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製造業の方が“今”せねばならない技術マーケティング!
5Gに、どのように切り込むか?
成功・失敗例を踏まえ、この機会をいかにとらえるべきかを考えます
セミナー趣旨
第5世代移動体通信システム(5G)は、デジタライゼーションにともなうビジネスの機会を考える上で重要なキーワードとなりつつあります。ただ5Gのビジネス機会はそれ単独の機会は限られ、多く技術や製品・サービスの組合せと、さらに個々人の価値観や社会の変化もともなった新しいタイプの機会となっております。従来の製品・サービスとは異なる視点で機会を捉える必要があります。講師は移動体通信システムの専門家ではありませんが、1990年から製造業に対して技術と経営に関するコンサルティング行っております。デジタライゼーションが製造業に大きなインパクトとなる重要なきっかけの1つが5Gではないかと考えております。過去の成功例・失敗例を踏まえて、製造業がこの機会を如何にとらえるべきかを皆さんに紹介する場になればと思います。
受講対象・レベル
・デジタライゼーション全般( IoT、シェアリング、クラウド、5G等 )について情報収集している製造業の企業実務担当者
・デジタライゼーション全般( IoT、シェアリング、クラウド、5G等 )に対して、自社技術でどのように参入・着手していくべきかを検討している製造業の方
・最新のテーマ、ホットなトピックスを学んで、商機を見出したい方
・技術や機会の個別ではなく、全体感を持ち経営へのインパクトを持って機会を考えたい方
*受講制限は設けませんが、【製造業】の方々を想定した内容になります。
習得できる知識
・IoT・AIや5Gといったデジタライゼーションの潮流の把握(技術的・社会的観点で)
・上記を踏まえた、製造業が取り組むべき技術マーケティングの考え方とその手法 など
セミナープログラム
1 5Gの機会の再確認
1-1 多様な5Gの機会と技術背景
・コネクテッドカーとモビリティサービス
・xRをともなったエンターテイメント ※1
・医療・介護ロボテックスとリモート化
・スマートエネルギー・ユーティリティ
・個人認証とパーソナライズサービス
・デジタルマーケティングとオペレーション革新
・スマートフォンから次世代デバイスへ
1-2 技術的背景
2 5Gを取り巻く技術と社会のらせん状の変化
2-1 ハイプサイクルのピーク期に位置する5G ※2
2-2 異種技術革新とドミナントプロダクトの系譜
・エネルギー、通信、コンピューティング、インターネットの技術革新とスマホ、8K TV、そして5G移動体通信といったドミナントプロダクト
・例:スマホを構成する多くの異種技術と5G視点でのスマホの限界
2-3 個々人の価値観と社会レベルの変化
・シェアリング、クラウド化、新興国成長、持続的な成長、世界的な老齢化、グローバル化の反動
・例;インバウンド観光客の価値観と活用するサービス
2-4 技術と市場のらせん状の変化と製造業への意味合い
・変化の根幹としての5Gとらせん状の変化の加速
・全製造業へのサービス化の波及;ソフトとモノづくり製造業への分化、局所的な機会から産業全体の変化へ
・例;材料・部品企業のサービス産業化、オペレーションの革新、プラットフォーム活用のソフトビジネス
3 5Gの機会のとらえ方 バックキャスト型技術マーケティング
3-1 機会全体の描画と自社機会の抽出
・なぜ5Gにはバックキャスト型が有効か
・機会全体の描画:アプリケーションコンセプト手法
・バリューチェーンでの機会層別化と関係者マップ及び付加価値配分想定
・自社世界観にあう陣営選択
・例:セントラルかエッジか
・既存製品・サービス拡張と革新性のジレンマ解消
・一般的技術マーケティングとの違い
3-2 収益モデルと実践モデル
・PoCの次へ 投資対効果のための上位レイヤー加味
・余剰な顧客価値のマネタイズ;製造業にとって
・実践のためのDMAICの定義 ※3
3-3 サプライヤー側の製造業のデーター主導権確保
・GEデジタルの失敗の解釈
・業態によって異なるデーター主導権確保方法
3-4 「まだ」は「もう」なりのストーリー化 ※4
・先駆けることによるデジタライゼーションの機会
・ピーク期から幻滅期の対処;1990年代に議論したビジョンと現在からの学び
・PoCとサインポストの設定
・長期変化必然性、早期参入必至と収益化ストーリー作成
4 小演習とQ&A
5 まとめ
5-1 組織学習の枠組みと機会獲得の活動
・長期的変化への個人の思いを持つ、
固定概念を超える、
チームでディスカッション、共有のビジョンを持つ、
変化をシステム的な連関で描く
5-2 全体の振り返り
<質疑応答・名刺交換・個別相談>
■「演習」について
・皆さんがセミナーで学んだことを仕事に活かすための手がかりとして、限られた時間ですが手法を活用する個人演習を行い、その場で質問にお答えするとともに、活用上の留意点をご説明したいと思います。
※1 xR:VR(Virtual Reality)仮想現実、AR(Augmented Reality)拡張現実等
※2 ハイプサイクル:ガートナー社の提唱する技術の普及カーブ 縦軸:期待度と横軸:時間をとり黎明期、「過度な期待」のピーク期、幻滅期、啓蒙活動期、生産性の安定期の5段階で技術は普及するという考え方
※3 DMAIC:Define, Measure, Analysis, Improve, Control シックスシグマの検討手法
※4 「もうはまだなり まだはもうなり」:株取引などでもう底だと思う時はまだ下値があるのではと考えてみる。逆も同様
セミナー講師
日本工業大学 技術経営大学院 教務委員長 教授 清水 弘 先生
【略歴】
京都大学工学部合成化学科卒業。東洋エンジニアリング(株)で化学プラントの設計部門に勤務後、1990年よりアーサーDリトル社(ADL)に参画。製造業を中心にIT企業、サービス業のイノベーションとグローバル展開に関する、戦略、技術、組織の経営課題の解決に従事。2003年よりパートナー。2010年から日本工業大学技術経営大学院で技術と経営に関する授業と研究にも従事し、2014年より教務委員長(現任)。同年にADLシニアアドバイザー(現任)。東洋ビジネスエンジニアリング 社外取締役。住田光学ガラス 監査役(現任)
セミナー受講料
1名47,300円(税込(消費税10%)、資料・昼食付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
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