画やブランドマネジメントの実務と研究に従事。人工知能学会 研究会優秀賞、日本経営システム学会 学生研究発表優秀賞、電気学会 研究奨励賞、同学会 優秀論文発表A賞、日本オペレーションズ・リサーチ学会 データ解析コンペティション殊勲賞, 筑波大学 研究科長表彰、慶應義塾大学 藤原賞を受賞。日本マーケティング・リサーチ協会、デザイン&テクノロジー協会、技術情報協会、日経BP、日経Big Data等で講演歴あり
セミナー受講料
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※請求書および領収証は1名様ごとに発行可能です。
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