書評検索結果

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「5Sの教科書-導入から定着まで1年間の教育プログラム」羽根田修著

投稿日 2019/07/31

本書は、直近10年間で105億円を生産現場でコストダウンしたコンサルタントによる、5S実践教科書の最新刊です。

5Sは工場の基本であり、ほとんどの生産現場で一度は取り組んだ経験があると思います。
その考え方はさほど難しくないため、始める障壁は低いものの、効果を発揮して、さらに恒常的に活動を継続させるのはなかなか容易でありません。

そして意外にも、その実践とマネジメントを体系的にまとめた良書が少ないのです。

本書は、整理、整頓、清掃、清潔、躾、各ステップの他にキックオフ、評価、報告などの管理手順に至るまで、5S活動の総合的な学習用に編集されています。

初めて5Sに挑戦、あるいは一旦中断した活動を再開しようとしている現場の管理層におススメです。

「組織の力をグイグイ育てるカイゼンのヒント」本多貴治著

投稿日 2019/07/04

本書は、これまで30年に渡り現場カイゼンを見続けてきた筆者による、人財視点のカイゼンヒント集です。

ご存知のように製造業の改善活動は、多分に精神的な要素があります。
それを良しとしない人もいますが、それゆえに上手くヒットすると、理論を超えた効果が現れます。

本書では筆者が実際に遭遇した数々の、現場改善というより人心変化、組織改革の事例が示されます。

そのものズバリで適用できないにしても、今まさに目の前で展開されている日常業務に、一つや二つ思い当たる状況が必ずあるはずで、おおいなる「ヒント」が見つかること請け合いです。

今のままではいけないと思いつつ、なかなかカイゼン活動に着手できていない、あるいは思ったような成果が出ていない製造責任者、中小企業経営者におススメです。

「現場の問題解決実践マニュアル」澤田淳・柿内幸夫著

投稿日 2016/05/12

創造的な仕事というのは、言ってみれば問題解決を継続するようなものです。本書は、元日産自動車の現場で問題を解決してきた二人の著者が生産現場の問題解決を詳説した一冊です。

 まずは問題の設定方法を述べた後、問題自体を(1)突発不良対応型、(2)慢性不良対応型、(3)未然防止型、(4)現場改善型、(5)現場革新型に類型し、それぞれについての特徴と解決手順を解説します。

読み進めると、上記タイプによって手順と注意点が大きく異なることが理解でき、この構成を理解すれば、自分の組織での問題解決計画の進め方が一気に理解できます。現場の問題を整理しきれていない監督者におススメします。