「問いの力」が未来を変える~人と組織を育てる 3つの「き」~

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「どうせ私には無理」「だって時間がない」
日常で何気なく口にしているその言葉が、知らず知らずのうちに自分や組織の可能性を狭めているかもしれません。
AIが急速に進化し、あらゆる「答え」を瞬時に出せるようになったこれからの時代。私たち人間に真に求められるのは、答えを知っていることではなく、「未来につながる問いを立てる力」です。たった一つの問いを変えるだけで、見える景色が変わり、行動が変わり、未来が動き出します。自分やチームの思考のブレーキを外し、強い組織の土台を育てる3つの「き」とは何か。変化の時代を力強く歩むためのヒントが詰まった一稿です。

【目次】

    「どうせ」から「どうやったら」へ!ひとつの問いが景色を変える

    「どうせ。」
    「だって。」
    「でも。」
    そんな言葉が、いつの間にか口癖になっていませんか。

    「どうせ私には無理。」
    「だって時間がない。」
    「でも経験がない。」
    私たちは、一日に何度も自分自身と対話をしています。そして、その何気ない言葉が、知らず知らずのうちに思考を止め、行動を止め、未来の可能性まで小さくしてしまうことがあります。

    もし、その言葉を少しだけ変えられるとしたらどうでしょう。
    「どうせ」を、「どうやったら」に。
    たったひとつの問いを変えるだけで、見える景色は変わります。

     

    景色が変われば、行動が変わります。
    行動が変われば、未来は必ず変わります。

    私はこれまで20年以上、企業、行政、教育、地域など、異なる立場の人たちをつなぐ仕事に携わってきました。調達、広報、総務、社内保育園の設立・運営、新規事業、産学官連携、地域プロジェクトなど多分野の業務経験を積んできました。
    その中で、仕事は変わっても、変わらなかったことがあります。

    それは、「人と人をつなぐ」という役割です。

    立場が違えば、見えている景色も違います。企業には企業の正義があり、行政には行政の役割があり、地域には地域の想いがあります。最初は、それぞれが自分の正しさを語ります。けれど、本当に良いプロジェクトとは、誰かの正しさが勝つことではありません。互いの違いを理解し、その違いを生かしながら、新しい価値を一緒につくることでした。そこで私は、ひとつのことに気づきます。
    社会に足りないのは、優秀な人ではありません。
    違いをつなぎ、編みなす人であるということに。

    40代を迎えた頃、私は20年勤めた会社を離れる決断をしました。
    もちろん、不安はありました。

    会社という肩書きがなくなったとき、本当に自分は必要とされるのだろうか。
    これまで積み重ねてきた経験は、会社の名前があったから評価されていたのではないか。そんな問いを、何度も自分自身に投げかけました。

    でも、振り返ると少しずつ変化が起きていました。
    「会社の後藤さん」ではなく、「後藤さんだから相談したい。」
    「あなたと一緒に考えてほしい。」そんな言葉をいただく機会が増えていたのです。
    その瞬間、私は思ったのです。
    肩書きではなく、自分自身で挑戦してみよう、と。

    ちょうどその頃、新型コロナウイルスの流行により、働き方は大きく変わりました。通勤時間がなくなり、その時間を大学院で学ぶ時間へと変えました。
    「変わるなら、今だ。」
    時代は確実に変わる。そう感じた私は...

    「どうせ私には無理」「だって時間がない」
    日常で何気なく口にしているその言葉が、知らず知らずのうちに自分や組織の可能性を狭めているかもしれません。
    AIが急速に進化し、あらゆる「答え」を瞬時に出せるようになったこれからの時代。私たち人間に真に求められるのは、答えを知っていることではなく、「未来につながる問いを立てる力」です。たった一つの問いを変えるだけで、見える景色が変わり、行動が変わり、未来が動き出します。自分やチームの思考のブレーキを外し、強い組織の土台を育てる3つの「き」とは何か。変化の時代を力強く歩むためのヒントが詰まった一稿です。

    【目次】

      「どうせ」から「どうやったら」へ!ひとつの問いが景色を変える

      「どうせ。」
      「だって。」
      「でも。」
      そんな言葉が、いつの間にか口癖になっていませんか。

      「どうせ私には無理。」
      「だって時間がない。」
      「でも経験がない。」
      私たちは、一日に何度も自分自身と対話をしています。そして、その何気ない言葉が、知らず知らずのうちに思考を止め、行動を止め、未来の可能性まで小さくしてしまうことがあります。

      もし、その言葉を少しだけ変えられるとしたらどうでしょう。
      「どうせ」を、「どうやったら」に。
      たったひとつの問いを変えるだけで、見える景色は変わります。

       

