ISO9001の理解を深めるために

ISO

 ISO9001が分からない現場に対し、どのようにISO9001の理解を深めていっていただくか。私なりの解決策のポイントを紹介します。

1、ISO9001が「何」なのかを知る

 最初に上記でも触れたとおり、業務全体の「仕組み」に対する要求事項であることを知りましょう。理解度を高める上での出発点はここです。とはいえ、これを一番最初にしっかり理解することは困難です。不可能と言い換えても良いでしょう。なぜなら、やはり個別の業務がどうなっているのかをある程度の深さで知らないといけませんし、その把握には時間を要するからです。

 最初はある程度ふわふわしていても良いと思います。とにかく、その業務全体の「仕組み」という概念があることを意識することが大切です。

2、ISO9001要求事項と実務を照らし合わせる

 実務とISOの要求事項を結びつけるという作業は、ISO9001の理解を深める中ではこれが最重要ポイントだと思っています。理解されていない方の多くはこれを行っていません。一方では、品質マニュアル(規定/標準/手順書)と実務を照らし合わせてルール通りに行われているか、どのように作業をしたら良いかを教育する、ということは内部監査の場も含めて事務局側や審査の場ではわりと行われています。

 現場の実務者にとっては、品質マニュアルと実作業を照らし合わせてもあまり理解ができないかもしれません。その品質マニュアルを作成したことそのこと事態に疑念があるからです。

  • 「そのマニュアル誰が作ったの?」
  • 「そのマニュアルできたのいつ?」

 のような言葉が反射的に出てくる現場もあります。品質マニュアルを”正”だと思っていないのです。そんな状態ではダメです。いったん品質マニュアルは置いておいて、実務とISO9001要求事項の関連をダイレクトに見たほうが良いのです。その際の一番大きなメリットは「要求事項ってこんな書かれ方をしているんだ」ということがわかるという点です。ここに気が付くと理解が一気に加速します。

3、ISO9001の考え方を参考に問題解決

 ISO9001の要求事項をただ知るだけでは何も良くなりません。本来の目的は、仕組みそのものを継続的に改善していく仕組みです。そこで日常で発生している問題をいくつかテーマに上げ、ISO9001の要求事項を参考にしながら、どんな仕組みにしていったら問題解決につながるか、実際に取り組んでみることが一番です。

 その際の注意点としては、可能な限り問題を人のせいにしない、小手先の対策にしない ということです。あくまで問題が起こるのは「仕組み」のせいだとして考えましょう。テーマ選びももちろん重要です。


4、ISOは簡単だ

 私がISO9001を教える際は「ISOは簡単だ」ということを徹底すると同時に「素直な心」で読んでください、ということも言っています。ひねくれた考え方をやめ、受け入れる素直な心を持つことで道は拓(ひら)けるということを信じています。なぜそれが言えるか、理由はただ一つ。私がもともと品質嫌いだったからです。品質嫌いだった私がISO9001によりその考え方が分かったといっても過言ではありません。

 次回は、ISOは簡単だ!~ISO9001の心構えと効果的な教育3つのSTEP~を解説します。

 【出典】GEMBAコンサルティング HPより、筆者のご承諾により編集して掲載


この記事の著者

大原 健佑

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