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界面活性剤が形成する”泡”のメカニズムを
基礎から丁寧に解説!
基礎から産業応用を視野にいれた使用方法(起泡、破泡、消泡)、
起泡力・泡沫安定性の評価技術について、
最新の研究例や泡沫の構造解析技術も交えて解説!
セミナー趣旨
泡は、日々の生活や工業プロセスにおいてさまざまなアプリケーションとして使用されており、我々の生活において重要な役割を果たしている。熱力学的に不安定な泡を評価することは難しいが、これまでにさまざまな評価が試みられている。本講演では、界面活性剤が形成する泡の構造や起泡力・泡沫安定性の評価、泡沫の不安定化・安定化のメカニズムについて基礎から丁寧に解説する。最後に、中性子小角散乱を用いた最新の泡沫の構造解析技術を講師が最近研究している事例も含めて解説する。
セミナープログラム
1.泡形成のための界面活性剤の基礎
1-1 界面活性剤の構造
1-2 界面吸着とミセル形成
2.泡の構造と性質
2-1 気泡と泡沫
2-2 起泡力と泡沫安定性
2-3 泡膜の構造
2-4 破泡と消泡
3.起泡力・泡沫安定性の評価
3-1 起泡力の評価方法
3-2 泡沫安定性の評価方法
4.泡沫の不安定化・安定化のメカニズム
4-1 プラトーボーダー
4-2 マランゴニー効果
4-3 泡膜の表面電荷
5.界面活性剤の構造と泡特性との関係
5-1 アニオン界面活性剤
5-2 非イオン界面活性剤
6.最新の泡沫の構造解析技術と応用
6-1 動的フォームアナライザによる泡の評価
6-2 中性子小角散乱を用いた泡沫の構造解析
6-3 工業分野への応用~泡沫分離~
6-4 化粧品・洗浄分野への応用
7.まとめ
【質疑応答 名刺交換】
【キーワード】
1. 界面活性剤
2. 泡
3. 起泡性
4. 泡沫安定性
セミナー講師
奈良女子大学研究院自然科学系化学領域 助教 博士(理学) 矢田 詩歩 氏
【経歴】
2019年3月 奈良女子大学大学院人間文化研究科博士後期課程共生自然科学専攻 修了 博士(理学)
2019年4月~ 奈良女子大学研究院自然科学系化学領域(理学部化学生命環境学科化学コース) 助教
【著作】
1.界面活性剤の選び方、使い方 事例集(分担執筆:第2章第3節「ユニークな構造のポリオキシエチレン系非イオン界面活性剤の開発」) 技術情報協会 2019年
2.─化粧品開発のための最新の美容皮膚科学理論と具現化するための最新の処方技術─ 最新・化粧品開発のための美容理論、処方/製剤、機能評価の実際 (分担執筆:第32章「ジェミニ型界面活性剤の創製~アミノ酸・糖・ポリオキシエチレンを用いて」) 技術教育出版 2018年
【受賞】
2019年 日本油化学会第58回年会 ヤングフェロー賞
セミナー受講料
【1名の場合】33,000円(税込、テキスト費用を含む)
2名以上は一人につき、11,000円が加算されます。
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