      景色が変われば、行動が変わります。
      行動が変われば、未来は必ず変わります。

      私はこれまで20年以上、企業、行政、教育、地域など、異なる立場の人たちをつなぐ仕事に携わってきました。調達、広報、総務、社内保育園の設立・運営、新規事業、産学官連携、地域プロジェクトなど多分野の業務経験を積んできました。
      その中で、仕事は変わっても、変わらなかったことがあります。

      それは、「人と人をつなぐ」という役割です。

      立場が違えば、見えている景色も違います。企業には企業の正義があり、行政には行政の役割があり、地域には地域の想いがあります。最初は、それぞれが自分の正しさを語ります。けれど、本当に良いプロジェクトとは、誰かの正しさが勝つことではありません。互いの違いを理解し、その違いを生かしながら、新しい価値を一緒につくることでした。そこで私は、ひとつのことに気づきます。
      社会に足りないのは、優秀な人ではありません。
      違いをつなぎ、編みなす人であるということに。

      40代を迎えた頃、私は20年勤めた会社を離れる決断をしました。
      もちろん、不安はありました。

      会社という肩書きがなくなったとき、本当に自分は必要とされるのだろうか。
      これまで積み重ねてきた経験は、会社の名前があったから評価されていたのではないか。そんな問いを、何度も自分自身に投げかけました。

      でも、振り返ると少しずつ変化が起きていました。
      「会社の後藤さん」ではなく、「後藤さんだから相談したい。」
      「あなたと一緒に考えてほしい。」そんな言葉をいただく機会が増えていたのです。
      その瞬間、私は思ったのです。
      肩書きではなく、自分自身で挑戦してみよう、と。

      ちょうどその頃、新型コロナウイルスの流行により、働き方は大きく変わりました。通勤時間がなくなり、その時間を大学院で学ぶ時間へと変えました。
      「変わるなら、今だ。」
      時代は確実に変わる。そう感じた私は、会社を辞めたのではありません。未来を選んだのです。
      ただ、ここでひとつ誤解してほしくないことがあります。
      私は、起業を勧めたいわけではありません。
      会社で働くことも、地域で活動することも、家庭を支えることも、どれも社会に欠かせない大切な役割です。
      仕事に優劣はありません。どんな仕事にも意味があります。
      その価値を決めるのは、仕事の大きさや肩書きではなく、自分自身がどう向き合うかなのだと思っています。だから私が目指したかったのは、起業家になることではありません。
      肩書きが変わっても、「あ、このことなら、あなたにお願いしたい。」そう思い出していただける存在になることでした。
      AIの進化によって、これから仕事の在り方は大きく変わっていくでしょう。
      情報を集めること。分析すること。文章を書くこと。
      そうした「答えを出す力」は、これからますますAIが得意になっていきます。
      だからこそ、人に求められるのは、「答えを知っていること」ではありません。

      違和感に気づくこと。
      相手を理解しようとすること。
      違いをつなぐこと。
      そして、未来につながる問いを立て続けることです。

      私は、これからの時代は「答えを持つ人」よりも、「問いを育てる人」が必要になると考えています。
      そのために、私が大切にしているのが、3つの「き」です。

       

      私が大切にしている3つの「き」とは「気づく」「聴く」「築く」です。
      どれも特別な能力ではありません。誰もが今日から実践できることです。
      しかし、この3つを意識するだけで、人との関わり方も、仕事への向き合い方も、大きく変わります。

      1つ目の「き」は、「気づく」

      すべては、小さな気づきから始まります。
      「何か違う。」
      「なぜだろう。」
      「本当だろうか。」
      小さな違和感を見過ごすと、それが積み重なり、やがて大きなトラブルや品質問題につながることがあります。
      だからこそ、日頃から「なぜ?」と問いを立て続ける姿勢が大切です。
      また、違和感に気づいた人が一人で抱え込むのではなく、立場や役割を超えて安心して共有し、対話できる環境設計がとても重要です。
      現場、設計、品質、営業など、立場が変わればそれぞれが見えている景色はまったく違います。だからこそ、互いの視点を持ち寄りながら対話することで、小さな違和感が改善のきっかけとなり、大きな事故やトラブルを未然に防ぐことにつながります。
      どんなそんな小さな違和感もを見過ごさず、問いを持つこと。
      新しい価値は、いつも「気づき」から生まれます。
      だから私は、答えを急ぐよりも、まず問いを持つことを大切にしてみましょう。

      2つ目の「き」は、「聴く」

      私はコミュニケーションとは、「話すこと」ではなく、「相手が見ている景色を理解しようとすること」だと考えています。ものづくりの現場では、設計、調達、製造、品質保証、営業など、それぞれが異なる役割を担っています。プロジェクトが思うように進まないとき、多くの場合、誰かが間違っているのではありません。見ている景色が想像以上に違うのです。

      設計は性能や品質を追求したい。
      製造は安全性やつくりやすさを重視する。
      調達はコストや納期を守りたい。
      営業はお客様の期待に応えたい。
      どの立場も、組織にとって欠かせない役割です。

