高分子のプラズマ表面処理 -実践のための方法とテクニック-

三井化学(株) マテリアルサイエンス研究所 界面制御グループ 主席研究員 貞本 満 氏

構成

発刊2010年1月25日 体裁 B5判ソフトカバー  224ページ

分野

固有技術 > 高分子・樹脂・有機化学
固有技術 > 応用物理

制作

情報機構

価格

41,040円 (税抜 38,000円) 3点<在庫あり

商品説明

 高分子の機能化・用途開発を意図し、そのための手段として社内にプラズマ処理技術を導入しようと考えている方、あるいはコロナ放電処理では不充分と感じている方、またはプラズマ処理が将来には必要になると考えている方を念頭に、プラズマ処理とはどのようなものかを、高分子表面の性質を踏まえて分かりやすく説明しようと試みたものである。また、プラズマ処理を活かした技術開発あるいは製品開発を進めるにあたり、筆者が必要と感じている基礎の部分も記述している。

  • プラズマ処理に関する事実を説明するため、プラズマとはどのようなものかを含め、高分子の表面についてあまり知られていない事実にも焦点を当てる。
  • プラズマ処理を行うと「このようなことができるのか」ということを明らかにし、今後の方向性を示唆する。
  • プラズマを用いて選択的に官能基を形成する試みの研究内容を紹介する。
  • 今後、プラズマ処理の主流になると思われる大気圧プラズマについて解説する。
  • プラズマ処理した高分子表面の、官能基分析に関する手法を取り上げる。
  • プラズマ技術の今後の発展を期して、選択的官能基形成を達成するための今後の課題について検討する。
  • 図解も充実していてわかりやすい。

内容紹介

第1章 プラズマ処理の観点からみた高分子の表面構造

  1. 工業化されている表面処理技術
  2. プラズマ処理の競合技術 
  3. 濡れ性と接着性の関係について
  4. 高分子表面の構造
  5. プラズマ処理は何を目指すべきか

第2章 高分子プラズマ処理の一般的な特性

  1. ナノサイズ加工技術としてのプラズマ処理
  2. 選択ガスによる表面処理効果の違い
  3. エッチングとインプランテーションの同時進行
  4. リモートプラズマの重要性
  5. 選択的な表面改質技術に関して

第3章 選択的官能基形成技術 

  1. 選択的官能基形成とは
  2. NH2基修飾の試み
  3. OH基修飾の試み
  4. COOH基修飾の試み
  5. Br基修飾の試み

第4章 プラズマ処理 真空から大気圧へ 

  1. 大気圧グロー放電プラズマについて
  2. ヘリウム以外のガスを用いた大気圧プラズマ処理
  3. コロナ放電処理との違い
  4. 大気圧プラズマを用いた特殊な表面処理の例

第5章 プラズマ処理表面の観察手法

  1. 表面観察手法の概要
  2. XPS(ESCA)分析
  3. ATR-FTIR分析
  4. 和周波分光(SFG)
  5. 走査プローブ顕微鏡
  6. SIMS分析

第6章 選択的官能基形成のための課題 

  1. プラズマによって誘起される表面反応
  2. プラズマによる酸化反応はdown-hill反応
  3. 選択的官能基形成のための課題