不織布の商品開発が進むなか、
珍しいものから失敗した商品まで、豊富な開発実例をもとに
座学では得られない商品開発全般の考え方を紹介します!

セミナー趣旨

 凋落著しい日本の繊維産業の中で、唯一健闘しているのが不織布です。ご多分に漏れず中国の台頭により、不織布の製造量は中国のはるか後塵を拝している状況で、製造技術についても1950年のデュポンのスパンレース発表以来、大型開発が途絶えています。
 しかし近年ナノファイバー技術の進展が著しく、なかでもセルロースナノファイバーは日本が世界をリードし、ナノファイバー不織布が繊維産業を再興させるかもしれません。
 新しい繊維が開発されると、その利用は先ず不織布から始まります。
 不織布は紙の代替、織物、編み物や皮革の代替という、安価な代替品というイメージがあり、名称も織布にあらずと不を付けたものです。しかし、不織布の商品開発が進むにつれ、不織布にしかできないものが多く開発されて、あらゆる分野に不織布が浸透していきました。珍しいものから、失敗した商品まで、豊富な開発実例をもとにアカデミックな座学では得られない商品開発全般の考え方を紹介します。

受講対象・レベル

・商品の設計・開発に携わる方
・繊維の応用利用に関心のある方
・分野を問わず好奇心旺盛な方

習得できる知識

・不織布の製造技術
・失敗例も含めた豊富な商品開発の実例
・不織布に限らない設計開発全般の考え方

セミナープログラム

1.不織布の製造
 1-1.不織布とは?
 1-2.不織布の原料(石粉末から、天然繊維、合成繊維、金属繊維まで)
 1-3.不織布ウェブ形成
  (1)湿式ウェブ(製紙法のように水中で繊維分散する方法)
  (2)乾式ウェブ(繊維分散に水を使用しない方法)
 1-4.不織布の結合
  (1)化学的結合(糊で繊維を固定化する)
  (2)熱的結合(加熱して繊維を溶かす)
  (3)機械的結合 (針やジェット水流で繊維を絡号)
 1-5.紡糸直結不織布(粉粒体樹脂から直接不織布を製造する)
 1-6.ナノファイバー不織布(エレクトロスピニング、セルロースナノファイバー)
 1-7.その他の不織布

2.不織布の商品開発
 2-1.紙、織編み、皮革代替
 2-2.用途別の不織布商品
  (1)車両用(フィルター、吸音防音断熱材、クッション材、内装材etc.)
  (2)医療衛生材料(体内消化、創傷保護、局方ガーゼ、手術着etc.)
  (3)土木建材用(繊維による河川決壊防止etc.)
  (4)原発関連(トリチウム水分離、汚染水タンク代替etc.)
  (5)農業・園芸(根域制限栽培etc.)
  (6)生活資材
  (7)産業資材
  (8)その他

セミナー講師

合資会社テクノ・ファブリカ 福岡 強 氏
<ご専門>
 不織布の製造と商品開発
<ご略歴>
 日本技術士センター評議員。
 1972年京都工芸繊維大学繊維工学科卒業、呉羽センイ(現呉羽テック)に入社。
 東洋紡、ユウホウ、澤田棉行を経て、一貫して不織布の製造、商品開発、販売を担当。
 現在、技術士事務所(資)テクノ・ファブリカで不織布の技術コンサルと講演活動に携わる。

セミナー受講料

55,000円(税込、昼食・資料付)
■ セミナー主催者からの会員登録をしていただいた場合、1名で申込の場合49,500円、
  2名同時申込の場合計55,000円(2人目無料:1名あたり27,500円)で受講できます。
  備考欄に「会員登録希望」と希望の案内方法【メールまたは郵送】を記入ください。
(セミナーのお申し込みと同時に会員登録をさせていただきますので、
   今回の受講料から会員価格を適用いたします。)
※ 2019年10月1日以降に開催されるセミナーの受講料は、お申込みいただく時期に関わらず
  消費税が10%になります。
※ 会員登録とは
  ご登録いただきますと、セミナーや書籍などの商品をご案内させていただきます。
  すべて無料で年会費・更新料・登録費は一切掛かりません。


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:30

受講料

55,000円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込

開催場所

大阪府

MAP

【大阪市中央区】ドーンセンター

【京阪・地下鉄】天満橋駅

主催者

キーワード

繊維技術

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10:30

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繊維技術

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