      だからこそ、それぞれが正しいからこそ、意見はぶつかります。
      そんなとき、私は「どちらが正しいか」を考えるのではなく、「その人は、何を守ろうとしているのだろう。」という問いを持つようにしています。
      立場が変われば、守るものも変わります。だからこそ、自分の正しさを伝える前に、相手が見ている景色を理解しようとする。
      その対話が、新しい解決策を生み出します。
      そして、もうひとつ大切なのは、本当のゴールを見失わないことです。
      プロジェクトの目的は、部署同士が勝つことではありません。
      その先で製品やサービスを使うユーザーに価値を届けることです。
      共通の目的に立ち返ったとき、部署という境界は少しずつ意味を失い、チームは初めて一つになります。「聴く」とは、言葉を聞くことではありません。
      相手の立場を理解し、同じゴールに向かって景色を重ねていくことなのです。

      3つ目の「き」は、「築く」

      私は「築く」は目的ではなく、結果だと思っています。
      信頼は、「築こう」と思って築けるものではありません。
      「気づく」と「聴く」を積み重ねた先に、自然と育まれるものです。
      互いの違いを認め、共通の目的に向かって対話を重ねる。
      その積み重ねが、人と人との信頼を育て、やがて組織そのものを強くしていきます。プロジェクトは、一人のリーダーだけが動かすものではありません。
      現場で品質を守る人。
      納期を支える人。
      設計を考える人。
      営業としてお客様の声を届ける人。
      誰か一人が欠けても、ものづくりは成り立ちません。
      つまり誰もが自分の持ち場のリーダーなのです。
      役職があるかどうかではありません。
      自分の役割に責任と誇りを持ち、「このプロジェクトは自分が支えている」という当事者意識で行動する。その一人ひとりの姿勢が、強い組織をつくります。そして、そのためには、一つの視点だけでは足りません。


      鳥の目で全体を見渡し、虫の目で現場を見つめ、ときには魚の目で時代や市場の流れを感じる。
      視点を自在に行き来しながら、自分の役割と組織全体の目的を結びつけられる人こそ、これからの時代に求められるリーダーなのだと思います。
      「私」と「あなた」が、「私たち」へと変わる。
      その状態に向かうためには、自らに問いを立て行動し続けることが大切です。その積み重ねが視野をより広くし、宇宙視座を手に入れボーダレスに考えられる思考が育ちます。自分自身が変わり、周りも変わる実感を得ることができるでしょう。
      立場や部署を越え、それぞれが自分の役割に誇りを持ち、同じ未来に向かって歩み始めたとき、本当の仲間が生まれます。仲間は、つくるものではありません。共に歩み、共に考え、共に挑戦する中で、自然と築かれていくものなのです。

      さいごに、根を育て続けることの大切さ

      3つの「き」の下には「根」があります。その「根」を伸ばし続けることがなにより大切です。
      私たちは、新しい技術や成果を上げる方法を学ぶ機会はたくさんあります。
      しかし、その土台となる「根」を育てることは、意外と後回しになりがちです。これらは、知識だけでは育たず、「体験」の積み重ねでしか身につきません。失敗を繰り返す中で、伸びていくのが「根」です。
      木は、見えないところで根を張るからこそ、大きく育ちます。
      人も、組織も同じです。
      「気づく」「聴く」「築く」
      この3つは、自分自身だけでなく、チームや組織の土台となる根を育てる営みです。
      そして、その根を育てる養分が「好奇心」です。
      「やってみたい。」
      「知りたい。」
      「面白そう。」
      そんな小さな気持ちが、問いを生み、新しい挑戦や学びへとつながっていきます。挑戦をする際少しだけ背伸びをする挑戦を特に勧めています。失敗は成功の元。成功には失敗がつきものなのです。そこを乗り越えた人だけが見ることができる景色があります。
      人は、できることだけを続けていると成長が止まります。
      昨日より少しだけ高い目標に挑戦する。
      新しい視点に触れてみる。
      立場の違う人の話を聴いてみる。
      その積み重ねが、自分自身を育て、組織を育て、やがて社会をより良くする力になっていくのです。時代の変化が速いからこそ「問いの力」と「行動力」がより重要となり、明日の自分を作ります。
      「どうやったらできるのか」
      その問いを、今日からあなた自身にも投げかけてみてください。
      問いを持ち続ける人は、変化を恐れるのではなく、変化を楽しみながら成長することができます。
      未来は、あなたのひとつの問いから動き始めます。


       

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      この記事の著者

      後藤 幸江

      上場企業で20年間培った多角的な視点から課題を捉え、分析から実装まで最短距離で目指すゴールに導く伴走型の支援を得意とする。

      上場企業で20年間培った多角的な視点から課題を捉え、分析から実装まで最短距離で目指すゴールに導く伴走型の支援を得意とする。


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