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高分子材料の加速劣化試験の妥当性や
劣化要因を正しく理解する!
熱や光などを起因とした劣化現象から、FT-IR、NMR、LC-MS、MALDI-TOFMSなど、各種分析ノウハウ、熱酸化・光酸化・加水分解劣化などの解析事例を詳解。
セミナー趣旨
高分子材料は軽量・成形性の良さといった特長を持つことから、日常生活や産業活動などの様々な場面で利用されています。特に、最近では自動車や航空機などの輸送機器分野においてEV化や軽量化に向けた材料開発が活発化しており、今後も更に用途が広がることが予想されます。一方で、高分子材料は金属材料や無機材料と比較して耐久性が課題になることが多く、輸送機器のように高度な信頼性を求められる分野では、更なる耐久性向上や寿命予測が求められています。
高分子材料の耐久性評価は、加速劣化試験と物性評価を組み合わせて行われるのが一般的です。用途に直結する物性評価は、耐久性評価には欠かせませんが、加速劣化試験の妥当性や材料の耐久性向上・寿命予測には化学分析により分子構造変化や劣化反応メカニズムを解析して理解する必要があります。
本講演では、熱や光などによる分子構造変化を伴う劣化現象にフォーカスして、劣化を分子レベルの反応メカニズムにより理解するための考え方やそのために必要な分析・評価技術及び活用事例について紹介します。
受講対象・レベル
・高分子材料を扱う材料メーカー、部材メーカー等で、材料開発や分析・評価、品質管理などに携わる方
・高分子材料の成形時や使用時の劣化や耐久性について課題をお持ちの方
必要な予備知識
・高分子化学、分析化学に関する高校~大学卒業レベルの基礎知識。
・酸化反応などの簡単な化学反応式を理解する基礎知識。
習得できる知識
・高分子材料の劣化反応及びメカニズム解析に関する基礎知識
・劣化解析に関する化学分析法の基礎やノウハウ
など
セミナープログラム
1.高分子材料の信頼性や耐久性に関係する最近の動向
1)海洋プラスチック
2)プラスチックリサイクル
3)サイレントチェンジ
4)サプライチェーン問題
2.劣化反応メカニズムの基礎
1)劣化の定義
2)劣化要因と劣化挙動
3)自動酸化反応
4)酸化防止剤の種類と働き
5)劣化解析と耐久性評価の考え方
3.化学分析
1)高分子材料の構造
2)赤外分光法(FT-IR)
3)核磁気共鳴分光法(NMR)
4)質量分析法(LC-MS、MALDI-TOFMS、熱分解GCMS)
5)電子スピン共鳴法(ESR)
6)二次元相関分光法
7)ケミルミネッセンス法
4.劣化解析事例紹介
1)MALDI-TOFMSを活用する解析事例
2)ポリプロピレンの熱酸化劣化
3)ポリエステルの熱酸化劣化/加水分解劣化
4)フッ素ゴムの熱酸化劣化
5)有機半導体材料の光酸化劣化
5.まとめと今後の課題
<質疑応答・個別質問・講師との名刺交換>
■ご講演中のキーワード:
高分子材料、劣化解析、耐久性評価、化学分析、分子構造解析、劣化反応メカニズム
セミナー講師
国立研究開発法人 産業技術総合研究所
機能化学研究部門 化学材料評価グループ 研究グループ長
水門 潤治 先生
セミナー受講料
1名41,800円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき30,800円
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
*準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みお願い致します。
(土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。)
受講について
*本講座は、Cisco Webex を使用したオンラインセミナーです。
(下記ご確認の上、お申込み下さい)。
- 本講座は、オンライン受講のみ可能です。セミナー会場での受講はできません。
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- 本講座の配布資料は、PDFにてご送付申し上げます。
- 本講座で使用される資料や配信動画は著作物であり、
録音・録画・複写・転載・配布・上映・販売等を禁止いたします。 - 本講座はお申し込みいただいた方のみ受講いただけます。
複数端末から同時に視聴することやプロジェクタ等による複数人での視聴は禁止いたします。 - 当日、可能な範囲で質疑応答、個別質問も対応致します。
(全ての質問にお答えできない可能性もございますので、予めご容赦ください。)
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