「アップル帝国の正体」後藤直義,森川潤著

投稿日 2017/12/06

本書は週刊ダイヤモンドの記者である二人が、世界を巡って多くの関係者から集めた証言をもとに書き上げた、企業価値世界一のアップルイメージです。

それは表から見ると、ユーザーの心を捉えるきらびやかな存在ですが、本書では主に裏側の部分を強く描いています。

アップルが描く理想を実現するために、世界中の優れた部品を探し出しては大量購入の力を使って有利な条件で購入し、一方で他社の数倍にあたる利益を得て販売するという傲慢で強欲ともいえる姿です。

世界中で100年企業が最も多い日本では、多かれ少なかれ売り手良し、買い手良し、世間良しという三方よしの