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“安価・高効率・高耐久信頼性”
全てを兼ね揃えたペロブスカイト太陽電池を詳解!
セミナー趣旨
8年前に印刷プロセス固体太陽電池として出現したペロブスカイト太陽電池であるが、当初は9.7%であった太陽光電変換効率は、現在までの研究開発競争によって変換効率は25.2%にまで向上し、さらに耐久性に関しては、擬似太陽光下で1000時間以上の光耐久性信頼性、および100℃で2500時間以上の熱耐久信頼性を示し、「安価・高効率・高耐久信頼性」の全てを兼ね揃えた太陽電池の作製がついに可能となった。唯一の問題である鉛の使用であるが、現在一般のシリコン太陽電池モジュールに使用されている鉛の使用量に比べてペロブスカイト太陽電池は約1/200の鉛使用量となり、さらにペロブスカイト太陽電池の鉛の量は非常に少なく、面積当たりで地上に分散させても地表からわずか1cmの深さで土壌の鉛量となって希釈されてしまうことから、ペロブスカイトは鉛に関して大きくは問題ないという考え方も現れている。本講演ではそのペロブスカイト太陽電池の詳細について解説を行う。
受講対象・レベル
・化学、電気・エレクトロニクス系、光学系の技術者・研究者
・太陽電池関連部材の研究者・開発者
・ペロブスカイト太陽電池について体系的に学びたい方、調査している方 等
習得できる知識
・ペロブスカイト太陽電池ついての網羅的な基礎知識
・ペロブスカイト太陽電池の作製(成膜)方法、構造、特性向上のための各研究事例
・ペロブスカイト太陽電池の今後の可能性、耐久性、将来展望
▽前回の同講師セミナー受講者の声(アンケートより)
「今まで色々なセミナーに参加しましたが、その中でも、とても良かったです」(電池製造)
「詳しいところまで網羅的に解説されていたのでよかった」(先端技術研究)
「耐久性に関して知りたくて受講。有益でした」(新技術の調査)
「太陽電池用材料について情報を集めています。丁寧な解説でよく解った」(材料開発)
「作製方法について興味がありました。面白かった」(成膜装置)
「望んだ内容を学べてよいセミナーだったと思います。ありがとうございました」(樹脂開発)
「耐久性の話題が特に興味深かったです」(電池開発)
「本分野のかなり細かい部分まで知ることができ、非常に有益なセミナーでした」(新事業テーマ探索)
セミナープログラム
1. ペロブスカイト太陽電池の開発史
2. ペロブスカイト太陽電池の作製方法
2-1. ノーマル構造
2-2. インバース(逆層)構造
2-3. 多層多孔質電極構造(porous-TiO2/porous-ZrO2/porous-carbon)
3. ペロブスカイト結晶の構造
3-1. 結晶構造の決定要因
3-2. アンチソルベント効果
3-3. 鉛フリーペロブスカイトと鉛使用の考察
4. ペロブスカイト太陽電池の構造
4-1. フレキシブルペロブスカイト太陽電池
4-2. ペロブスカイト太陽電池のモジュール構造
5. ペロブスカイト太陽電池測定時のヒステリシスについての考え方・対応
6. ペロブスカイト太陽電池の耐久性
6-1. ペロブスカイト結晶の崩壊とその対応例
6-2. ペロブスカイト結晶の水・溶媒への溶解とその対応例
6-3. 耐久性についてのまとめ(劣化メカニズムの予測と対策指針)
7. ペロブスカイト結晶の表面パッシベーション
8. ペロブスカイト/タンデム太陽電池の実現可能性
<質疑応答・名刺交換・個別相談>
セミナー講師
兵庫県立大学 大学院工学研究科 材料・放射光工学専攻 教授 伊藤 省吾 先生
【略歴】
東京大学大学院工学系研究科にて有機薄膜太陽電池の作製を手掛け、日本で初めてグレッツエル型の色素増感型太陽電池を題材に博士(工学)号を取得。その後、大阪大学、関西学院大学、(財)地球環境産業技術研究機構(RITE)、およびスイス連邦工科大学ローザンヌ校(グレッツエル研)にて研究に従事。京セラ(株)を経て現職。
主な研究成果は色素増感型太陽電池、化合物(CIGS系)太陽電池、シリコン太陽電池、およびペロブスカイト太陽電池の研究開発であるが、非真空印刷プロセスで超低価格太陽電池を作製することに一貫して取り組んでいる。
セミナー受講料
1名47,300円(税込(消費税10%)、資料・昼食付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
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