発泡樹脂の材料配合と成形・気泡コンロトール,その応用

● 発泡剤と樹脂との相性、選び方と使い方
● 超臨界CO2と次世代の発泡成形技術
● 気泡のサイズ・強度と粘度、連続性と
 不連続性を制御するためのポイントとは?         

セミナープログラム

【10:00〜12:00】
第1部 発泡体の強度に及ぼす因子と強度向上法の事例
●講師 (株)SMS 新保 實 氏 (金沢工業大学・名誉教授)

【講座の趣旨】
 発泡体は材料低減、軽量化、断熱性向上等といった多くのポジテブな特性を有していが、気泡の含有による応力集中現象で強度が低下することが大きなデメリットとなっている。ここでは、発泡の原理と制御因子の関係、並びに発泡体の強度に寄与する因子とこの因子に基づいた具体的な強度向上法の事例について説明する。  

1.発泡原理と制御因子
  1.1 発泡原理の定性的説明及び発泡成形法
  1.2 気泡径と圧力・温度の関係式
    1.2.1 気泡径、気泡数に及ぼす飽和圧力・発泡温度の関係式

2.発泡体の強度に及ぼす因子及び強度向上法
  2.1 微小気泡による強度向上
  2.2 分子配向による強度向上
  2.3 スキン層による強度向上
  2.4 GCP(ガスカウンタ−プレッシャ−)を用いたスキン層形成方法
  2.5 微小繊維による強度向上
  2.6 圧延加工による強度向上

【質疑応答】


【12:40〜14:00】
第2部 化学発泡剤の特性と、その使用方法について
●講師 永和化成工業(株) 岩崎 大 氏

【講座の趣旨】
 主要な熱分解型化学発泡剤の説明および用法。 化学発泡剤を用いた発泡成形は、既存の設備のまま、発泡剤の添加だけでも行うこと ができる。 比較的簡単に計量化を実現できる方法として、化学発泡剤の添加を提案する。 また、専用設備による高レベルな発泡成形についても説明する。

1.熱分解型化学発泡剤の概要

2.主要な熱分解型化学発泡剤について
   ・ADCAの特性
   ・DPTの特性
   ・OBSHの特性
   ・重曹系発泡剤の特性
   ・各発泡剤の比較

3.化学発泡剤をどのように使うか
   ・化学発泡剤の選定
   ・化学発泡剤の調整

4.化学発泡剤を使用した発泡成形について
   ・化学発泡剤で作ることができる発泡体
   ・低発泡での連続成形
   ・架橋・加硫を用いた高発泡
   ・特殊な成形方法
   ・発泡成形例

5.高性能な化学発泡剤
   ・化学発泡剤における問題と、その克服
   ・特殊発泡剤の紹介

6.取扱いにおける注意点

【質疑応答】


【14:10〜15:30】
第3部 高圧ガス発生装置が不要な物理発泡成形技術「SOFIT」の紹介と最新技術トピックス
●講師  (株)日本製鋼所 内藤 章弘 氏

【講座の趣旨】
高圧ガスを発泡剤として用いる物理発泡成形法のについて解説するとともに、 高圧ガス発生装置が不要で低コストの物理発泡成形技術「SOFIT」の装置構成、 成形性能などを紹介する。

1.物理発泡射出性の概要
  1.1 発泡射出成形とは
  1.2 化学発泡成形と物理発泡成形

2.物理発泡成形の特長と課題
  2.1 物理発泡成形の特長
  2.2 物理発泡成形の課題

3.新しい物理発泡成形法“SOFIT”の開発
  3.1 既存の物理発泡成形法とその課題
  3.2 SOFITの装置構成とガス溶解機構
  3.3 高圧ガス保安法の対応
  3.4 SOFITの成形性能の評価
  3.5 発泡成形の適用事例と今後の期待

4.物理発泡成形の更なる発展に向けて
  4.1 エンプラ・超エンプラの適用に向けた取り組み
  4.2 多色・多材質成形への応用

【質疑応答】


【15:40〜17:00】
第4部 硬質プラスチック独立気泡発泡体を使用したCFRPサンドイッチ構造と応用事例
●講師 サンワトレーディング(株) 馬場 俊一 氏

【講座の趣旨】
鉄の10倍の強度と4分1の重さであるCFRP(炭素繊維強化プラスチック)は、あらゆる産 業で注目されている。 さらなる軽量化をするには、CFRPのサンドイッチ構造が有効である。一般的にはCFRP サンドイッチ構造には、 ハニカムや硬質プラスチック独立気泡発泡体が使用されている。その違いと成形法そ して応用事例を紹介する。

1.なぜサンドイッチ構造

2.硬質プラスチック独立気泡発泡体とハニカムの違い

3.各種CFRP用コア材料
  3.1 PMI発泡体
  3.2 PEI発泡体
  3.3 PVC発泡体
  3.4 PET発泡体
  3.5 カーボン発泡体
  3.6 バルサ

4.成形

5.応用事例
  5.1 航空・宇宙
  5.2 鉄道
  5.3 自動車
  5.4 メディカル
  5.5 スポーツ

【質疑応答】   

セミナー講師

【第1部】(株)SMS 代表取締役 工学博士 新保 實 氏 (金沢工業大学・名誉教授)
【第2部】永和化成工業(株) 研究開発部 開発グループ 工学博士 岩崎 大 氏
【第3部】(株)日本製鋼所 広島製作所 射出機械部 成形技術G 内藤 章弘 氏
【第4部】サンワトレーディング(株) 代表取締役 馬場 俊一 氏

セミナー受講料

1名につき60,000円(消費税抜,昼食・資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき55,000円〕


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:00

受講料

66,000円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込、会場での支払い

開催場所

東京都

MAP

【品川区】技術情報協会セミナールーム

【JR・地下鉄】五反田駅 【東急】大崎広小路駅

主催者

キーワード

高分子・樹脂加工/成形   高分子・樹脂材料   炭素系素材

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