QC工程表の作成と活用(その1)QC工程表とは

1.QC工程表の登場

 第二次世界大戦後、アメリカから日本に品質管理の思想、方法が導入され戦後の日本の高度成長を支える土台となり、「Made in Japan」はハイクォリティーの代名詞となりました。この時代の品質管理は、作業の標準化を中心したもので標準化手法としては「作業標準書」が生産現場で作成され、これを活用することによりバラツキの少ない製品が生産され、品質管理が一挙に促進されました。
 
 しかし、個々の作業標準書の目次、あるいは体系を表わす文書が欠如していました。1980年6月に発行された「ねじ入門書」((社)日本ねじ工業協会刊)に図1の様式の資料が標準資料として掲載されています。これが世間に発表された品質保証のための比較的初期の様式です。その後、多くの企業がこの様式を倣って品質管理標準を作成し、変遷を経て「工程品質管理表(例:図1)」あるいは「QC工程表」 「QC工程管理図」 等の名称で多くの企業で採用されるようになりました。
 
  
QC工程図
  図1.六角ボルト、工程品質管理表(出典:QC工程表と作業標準書、P3)
 

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2.QC工程表は何を表しているのか

 QC工程表は品質保証のプログラムを表しており、図2のように、その内容は製品ができるまでの工程において、どのような製造条件でコントロールし、どのような品質特性をチェックしているかを書き表しています。
 
 
QC工程図
 図2.管理特性と品質特性
 
 不良発生原因調査、生産性向上改善等をおこなう際にQC工程表がないと数十枚以上ある作業標準書をいちいち調べなくてはならず、一覧表をまとめたQC工程表があれば一目で工程の管理点が把握できます。QC工程表で重要な項目は図3のように「管理点」「管理方式」です。
 
  
QC工程図
 図3.QC管理工程図に記載する管理方法
 
 「管理点」は原因の確認をする管理特性と出来栄えの結果を確認する品質特性があります。そしてその結果を記載したのが「品質記録」です。
 
 次回、その2では、QC工程表と作業標準についてです。
 

この記事の著者

門眞 博行

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