書評検索結果

3件中 1~3件目


「トヨタ生産方式の原点」大野耐一著

投稿日 2014/12/18

本書は、ロングセラーとなった「大野耐一の現場経営」を新編集したもので、大野氏が現場に向き合って生み出した生産性向上に対する考え方、ノウハウが37編の小論に分かれてぎっしり詰まっています。その多くが現場にはびこる常識や錯覚をばっさりと切り裂く鋭い文体であり、すべてのものづくり関係者に新たな気づきをもたらすでしょう。

今回の再版の大きな特徴は、著者本人の44分に渡る講演DVDがついている事です。1980年能率協会主催の「第一級監督者大会」での採録というその画像は、にこやかに話しながらも、厳しく現場を諭す大野氏の肉声を聞く事ができ、文字とはまた異なる強い説得力が感じられます。このビデオだけでも充分価格以上の価値があります。

「トヨタ生産方式」大野耐一著

投稿日 2014/02/05

本書は「トヨタ生産方式 」の生みの親である元トヨタ自工副社長の大野耐一氏本人が、その背景と考え方、歴史、そして内容を著述したものです。

出版の契機となったのは、この生産が下請けいじめであるなどの風評に対し、説明責任を果たす必要性を感じたためであるようです。トヨタ生産方式の進化の様子が興味深く克明に描かれており、日本人の国民性だからこそ実現可能なJITなど、常に世界の競合を意識して開発してきたことが分かります。

1978年に出版されながら、今でも色あせることなく、読むたびに新たな発見をもたらすことでしょう。

製造業に携わる人は、製造、技術、そして現場、経営によらず本棚に置いて、折々読み直す価値のある一冊です。

「革新7つの手法」

投稿日 2011/01/06

「日経ものづくり」の'04年4月号から'06年7月号にかけて「なるほど
 theメソッド」シリーズに掲載された手法の中からTPS、TOC、シ
 ックスシグマ、商品企画7つ道具、QFD、TRIZ、タグチメソッド
 を加筆修正して発行した書籍です。
 各分野の代表的な著者が執筆しているため、取りあえずその概要を知る
 のに適しており、この本をきっかけとしてさらに学習し、実践で成果を
 あげてほしいと願うものです。