書評検索結果

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「実践SQC虎の巻」日本規格協会名古屋QC教育研究会編

投稿日 2013/04/03

名古屋地区は輸送機器大手が軒を連ねている事もあり、以前よりSQC
(統計的品質管理)が盛んなところです。日本規格協会名古屋QC教育
研究会が編集した本書も、自動車関連企業の執筆陣が並んでいます。
SQCの教育は、ややもすると統計的な意味や機械的な適用法に終わって
しまいがちで、それでは本当の解決につながらない事も多いものです。
本書では50件もの例題の解説に比重を置き、ヒストグラム、管理図から
多変量解析まで、実践データに基づいて解説してくれます。
第1章のビギナー編でも、統計式がばんばん出てきますので、基礎的な教育
を一通り受けた中級者向けと言えそうです。

「経営のための直観的統計学」吉田耕作著

投稿日 2013/03/20

この本は、見方によっては統計学の凡庸な参考書です。扱っているのは、
平均や標準偏差などの基本的統計量から、QC7つ道具、確率、検定、推定と
技術者にとって当たり前のものばかりです。
しかしこの本を特徴づけているのは、文科系の学生、従業員を対象にして
いる点で、取り上げている事例は、売上、経費、人事評価などであり、
比較的数学に弱い人たちに対して、懇切丁寧に意味づけから解説します。
若い時に数学を苦手としながら、MBA取得後はデミング博士から直々に薫陶
を受けたこともあり、分からない人に教えるツボをわきまえているようです。

「QC7つ道具の書き方使い方」宮川宏之著

投稿日 2013/03/06

QC7つ道具は今やさほど難しい手法ではありませんが、いざ自分の業務で
使おうとするととまどう事もあるでしょう。
新日本製鉄時代から長い期間小集団活動を推進してきた宮川宏之の本書は、
まずは書いてみる段階から使い慣れる段階までの入門者に対して、多くの
サンプルを示しながら7つ道具を解説していきますので、そのまま参考に
なるケースが多いでしょう。
第5章には「覚え方」という項目もあり、小集団活動で実践することの
教育的意味についても述べています。

「図解入門ビジネス QC七つ道具がよーくわかる本」

投稿日 2013/02/19

2009年と比較的新しいだけあって、カラー図表もふんだんに使われ、これ
まで50年にわたって産業界が蓄積してきた品質管理の要点が、要領よく整
理されています。
QC7つ道具だけに留まらず、当然ですが、その基本にある課題解決の
考え方や手順、管理方法を網羅、そして演習問題まで準備されており、小
さな組織が品質向上、不良削減活動を始める時の一冊として適当です。