バイオマスを利用したバイオエタノール製造の技術やコストにおける課題 ~化石エネルギーから再生エネルギーへの転換へ向けて欠くことのできないバイオマスの利用~

化石エネルギーから再生エネルギーへの転換を図る上で、欠くことのできないバイオマスの利用について、事業として検討する場合の課題とは? 

セミナー趣旨

  化石エネルギーから再生エネルギーへの転換を図る上で、欠くことのできないバイオマスの利用について、事業として検討する場合の課題について考察する。
  温室効果ガス削減のための技術としては、近年太陽光発電や風力発電が大きな話題となる反面、バイオマス利用については話題になることが少なくなってきている。しかし、太陽光や風力からは電気しか得ることができないのに対し、バイオマスは直接熱エネルギーとして利用できるだけでなく、バイオエタノールのような液体燃料に変換でき、化学品の原料ともなり得るカーボンニュートラルな資源である。また、バイオマスは資源の量としても人類の利用を満たすだけの量が賦存しているとされる。しかしその利用にはまだ様々な課題がある。
  本セミナーでは、バイオマスを利用したバイオエタノール製造の技術やコストにおける課題を中心テーマとして、バイオマスを利用しようとする際に、検討しなければならない点について考察する。

受講対象・レベル

・バイオマスを利用した事業について検討している方。
・温室効果ガスの削減方法について検討している方。
・第二世代のバイオエタノール生産プロセスに関心がある方。

必要な予備知識

・新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の成果報告書データベース、
   https://www.nedo.go.jp/library/database_index.htmlからバイオマスやバイオエタノールの研究関連情報が得られます。
・英語が読める方は米国のNational Renewable Energy Laboratory (NREL)のバイオエネルギーのページ
   https://www.nrel.gov/bioenergy/index.htmlが参考になります。
・書籍「気候変動を理学する」(多田隆治著・みすず書房・2017/12)は、気候変動の捉え方について科学的に説明しています。
・書籍「バイオマスは地球環境を救えるか」(木谷収著・岩波書店・2007/11)は、
   バイオマスの利用について網羅的に解説しています。
・書籍「トコトンやさしいバイオエタノールの本」(坂西欣也他著・日刊工業新聞社・2008/6)は、
   バイオエタノールの原料から用途まで図解も豊富で読みやすく説明されています。

習得できる知識

・ライフサイクルでの温室効果ガス排出を評価するときの考え方。
・バイオマス利用における技術的な課題。
・バイオエタノールを製造するときの課題

セミナープログラム

1.化石エネルギーからの転換
 1.1 CO2と気候変動の関係
       CO2濃度と気温上昇との関連
       古気候学からみたCO2と気候変動
 1.2 現代社会の技術資産からの制約
       化石エネルギーに支えられた技術資産
       経済活動とCO2排出
2.資源としてのバイオマス
 2.1 バイオマスとは
       バイオマスとカーボンニュートラル
       バイオマス利活用の持続性
 2.2 バイオマスのコスト
       バイオマス生産の費用
       バイオマス利活用の費用
 2.3 バイオマスの量的な制約
       量的拡大に伴う費用
       量的拡大と輸送距離
3.バイオエタノールの製造技術
       バイオマス原料と製造プロセス
       セルロース系原料の製造プロセス
       前処理工程と糖化工程
       製造装置の規模と課題
4.バイオエタノールのコスト構造
       原料ごとの製造コスト概要
       セルロース系原料のバイオエタノールのコスト構成
       公表資料に基づく製造コストの検討
       コスト低減の方向性
5.事業化における課題
       事業性評価の着眼点
       事業規模の検討
       補助金と事業の持続可能性
       欧州のある事業者の戦略
6.他の再生可能エネルギーの課題
       太陽光発電の課題
       風力発電の課題
7.ソフトエネルギーパス再考
      エネルギー資源の多様化


■講演中のキーワード
気候温暖化、温室効果ガス、バイオマス、セルロース、酵素糖化、バイオエタノール、蒸煮、CAPEX、OPEX

セミナー講師

 本間技術士・特許事務所 代表  本間 憲之 氏
 技術士(建設、衛生工学、環境、総合技術監理部門)

■ご略歴
1980年3月 早稲田大学理工学部土木工学科卒業
1980年4月~2022年3月 株式会社三井E&S(旧三井造船(株))にて、石油化学プロジェクト、
                                    地盤環境事業、バイオエタノール製造事業等に従事
2022年4月~ 本間技術士・特許事務所開設
資格:技術士(建設、衛生工学、環境、総合技術監理)、弁理士、一級建築士
■ご専門および得意な分野・ご研究
環境保全計画、地盤工学、知的財産権
■本テーマ関連学協会でのご活動
所属学協会:日本技術士会、日本弁理士会、東京建築士会、技術知財経営支援センター

セミナー受講料

【オンラインセミナー(見逃し視聴なし)】:1名41,800円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき30,800円

【オンラインセミナー(見逃し視聴あり)】:1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円

*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。

受講について

  • 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。
    (開催1週前~前日までには送付致します)
    ※準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。
    (土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。)
  • 受講にあたってこちらをご確認の上、お申し込みください。
  • Zoomを使用したオンラインセミナーです
    →環境の確認についてこちらからご確認ください
  • 申込み時に(見逃し視聴有り)を選択された方は、見逃し視聴が可能です
    →こちらをご確認ください

※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


12:30

受講料

41,800円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込、コンビニ払い

開催場所

全国

主催者

キーワード

地球温暖化対策技術   化学反応・プロセス

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41,800円(税込)/人

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キーワード

地球温暖化対策技術   化学反応・プロセス

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