初心者向けセミナーです 【中止】ワイブル解析入門:基本的な考え方と寿命予測への応用実務〜樹脂・プラスチック・接着剤を中心とした事例に学ぶ〜

学んだことのない方も、何となく使っている方も!
ワイブルをじっくり体系的に学ぶ一日セミナーです!

セミナー趣旨

 樹脂材料の引張破断強度や接着剤の剥離荷重データなどの分布は正規分布よりもむしろワイブル分布に近い。また、各種工業製品の寿命(廃棄率)は、対象データから得られた形状母数と尺度母数により作成した信頼度曲線に極めて近似する。この様にワイブル統計解析は工業製品を扱う担当者にとって、非常に有効なツールであるが、何故か最近はワイブル統計を解析ツールとして用いている事例が減少傾向にあることは否めない。樹脂製品や樹脂材料の劣化寿命予測は、アレーニウス式などを用いても可能である。ワイブル統計解析とアレーニウス式による寿命予測結果に大差がなければ信頼性の高い結果を得たことになる。
 本講座では、ワイブル統計解析の基礎を解説した後に、各種ワイブル統計解析手法による寿命予測方法を解説する。アレーニウス型による寿命予測結果とワイブル統計解析による寿命予測結果との対比についても、樹脂製品の事例により解説する。統計計算は全てエクセルにより実施することから、手計算ではほとんど不可能であった最尤法などの難解な計算もエクセルの操作さえ覚えれば、容易に算出することが可能である。様々なワイブル統計解析手法を駆使し、業務に活用していただければ幸甚である。

受講対象・レベル

・ワイブル解析について体系的に学んでみたい方
・ワイブル解析を独学したことはあるが運用方法に疑問を持っている方
・新たに製品の寿命予測や品質管理・保証の業務を担うことになった方、
 その代表的手法の一つであるワイブルについて初歩から学びたいという方 など

習得できる知識

・ワイブル解析の基礎知識
・ワイブル解析の具体的な方法・進め方(樹脂・プラスチックや接着剤を事例として)
・ワイブル解析による製品の寿命予測

セミナープログラム

1.ワイブル統計解析の基礎:実務を見据えた用語の意味・定義
 1.1 形状母数・mと尺度母数・η
 1.2 位置母数・γ
 1.3 信頼度・R(t)と不信頼度・F(t)
 1.4 故障率関数・λ(t)
 1.5 確率密度・f(x)と累積分布・F(x)

2.ワイブル統計解析の手順と応用・留意点
 2.1 Γ(ガンマ)関数の計算
 2.2 形状母数・mとガンマ関数
 2.3 形状母数・mと変動係数・CVの関係
 2.4 ワイブル2母数(m、η)の求め方
  2.4.1 分布図
  2.4.2 最尤法
  2.4.3 変動係数から
  2.4.4 累積ハザード分布
 2.5 最尤法の算出方法
  2.5.1 エクセルによる反復計算の方法
  2.5.2 分布図との組合せ
  2.5.3 JIS R 1625における実施計算例の検証
 2.6 モーメント法による不信頼度の求め方
  2.6.1 平均値と標準偏差の把握
  2.6.2 形状母数と尺度母数の把握
  2.6.3 取得データにおけるヒストグラムの作成
  2.6.4 正規分布とワイブル分布の確率密度計算
  2.6.5 取得データの確率密度分布へのプロット
 2.7 打切りデータへの対応
  2.7.1 累積ハザード分布図
  2.7.2 カプランマイヤー法
  2.7.3 分布図
  2.7.4 最尤法
 2.8 モーメント法による製品寿命の求め方
  2.8.1 寿命計算の概要
  2.8.2 各種製品事例による寿命計算
   2.8.2.1 自動車の廃棄率と信頼度曲線の対比
   2.8.2.2 洗濯機の廃棄率と信頼度曲線の対比
   2.8.2.3 冷蔵庫の廃棄率と信頼度曲線の対比

3. 劣化寿命予測のための重回帰分析
 3.1 アレーニウス型による劣化寿命予測式の設定
 3.2 ラーソンミラー型による劣化寿命予測式の設定
 3.3 重回帰分析方法

4.ワイブル統計解析の樹脂製品への適用
 4.1 プラスチック材料の引張強度分布
 4.2 接着製品の剥離強度分布
 4.3 モーメント法による複合材料の強度分布

5.樹脂製品のワイブル解析による寿命予測
 5.1 ABS製品のソルベントクラックの寿命予測
  5.1.1 アレーニウス型並びにラーソンミラー型による寿命予測
  5.1.2 市場回収品のワイブル解析
  5.1.3 アレーニウス型などの予測結果とワイブル解析結果との対比
 5.2 接着製品のクリープ負荷による接着剥がれ事例
  5.2.1 市場回収品の解析
  5.2.2 クリープ再現試験の実施
  5.2.3 取得データの重回帰分析
  5.2.4 市場回収品のワイブル統計解析
 5.3 プラスチック接着品のクリープ剥がれ
  5.3.1 最尤法によるワイブル2母数の把握
  5.3.2 変動係数・CVによるワイブル2母数の把握
  5.3.3 製品保証値と剥がれ寿命の関係

6. 樹脂製品のワイブル解析による劣化加速試験の手順
 6.1 データの取得
 6.2 分布図の作成
 6.3 T-t線図の取得
 6.4 アレーニウス型による寿命予測
 6.5 加速条件の設定

<質疑応答・名刺交換・個別相談>

セミナー講師

川瀬テクニカル・コンサルタンシー 川瀬 豊生 先生
略歴
○日産自動車(株)での職務(1970年〜1999年)
  内外装樹脂部品開発
   樹脂部品の不具合解析/対策立案/再発防止
   樹脂部品に関する各種試験法の作成
○堀硝子(株)での職務(1999年〜2010年)
   自動車ガラスと樹脂部品の接着仕様開発
〇独立コンサルタントとしての業務(2010年〜現在)
   上記経験を活かして各企業(化学、エレクトロニクス、自動車関連業界)への技術指導に従事
著書
『高分子材料・製品の寿命予測と劣化加速試験方法』(情報機構:2018年11月発刊)

セミナー受講料

1名47,300円(税込(消費税10%)、資料・昼食付)
 *1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円
 *学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。

※ご連絡
 当セミナーの会場では、現金による受講料支払いを休止させていただくこととなりました。
 現金にてお支払い希望の方は、コンビニエンスストアにてお支払いできる用紙をご送付申し上げますので、お近くの店舗にてお支払い頂けましたら幸いです。尚、領収証をご希望の方は、コンビニ支払い時に発行される振込受領書と引き換えにて発行させて頂きます。


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:30

受講料

47,300円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込、コンビニ払い

開催場所

東京都

MAP

【品川区】きゅりあん

【JR・東急・りんかい線】大井町駅

主催者

キーワード

ワイブル解析   回帰分析   高分子・樹脂材料

※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:30

受講料

47,300円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込、コンビニ払い

開催場所

東京都

MAP

【品川区】きゅりあん

【JR・東急・りんかい線】大井町駅

主催者

キーワード

ワイブル解析   回帰分析   高分子・樹脂材料

関連記事

もっと見る