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EMC対策の基本を整理し、回路実装設計の重要なポイント、
見落としやすいことなどを重点的にわかりやすく解説!
セミナー趣旨
電子機器のノイズ問題に対して、電磁界解析や実験などで得られた対策手法、ノウハウ、ルールなどが蓄積されてきています。それでも、出荷段階でEMC規格をクリヤできず、苦しむこともあります。この中には、以前は効果があったのに、今回は思うようにいかなかったということもあります。
このような事態にならないためには、ノイズ問題のメカニズムをきちんと理解し、機器個別に対応した設計を行う必要があります。
本講座では、始めに、基礎編として一般論を整理します。次に、実際編として、応用が効くように回路実装設計における重要なポイント、及び、見落としやすいことなどを重点に、わかりやすく解説します。
受講対象・レベル
- 電子機器開発の経験が浅く、基礎的なことからマスターしたい方
- 電子機器開発、EMC設計・対策について、ある程度の経験はあるが、全体を整理して理解したい方
- EMC設計・対策に携わっているが、なかなか思うようにいかないと感じている方など
習得できる知識
- 電子機器のEMC関連の基礎知識、基本メカニズム
- EMC対策設計の基本的な考え方と要点
- 機器個別に対応した回路実装設計の実際的手法
- EMC関連において、見落としやすいポイントの理解
セミナープログラム
1.電子機器のEMC問題と規格の概要
1)電子機器から見たEMC問題
2)EMC規格の構成
3)EMI(エミッション)規格の概要
4)EMS(イミュニティ)規格の概要
5)EMC規格 クリヤが難しい規格は?
2.EMC対策 3つの基本的な考え方
1)全方位、全周波数領域で配慮 -もぐらたたきにならないために
2)エネルギーの流れ:ノイズ発生の上流側で配慮-効果的な対策のために
3)機器開発のステップ:開発工程の上流で配慮-開発コスト、期間の最小化のために
閑話休題:EMI(エミッション)対策とEMS(イミュニティ)対策は共通で考えられるか
3.EMC対策の中心はプリント基板の回路実装設計
1)なぜ、プリント基板の回路実装設計が重要なのか
2)プリント基板で起きる3つのノイズ -SI、PI、EMI
3)最も厄介なEMIノイズ 発生源で対策するのが基本
4)ノイズ対策の階層と考え方
4.前準備:回路実装設計のために必要な電磁気・伝送回路の基礎
1)回路実装設計のために必要な理論
2)回路図を見て思いこまないために
3)デジタル回路特有の電磁界
4)分布定数回路の振舞い
5)意図せずアンテナになってしまうもの -アンテナモデルと放射
5.基礎編:回路実装設計にとって必須となる8つの基本ルール
1)電子回路を構成する3要素
2)デバイスの選択と実装設計
閑話休題:車載マイコンは、どこまで、EMCへ配慮がされているか
3)配線への配慮
4)グラウンド系の強化閑話休題:悩ましいグラウンド設計
6.実際編:機器実装設計における留意点
1)プリント基板周辺の金属板の影響
2)接続ケーブルの影響
7.実際編:基本ルールはどこまで有効か-実験基板による基本ルールの検証
1)実験基板とパラメータ
2)パラメータの影響分析
a)デバイスの影響
b)層構成の影響
c)電源層分割の影響
d)ビアの影響
3)パラメータの影響のまとめ
8.実際編:万能ではない基本ルール その限界と留意点
1)基本ルールの限界
2)放射特性を決めるメカニズム
3)知っておきたい基本ルールの意義と留意点
9.まとめ
セミナー講師
芳賀 知 氏 ティー・エム研究所 代表
【講師経歴】
東北大学工学部 通信工学科卒業、情報通信機器メーカーにて、情報処理システム機器などの設計・開発に従事。その後、電子実装、EMC技術、高速信号伝送技術関連の要素技術の研究開発 に従事。超先端電子技術開発機構(ASET)に所属。産官学連携プロジェクト「超高密度電子SI技術の研究」において、不要電磁波干渉の抑制技術の研究に従事。
2008年以降、ティー・エム研究所 代表 工学博士、群馬大学大学院 非常勤講師、神奈川県産業技術総合研究所 講師
【研究歴】
・電子機器のEMC設計・対策技術、電子実装技術、高速信号伝送技術・実験計画法、統計学を応用した品質管理など
【学会関係】
・日本経営診断学会 元 理事・電子情報通信学会 元 特集号編集委員・エレクトロニクス実装学会 元 編集委員、電磁特性技術委員会委員
【工業会関係】
・旧 日本電子工業振興協会(現 電子情報技術産業協会(JEITA)) 元 電波障害・イミュニティ専門委員会委員、EMC動向専門委員会委員など
【著 書】
EMC設計技術 応用編(エレクトロニクス実装学会、共著)、電波吸収体の最新技術動向、(シーエムシー出版、共著)、高速信号ボードの設計基礎編(丸善、共著)など
【賞 罰】
エレクトロニクス実装学会 論文賞、優秀講演賞、JPCA賞 など
セミナー受講料
45,000円 + 税 ※ 資料・昼食付
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