高熱伝導樹脂の熱膨張抑制と評価・測定技術

★高熱環境で熱寸法の安定性を得る低熱、ゼロ熱膨張コンポジットの作成法とは?


★熱膨張によって生じる応力を把握し、抑制、緩和させるためには?


受講料


1名につき55,000円(消費税抜き・昼食・資料付き)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき50,000円(税抜)〕 


【10:30〜12:10】

1.巨大負熱膨張粉体を用いたゼロ熱膨張コンポジット


東京工業大学 フロンティア材料研究所 教授 博士(理学) 東 正樹 氏


【講座概要】
現在樹脂の熱膨張抑制には、熱膨張係数の小さなSiO2(シリカ)がフィラーとして用いられています。しかしながら、温めると縮む、負の熱膨張材料を用いれば、ホスト材の熱膨張をゼロやマイナスの値に自在に調整可能です。本セミナーでは、種々の負熱膨張材料、特に私共が開発したビスマスニッケル酸化物と、それらを用いたゼロ熱膨張コンポジットの研究、そして、新しく発見されたルテニウム酸化物を紹介します。



1.負の熱膨張率を持つ材料と熱膨張測率の測定方法
 1-1 種々の材料の熱膨張率とその測定方法
 1-2 βユークリプタイトと結晶化ガラス
 1-3 タングステン酸ジルコニウム
 1-4 マンガン窒化物逆ペロブスカイト

2.巨大負熱膨張物質ビスマスニッケル酸化物
 2-1 ペロブスカイト酸化物ABO3
 2-2 Bイオンの価数と格子定数の関係
 2-3 ビスマスニッケル酸化物の圧力誘起電荷移動
 2-4 元素置換による負熱膨張材料化
 2-5 ゼロ熱膨張コンポジットの作成

3.新しい負熱膨張材料ルテニウム酸化物と、ゼロ熱膨張コンポジット

【質疑応答】 


【13:00〜14:40】

2.リン酸ジルコニウムフィラーによる熱膨張の抑制技術


東亞合成(株) R&D総合センター 製品研究所 主査 大野 康晴 氏


【講座概要】
熱膨張についての一般的知識に加え、熱膨張を制御するためのフィラーについて説明します。フィラーの負熱膨張特性のメカニズムや、応用例など実際の製品開発を通じて得られたデータも紹介します。1.UVハードコート材料の展開



1.背景〜負熱膨張性フィラーの必要性〜
 1-1 接着と熱膨張
 1-2 負熱膨張性フィラーの求められる分野

2.様々な低熱膨張性材料とそのメカニズム
 2-1 インバー合金
 2-2 磁気体積効果による負熱膨張材料
 2-3 結晶化ガラス
 2-4 ガラスの組成と熱膨張
 2-5 無機酸化物

3.封着ガラスの熱膨張制御
 3-1 封着ガラスの特性、用途
 3-2 電子材料分野と重金属フリー化
 3-3 負熱膨張性フィラーの要求特性

4.負熱膨張性フィラーの設計と応用
 4-1 リン酸ジルコニウム化合物の負熱膨張特性
 4-2 結晶の組成と熱膨張特性
 4-3 粒径制御合成
 4-4 ガラスへの添加と熱膨張抑制効果、物性変化
 4-5 樹脂への添加と熱膨張抑制効果、物性変化
 4-6 製造方法の違いと特性の変化

【質疑応答】 


【14:50〜16:30】

3.熱伝導性、熱膨張・収縮の測定と評価技術


(株)住化分析センター テクニカルソリューション本部 千葉ラボラトリー 固体解析グループ 雫石 拓也 氏


【講座概要】
機能性材料の“熱”対策の重要性が高まっており,製品の長寿命化,ならびに信頼性の向上を実現するためには,熱により変化する材料物性を多角的,かつ高精度に評価・計測する技術が必要となっている。 本講演では,材料の熱物性(熱伝導率,熱膨張,熱応力)の評価技術について紹介する。



1.はじめに

2.熱物性評価技術

3.熱伝導率
 3-1 熱伝導率の評価方法
 3-2 熱伝導率測定の事例

4.熱膨張および熱応力
 4-1 熱膨張率測定
 4-2 熱応力測定
 4-3 TMAの事例

5.熱物性の複合化

6.おわりに


【質疑応答】


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:30

受講料

55,000円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込、会場での支払い

開催場所

東京都

主催者

キーワード

高分子・樹脂技術

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10:30

受講料

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