「品質を獲得する技術」宮川雅己著

投稿日 2017/08/03

設計品質向上に品質工学が「良さそうだ」という認識はあるものの、踏ん切りがつかない管理職は多いように思われます。実践者は盲目的に使っている一方で、非実践者は効用が理解できないという分化があります。本書は応用統計学を専門とする学術家である著者が、実学の観点で品質工学を評価したものです。

品質工学を理解したい、あるいは使えるようになりたいならば他書を参考にすべきですが、それらを読んでも、まだ第一歩を踏み出せない場合にこの書はあなたの組織に有効か否かの示唆を与えてくれるでしょう。それでなくても各章の「まとめ」は、品質工学だけでなく設計品質あるいは品質問題未然防止の大きなヒントになることを約束します。

設計品質問題や品質工学導入の是非に悩む技術部長さんにおススメの一冊です。