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ソフトウェアテストHAYST法入門

投稿日 2016/06/09

本書は富士ゼロックスで実際にソフトウェアテストに使用されている直交表の適用方法、ノウハウを公開したものです。

富士ゼロックス社ではコピー機がカラー化、複合機化することで組込ソフトが肥大化し、検査の合理化が必須となりました。
それに対応して1990年代から直交表の利用が始まり、次第にノウハウが蓄積され、HAYST(Highly Accerarated and Yield Software Testing)法と名づけられました。

その特徴は、2水準系の直交表だけを利用しながら複数列を組み合わせることで、4,8,16といった多水準列が容易にできるところです。

企業内で成功した方法ですので、単なる理論書ではなくページの端々に気配りが盛り込まれており、導入すれば効果があるだろうという安心感があります。

膨大なテスト項目を目前にして、茫然としているテスト担当リーダーにおススメの一冊です。