化学反応型樹脂の 接着強さ発現 の原理と 硬化率・硬化挙動 の 測定・評価法

接着力・接着強度の本質と硬化の状態を正しく理解できるセミナー!
測定・評価方法での誤解しやすい点なども説明。化学が専門でない方にもおすすめ!


講師


ポリマテック・ジャパン株式会社 品質保証システム部工学博士 並木 陽一 先生


材料メーカー・ユーザーの6社で接着剤など高分子材料の研究開発に従事、大学で材料・接着に関する授業も担当。


受講料


 1名46,440円(税込(消費税8%)、資料・昼食付)
 *1社2名以上同時申込の場合、1名につき35,640円
      *学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引


セミナーポイント


 塗料・接着剤等の化学反応型樹脂は他の材料(被着体)に塗布・充填し硬化させて使用しますが、硬化後には被着体との接着強さが必要です。しかし接着強さは接着力だけで得られるのではありません。この講座では、午前中に接着強さを得るために接着力のほか凝集力が必要であることを述べてから接着力について一通り説明した後、各種材料の凝集力を得るための硬化原理の基礎を解説します。午後の講義では、DSC装置やFT-IR装置を使って硬化率と硬化挙動を測定・評価する方法を誤解しやすい点などを交えて説明します。この講座は化学が専門でない技術者にも理解できる内容です。

■この講座を受講して得られる情報・知見:
 本講座を受講すれば、よく使われる「接着強度」という言葉のあいまいさに気づき、硬化の状態を物性だけでなく化学反応の観点でも評価することの重要さを理解するでしょう。測定手順と計算方法はテキストに具体的に記載してありますので、もし講義中に理解しきれなくても、あとで参照して利用できるようになっています。


セミナー内容


1. はじめに

2. 接着とは?
 2.1 接着力の発現
  2.1.1 「接着」の中の「接着」
  2.1.2 機械的接合説
  2.1.3 分子間力説
  2.1.4 その他
  2.1.5 機械的接合説・分子間力説のまとめ
 2.2 ぬれ
 2.3 破壊モード
 2.4 接着と粘着

3. 硬化原理の概要
 3.1 アクリル系
 3.2 瞬間接着剤
 3.3 エポキシ系
 3.4 シリコーン系

4. DSC装置
 4.1 装置概要
 4.2 入力補償型DSC装置
 4.3 熱流束型DSC装置

5. DSC装置による硬化率・硬化挙動測定
 5.1 硬化物試料の硬化率
 5.2 硬化過程における硬化率変化

6. DSC法の注意事項
 6.1 差曲線計算の可否
 6.2 開始点の明示
 6.3 硬化時間‐硬化率曲線の誤解

7. FT-IR装置
 7.1 装置概要
 7.2 赤外吸収とは?
 7.3 単位について
 7.4 透過率測定の誤解

8. FT-IR装置による硬化率測定原理
 8.1 硬化反応による化学構造変化
 8.2 硬化反応により変化する赤外吸収ピーク
 8.3 内部標準ピークの選定
 8.4 赤外吸収ピークの数値化方法
 8.5 反応率と硬化率の違いとは?
 8.6 硬化率計算方法

9. FT-IR装置による硬化率測定手順
 9.1 工程
 9.2 試料膜厚の注意点
 9.3 測定例

10. FT-IR装置による硬化挙動測定

11. まとめ

<質疑応答>


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:30

受講料

46,440円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込

開催場所

東京都

MAP

【江戸川区】タワーホール船堀

【地下鉄】船堀駅

主催者

キーワード

化学技術   高分子・樹脂技術

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